王者チャド・コリンズが1Rにダウンを奪われるも驚異のスタミナで逆転勝ち。敗れた原口健飛は会見で涙【RISE】

原口のローにパンチを合わせるコリンズ(撮影・上岸卓史)

 敗れた原口は試合後の会見で「なかなか越えられないなという気持ちしかない。やっぱりチャドはすごいなと思いました」と肩を落とした。

 1Rに奪ったダウンについては「三日月蹴りがあんなに効くとは思っていなかった。ハイキックでダウンを取れるとは思っていなくて、びっくりしたというところはあった。だから行き急いだところもあるんですが…。あそこだけを見たら素晴らしいと思うんですけど、やっぱりあれ以降の自分の気持ちの甘さじゃないけど、そんなつもりで戦ってないですけどもちろん。それ以上にチャドの忍耐力と精神力がすごいなって思ったし、世界チャンピオンだなと感じましたね」などと振り返った。

 2R以降のコリンズの反撃については「絶対に来ると思ったけど、ダメージがあんなに回復してくるとは思わなかった。あんなしっかりと地に足をつけて来る、迫力に負けたのかなとは思う。印象は悪かったと思うんですけどパンチと蹴りに関しては、良くなかったかなと思うんですが、全然効かへんと思っちゃって。だから一発返したろって、効かへんからこそ狙って一発返したろ、というのを続けちゃった。そう思った頃には遅かった。やっぱ疲れるし。自分の気持ちの甘さやから思うんですね」などと語った。

 そして「ちょこちょこもらってましたけど、ほんまに全く効いてはないんで。いつもそうなんですよ。ペッチの2回目の時も写真だけ見たら俺、勝ってるんですよ。今回のチャドもそう。GLORYの時(3回目のペットパノムルン戦)もダメージがあるのは向こうなんですよ。それで負けてるんですよね。それが悔しいし、諦められへんなっていうところなんですよね。フルボッコにされたら、自分自身がほんまに弱かったし“やめようかな”って思えるかもしれないですけど、このほんま、あと少しの壁が越えられへんのはすごい悔しい。だからもう、やるしかないですよね。だから一番悔しい。そこまで追い詰めたのに結果は負けてるんで、格闘技って難しいなって思うんですね」と自身に言い聞かせるような場面も。