沢尻エリカがストリートの花売娘から気品あふれるレディへ華麗に変化 主演舞台『ピグマリオン』20日開幕

 

 休憩をはさんで約2時間半弱の舞台。その間に、沢尻演じるイライザは、ストリート感あふれる貧しい花売り娘から気品漂うレディへと変化する。セリフは日本語だがロンドンの下町訛りまで翻訳されたかのように威勢がよく荒っぽいセリフを投げつけて翻弄する。ヒギンズ教授の家に押しかけてからは、発音や話し方、佇まいも少しずつ洗練されていくが、その成長過程での奇妙なやりとりに客席のあちこちからクスクスと笑い声も。そして、クライマックスに向かって、さらに変化を遂げていくイライザの姿にオーディエンスの熱い視線が注がれて……

 ストリートでイライザと偶然出会う上流階級家庭のクレディを演じる橋本良亮(A.B.C-Z.)によれば「2カ月間みっちり稽古をしてきた」という。劇中で優雅にワルツを踊るシーンがあるが、「大半の人がワルツが初で、みんなボロボロでした」と橋本。そのなかで最初から踊れたのが沢尻だったといい、橋本は「男性が女性をエスコートをしていくんですが、エリカさんは最初から完璧だった。エリカさんが男性陣をなんかリードしてるみたいな稽古でした」

 

 本作の魅力について沢尻は「いま見ても女性にすごい勇気を与えるような作品。普遍的なテーマだし、勇気づけられる」とコメント。貧しいながらも逞しく生きるイライザと、ちゃんとした花屋で働きたい!という思いで洗練されていくイライザ、そのなかで何かに気づくイライザ……どのイライザにも心揺さぶられた。

 ヒギンズ教授を演じる六角も、イライザの変化が大切としたうえで「イギリスの翻訳を持ってきてやってきてるので、解釈の違いとか、どう解釈していくか難しい部分があったんですけど、僕らなりに読み込んでイギリス的なところ日本に持ち込んでいます。翻訳劇ならではの魅力みたいなものが散りばめられている気がする。それをお客様に見つけていただけたら」と話した。