林和希がソロツアー完走!「これからを思い切り楽しみにしていて」

 

 その後も熱狂は止まらない。ゲストにMC TYSONが登場し、KAZUKI from DOBERMAN INFINITYとして参加したMC TYSONの2021年の楽曲「Shawty」を二人で披露。MC TYSONの独特なフロウに重なる和希のハスキーな歌声。手を上下に揺らして、極上のコラボを堪能した観客。拳と拳を合わせて挨拶を交わし、「カズ、ファイナルおめでとう」とMC TYSON。また「この曲は俺一人では歌えない。一緒に夢を叶えてくれた偉大なアーティストが駆けつけてくれた」と紹介されたKJIとは、2020年の楽曲「HOOD LOVE/NATO a.k.a. Fresh Loc feat. KAZUKI(DOBERMAN INFINITY) & KJI」を披露。レゲエのクールなビートに、KJIのラップと和希のボーカルが絶妙に絡み合う。奇跡のような瞬間の連続に、会場は大興奮で歓声を上げ続けた。

 そしてライブはクライマックスへ。ミラーボールが回り、ダンサーがセクシーにレゲエダンスを繰り広げた「Paper Rain」。和希はラップをするかのように、矢継ぎ早に、リズミカルに言葉を紡ぐ。「Forsyth st.」では会場にクラップが響き、コーラス隊の重厚なハーモニーに和希のボーカルが絶妙に交わった。そしてラストの「you」では、男女の切ない別れの情景を、ライブの終わりの寂しさと重ねて歌った。

 スモークが立ちこめるステージで、ピンスポットを浴びながら歌った和希。最初はピアノ一本の演奏で、途中からコーラスやバンドが加わっていくアレンジが、実にドラマチック。忘れられない温もりと終わりの切なさを胸に抱きながら、新しい一歩を踏み出そうとする……、そんな情感の機微が表現されたメロディラインを、低音からハイトーンまでレンジの広さを駆使して表現した和希。コンテンポラリーR&Bを標榜する彼の、一生一代といった心意気を感じさせる歌声に贈られた大歓声。それに和希は、深々とお辞儀をして応えた。

 「ツアー全5公演、このファイナルで、無事に完走することができました。それをこんなにたくさんの皆さんに見守ってもらえて、本当にうれしく思います。ありがとうございました」と、何度もお辞儀をする姿に表れた、彼の感謝の気持ちと人柄。そして最後に力強く放った、「ソロとしてもDOBERMAN INFINITYとしても、また日本武道館やアリーナを必ずやりたいと思っています。これからを、思い切り楽しみにしていてください!」。この言葉に観客は、この日一番の大きな拍手と声援を贈った。