元ボクシング世界王者の吉田実代が12年ぶりのキック参戦「どっちもまだトップ戦線でいけるところを見せたい」【RISE WS】
「RISE WORLD SERIES 2025 FINAL」(11月2日、東京・両国国技館)の前日計量が11月1日、都内で開催された。
12年ぶりにキックボクシングの試合に出場するボクシングの前IBF女子世界バンタム級、元WBO女子世界スーパーフライ級王者の吉田実代(Bread winner NYC)は52.2kg、対戦相手の美斬帝(テツジム)は52.35kgでともに規定体重の-52.5kgをクリアした。
吉田はアマチュアボクシング、MMA、キックボクシング、シュートボクシングと様々な格闘技で戦った後、2014年にプロボクサーに転向。2019年6月にWBO女子世界スーパーフライ級王座を獲得。1度防衛を果たすも2020年12月に奥田朋子に敗れ王座陥落。翌年、ダイレクトリマッチで王座奪還も2022年5月の初防衛戦で敗れ、再び王座を手放した。その後、アメリカに拠点を移し、2023年12月にはIBF女子世界バンタム級王座を獲得し、世界2階級制覇を成し遂げた。しかし昨年10月の初防衛戦では不可解な判定で敗れ、王座陥落。
ここ数年、年に1回しか試合ができない状態が続いていたことから残りの現役生活を鑑み、今回、12年ぶりとなるキック復帰を決めた。日本と違いアメリカではボクサーが他の競技を行うことは認められているため、今後は二刀流で試合を行っていくという。
対戦相手の美斬帝はもともと喜多村美紀の名前で戦い、これまでの戦績は34戦14勝15敗5分ではあるが、小林愛三、寺山日葵、sasori、ぱんちゃん璃奈といった各団体の女子のトップクラスとも対戦経験がある侮れない相手。

