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山田郁予展「絶対、一生、金輪際」

2011.03.28 Vol.503

ミヅマ・アクション 3月30日(水)〜4月30日(土)

 トレーシングペーパーにオイルパステルで人物を描きつけ、強烈な印象を残す絵画を制作する作家、山田郁予の展覧会。

 本展では、初製作となる自作自演の映像作品や、言葉を使った作品を併せて発表する。

 山田は、作品を発表をしながらも「誰にも見られたくない」という矛盾を持つという。山田は、外界との関わりを拒否して、自分の殻の中に抱え込んだ強い葛藤をアートとして表出させる。トレーシングペーパーにオイルパステルで描かれた繊細な作品を、粗雑なほど無造作に展示する。その様はまるで、激しさと儚さが混在した作家の内面を表しているかのよう。見る者に強烈な印象を与えるのは、その作品がパーソナルな地点から生まれているようでいて、“引きこもり”や“無縁”という言葉が蔓延する日本の現代社会の負の部分を象徴しているように見えるからなのかもしれない。

【時間】11〜19時 【休】日月祝 【料金】入場無料 【問い合わせ】 03-3793-7931 【交通】東急東横線・日比谷線中目黒駅より徒歩3分 【URL】http://mizuma-art.co.jp


レンブラント 光の探求/闇の誘惑

2011.03.21 Vol.502

国立西洋美術館 開催中〜6月12日(日)

“光と影の魔術師”“明暗の巨匠”と称えられる、17世紀のオランダ美術を代表する画家、レンブラント・ファン・レイン(1606-1669)。オランダ・アムステルダムのレンブラントハイスの協力のもと、アムステルダム国立美術館、大英博物館、ルーヴル美術館などが所蔵する世界中の重要なレンブラント作品が集結。レンブラントの明暗表現を考察する上で重要な役割を演じた版画と絵画の、初期から晩年にいたる作品までを通して、レンブラントがどのように明暗表現に取り組んだかをたどる。レンブラントがなぜ版画に和紙を使ったか、などレンブラントの時代の日蘭交流の一端が垣間見えるのも興味深い。生涯にわたって探求を続けた、巨匠の努力と情熱をも感じとることができる展覧会。

【時間】9時30分〜17時30分(入館は閉館の30分前まで) 【休】月曜(3/21、5/2は開館)、3/22 【料金】一般1400円 大学生1100円 高校生600円 【問い合わせ】ハローダイヤル:03-5777-8600 【交通】JR上野駅下車(公園口出口)より徒歩1分 【URL】http://www.ntv.co.jp/rembrandt


「ソーシャルダイブ 探検する想像」展

2011.03.14 Vol.501

3331 Arts Chiyoda 3月18日(金)〜4月11日(月)

 自らの身体と想像力を持って社会に積極的にアプローチする、1980年前後生まれのアーティストたちの活動に着目した展覧会。本展は、2010年9月に開校した3331 Arts Chiyodaの教育プログラム「ARTS FIELD TOKYO」の1期生による企画となる。

 世界各地でさまざまなアートプロジェクトが行われている今日、低迷した社会におけるアートの可能性がますます注目されているという。本展では、身近な生活環境に私的な視点を加えるアーティストから、アフリカやインドなどの非西欧地域に赴き現地のコミュニティーなどと連携してプロジェクトを実践するアーティストまで、11名の近作・新作インスタレーションを展示する。

【時間】12〜19時(金土のみ20時まで・最終入場は終了の30分前まで) 【休】火曜 【料金】300円 【問い合わせ】03-6803-2441 【交通】地下鉄 銀座線 末広町駅4番出口より徒歩1分 【URL】http://artsfield.jp/


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