将棋の伊藤匠が世界を変える30歳未満の30人に!「身の引き締まる思い」〈30 UNDER 30〉

 

 将棋棋士の伊藤匠がビジネス誌「Forbes JAPAN」の名物企画、世界を変える30歳未満の30人「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2025」に選出され、8月25日、都内で行われた発表記者会見に登壇した。

 世界80カ国、46のローカル版を発行するビジネス誌『Forbes』がグローバルで展開するアワードで、次代をけん引する新しいリーダーを発掘する。ビジネス、サイエンス、スポーツ、アートなどさまざまなジャンルから30人の才能に光をあて、その活動を応援することを目的としている。伊藤は、エンターテイメント&スポーツ部門で受賞した。

 伊藤は、盾を手渡されると「将棋界という限られた世界の中で活動してきました。そのような私が、世界を変える30人といった趣旨の賞を賜ることとなり、大変驚くとともに、身の引き締まる思いです。受賞を励みに、今後も一層研鑽を積み、将棋界のみならず、広い社会で貢献していけますよう務めていきたいと思います」とスピーチした。

 

  

 イベントに出席した受賞者と並んでのトークセッションで、改めて感想を聞かれると、「将棋ばっかりやって過ごしてきた人生で、素晴らしい方々が一堂に会する称号をいただけるというのは非常に驚きました」と喜び、「貴重な機会をいただいて、色々な方との交流が深まればいいなと楽しみにしてきました」と笑顔。

 自分が思い描く未来の自分というお題でのフリップトークでは「無心」と書いた。

「無心という言葉は、普段から色紙に揮毫させていただいたり、自分の中で大切にしている言葉でもあるんです。将棋の対局だと長時間集中する必要があって、そういう時に勝ちたいとか負けたくないみたいな心が働いてしまうと集中の妨げになってしまうんじゃないかと思って、無心という境地に至れればいいなと思って書きました」と説明した。

「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2025」は、世界80カ国、46のローカル版を発行するビジネス誌『Forbes』がグローバルで展開するアワードの日本版。次代をけん引する新しいリーダーを発掘し、ビジネス、サイエンス、スポーツ、アートなどさまざまなジャンルから30人の才能に光をあて、その活動を応援することを目的としている。これまでの受賞者はマーク・ザッカーバーグ、ケンドリック・ラマーなど。日本版の実施は今年で8回目となる。

1 2>>>