サカナクション山口と令和ロマンくるま、大企業のおかげで?音楽と笑いで熱いトーク「これが“ブレンデッド”かあ」
山口とくるまの“ブレンデッド”トークが始まったのはトークセッションも終わりに近づいたころ。
時間が迫ってくる中で、くるまは、司会者に何か聞きたいことはあるかと声をかけられると、「サントリーウイスキー『碧 Ao』はさまざまなウイスキーがブレンデッドされているわけですけれども、山口さんも……」と読み上げるように問いかけ始め、「音楽とか……いろんなものを……ブレンデッドしているということで……」と、何やらたどたどしい。山口の口元が緩み、会場にクスクスと笑い声が広がるなか、くるまは「言わされてて……大企業に! 大企業に屈してしゃべってました。心の言葉じゃなくて……ごめんなさい」
山口が「じゃあ違う質問をして!」と面白がると、くるまは「どうですか、今年の中日は?」。山口が「ドラゴンズブルーだ!」、くるまは「僕は横浜のブルーで!」と、とりあえずはブルーでブレンドすることに成功した。
会場の空気もいい感じにブレンドしたところで、くるまは「音楽を作るのもブレンドするみたいなことを気にしているんですか? 複雑ですよね」と再チャレンジ。
すると「違和感がないものには魅かれなくないですか?」と、山口。「 混ざり合わないのを混ざり合わせた時に生まれる良い違和感って、人が引っかかる要素になるんじゃないかっていつも思ってて。ロンTじゃなくて半袖じゃなくて7分丈とか、ポテトチップスにチョコレートをコーティングしてあるとか、混ざりあわないだろうというものを混ざり合わせる時には必ず工夫が必要で、その工夫がセンスなのかなと思っているんです。音楽で、いろんなジャンルを混ぜ合わせる時、これとこれは混ざらないだろうなっていうのを混ぜ合わせる時は、違和感を必ず残すようにしてます」
くるまは、「僕は中学ぐらいの時に『アルクアラウンド』とかそのあたりの楽曲を聴かせていただいていて、音楽的な知識はないんですけど、なんか知らない音が鳴ってるなって感じがあったんです。どういう音楽なんだろうって魅かれていたので、そういう効果があったんだなって」
山口は「自分たちは古いものから影響を受ける。だから新しいものって常に懐かしさを感じる。音楽には常にそのサイクルがあるんじゃないかなって。だからきっと新しく感じていたものも、僕らからすると懐かしいものっていう」
くるまは「……なるほど。すごいスッキリしました。これがブレンデッドか~!という感じです」と、きれいにまとめた。
感心するくるまだったが、司会者から令和ロマンもブレンドをしているのではないかと聞かれると、「僕は自分から発言したいことがないので、基本的に音楽とか映画とか本とか漫画とか読んで、二次創作をしてるだけなんですよ。それの面白い版、ヘンテコだったらどうなる?みたいなことしかやってない。それが結果的に混ざってるみたいなとこあるかもしれないですね。なるべくお笑いからお笑い作んないようにしてるので」と話していた。
イベントには、写真家の上田義彦、PORTER CLASSIC代表の吉田玲雄氏、俳優で文筆家の長井短も登壇した。

