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CD 優しい歌声に本当のラブを感じて

2013.02.18Vol.583CD/MUSIC
 さまざまなラブソングを届けてきたMAY’Sが、これまでの活動を総括するベストアルバムをリリースする。2005年のインディーズデビューから今までを楽曲とともにたどる内容で、メジャーデビューシングル『My Everything』を皮切りに、『I WISH』『I LOVE YOUが言えなくて』『ONE LOVE 〜100万回のKISSでアイシテル〜』、そして『君に届け…』などシングル曲を網羅する作品だ。聴くだけで優しい気持ちになったり、切なくもなったり、ファンならば楽曲とともにその時の想いがあふれ出してくる。愛を感じたいこの時期にピッタリ。初回盤にはメンバーがセレクトした楽曲を収録したCDと、ミュージッククリップを収録したDVDもつく豪華盤。

ART クセになる、違和感

2013.02.18Vol.583ART
 プラダのロゴで作られた便器や、エルメスの包装紙でかたどられたマクドナルドのバリューセット、馬小屋の聖家族のオブジェに登場するハローキティー像などで知られるトム・サックスの展覧会。  彼の作品はいわば「手作り(ハンドメイド)の既製品(レディメイド)」。聖性と俗性、ファンシーなものと凶暴なものなど、グレードの違う既存の“記号”同士を混ぜて、わざと手作り感満点の稚拙なディテールで再構築する。誰もがよく知るブランドのロゴやキャラクターが、ごちゃまぜにされ、誰も想像しないような状態で再現される。この違和感からなかなか目が離せない。アイロニカルながらもユーモラス。しだいに、チープな手作り感がカワイく見えてくるから不思議だ。  本展では、トム・サックスが近年に制作してきたエディション作品をはじめ、プロダクトやカタログなど26点を展示する。

STAGE 東京芸術劇場でなかなかお目にかかれない作品を上演

2013.02.18Vol.583STAGE
 昨年リニューアルオープンした東京芸術劇場では、ルーマニアを代表する劇場である国立ラドゥ・スタンカ劇場の『ルル』を招へいする。これは芸術監督を務める野田秀樹が2011年に同劇場で行われたシビウ国際演劇祭を訪れ、ルーマニア演劇界の巨匠シルヴィウ・プルカレーテの代表作を連日観劇。その常識を超えたスケールと俳優の魅力とパワーにほれ込み、今回の招へいにつながった。  この『ルル』はドイツの劇作家フランク・ヴェデキントの代表作である『地霊』と『パンドラの箱』の二部作をまとめた作品。多くの人々の人生をからめ捕る魔性の女・ルルの波乱の人生を描く。ルルは貧民街で拾われた男の愛人を振り出しに結婚、再婚と流浪の人生を送る。その随所で展開される愛と嫉妬と、そして死。その転がり落ちるような人生の最後にやってくる結末は…。  ルルを演じるのはラドゥ・スタンカ劇場を代表する女優オフェリア・ポピ。ちなみに過去、日本では大竹しのぶ、秋山菜津子らが演じた。なかなかお目にかかれない作品だけに必見の一本となる。

SPECIAL INTERVIEW シシド・カフカの『music』

2013.02.18Vol.583未分類
ドラムを叩きながら歌う、シシド・カフカ。その衝撃的にかっこいいありようで注目を集める彼女は、今年、最も注目すべきアーティストの一人だ。20日にニューシングル『music』をリリース。音楽へのアティチュードや、作り手としての想いがほとばしっている本作について、インタビューした。

工藤公康が野球教室を開催

2013.02.18Vol.583今日の東京イベント
 元プロ野球選手の工藤公康氏がキャプテンとなり、子供たちに野球の楽しさを伝える「47(ヨンナナ)ベースキャラバン」が11日、神奈川県横須賀市のグラウンドで行われた。   同プロジェクトは、48歳まで現役で野球を続けた工藤氏の実績をもとに「野球を長く楽しく続ける」「野球を通じて、子供たちに夢や希望を持ってもらう」ことをコンセプトに、工藤氏の背番号だった「47」と、47都道府県を掛け合わせ命名。日本中をキャラバンしながら回る。  5回目の開催となる今回は、横須賀中央リトルリーグの子どもたち約60名と指導者が参加した。  子どもたちを集めると工藤氏はまず「練習のための練習はしないこと。常に試合だと思って取り組んで下さい。もし試合だったらどうするかということを常に考えること。キャッチボールも丁寧に」と練習に入る心構えを話した。  その後、ピッチャーと野手に分け、工藤氏はピッチャーを、元阪神タイガースの野原氏が野手を中心に指導。一人ひとりにじっくりと向き合い丁寧にフォームを直す工藤の姿に、見学に訪れていたコーチ陣も「すごく分かりやすく、とても勉強になる」と、熱心にメモを取っていた。

東京マラソン 2013 24日号砲 3万6000人が東京疾走!

DANCEの道 EXILE TETSUYA

黒木メイサが大河で復帰 「命をかけられる存在できた」

2013.02.18Vol.583未分類
黒木メイサが12日、渋谷のNHKで、女優復帰第1作となる大河ドラマ『八重の桜』(日曜午後8時)の会見に出席、昨年9月に夫の歌手、赤西仁との間に誕生した第1子の長女への思いを初めて語った。  黒木は実在した会津藩士の娘で才色兼備の中野竹子役。綾瀬はるか扮する八重のライバルで、後に盟友として戊辰戦争では会津藩のために戦って命を落とす。八重の人生に大きな影響を与えた重要な役どころだ。  黒木は、「出産を経験し、無条件と言っては変ですが、私にも本当の意味で命をかけられる存在ができました。その分、時代は違いますが、命をかけて何かを守るという点で、以前より共感できる部分はあります」とコメント。出産が女優としても大きな転機となったようだ。  4月21日に初登場し、7月ごろまで出演する。

KEYWORDでみるニュース

12万6720人

 新年恒例の一般参賀が1月2日、皇居で行われ、天皇、皇后両陛下や皇太子ご夫妻をはじめとする成年皇族方が宮殿「長和殿」のベランダに計5回立ち、手を振って応えられた。宮内庁によると、平成で最多だった6年(計8回で11万1700人)を上回る12万6720人の参賀者が訪れた。天皇陛下の譲位日が31年4月30日と決まってから初めての新年一般参賀で、国民の関心の高まりが要因とみられる。

39.4%

 平成29年の大みそかに放送された「第68回NHK紅白歌合戦」の第2部(午後9時から11時間45分)の関東地区平均視聴率が39.4%にとどまった。前年と比べて0.8ポイント減。二部制になった平成元年以降では3番目に低い数字。テレビ東京の「第50回!大晦日恒例 年忘れにっぽんの歌」が8.4%と大健闘。民放では日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 大晦日年越しスペシャル!」が17.3%でトップ。

2万2764円

 平成29年最後の取引となる大納会を迎えた12月29日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は2万2764円94銭と、年末の終値としては3年末(2万2983円77銭)以来26年ぶりの高値水準となった。前年末の終値(1万9114円37戦)を3650円57戦(19.1%)上回っており、年間ベースでは6年連続の上昇。昭和53年~平成元年に12年連続で上昇して以来の長さで、バブル経済が崩壊して以降では最長となった。

口座維持手数料

 銀行口座の維持にかかる費用。海外の商業銀行はほぼ全て導入しており、「無料」は日本のみ。三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクが、日銀のマイナス金利政策で利益を出しにくくなったことから、この口座維持手数料を預金者から徴収できるか検討を始めた。平成30年度中にも結論を出すもよう。三井住友銀行子会社のSMBC信託銀行は、米国系シティバンク銀行が日本で手掛けていた個人向け事業を買収したのに伴い、27年から残高が一定額を下回ると、月2000円の口座維持手数料を徴収している。

世田谷一家殺害事件

 東京都世田谷区の住宅で平成12年12月、会社員、宮沢みきおさん=当時(44)=ら一家4人が殺害された事件の発生から昨年の12月30日で丸17年となった。事件は12年12月30日深夜に発生。宮沢さんと妻の泰子さん=当時(41)、長女のにいなちゃん=同(8)、長男の礼君=同(6)=の4人が自宅で殺害された。現場からは多くの遺留品が見つかり、犯人の指紋やDNA型も判明している。殺人事件の時効が廃止されたことから事件の捜査は継続中。情報提供は成城署捜査本部(TEL:03-3482-0110)まで。

FUN.『伝説のヤングマン–』でグラミー2冠も「僕らは若くない」

2013.02.18Vol.583未分類
 第55回グラミー賞の授賞式が現地時間10日(日本時間11日)、米ロサンゼルスのステイプルズセンターで行われた。主要4部門のうち最優秀新人賞と最優秀楽曲賞の2部門を、2008年結成の男性3人組バンド、FUN.が受賞。ボーカルのネイト・ルイスの力強い歌声と親しみやすいメロディーで『伝説のヤングマン〜ウィー・アー・ヤング〜』が大ヒットし、注目されていた。  3人は結成前から、個々でバンド活動を行ってきた。それだけにネイトは「僕らは実は若くはないんだ。12年間音楽活動をしている。ファンのみんなのおかげでやってきました」とスピーチした。  昨春デビューしたカナダ出身の女性シンガー、カーリー・レイ・ジェプセンはデビュー曲『コール・ミー・メイビー』が9週連続1位を獲得するなど大ブレークしたが、最優秀新人賞の5組の候補から漏れ、人選を疑問視する声もあがっていた。

タラちゃん新作PRでハイテンション

2013.02.18Vol.583未分類
 映画『ジャンゴ繋がれざる者』の公開を記念した特別試写会が13日、都内にて行われ、来日したクエンティン・タランティーノ監督が登壇した。同作はタランティーノ監督作として初の西部劇にしてラブストーリー。ジェイミー・フォックスやレオナルド・ディカプリオら豪華キャストの出演も話題を呼んでいる。「ハロー、ジャパン!東京に来られてうれしいよ」と絶叫しながら登場したタランティーノ監督。「実はこの作品は、前作のPRツアーで日本に来ていたときに思いついたんだ。西部劇のサントラを買い込んでホテルの部屋で聞いてたら最初のシーンが浮かんだんだ」という日本のファンにはうれしいエピソードを披露。「タラチャンデース」とおどけるなど終始ハイテンション。ついには司会を遮って「さっさと始めようぜ!」と叫び、観客から喝さいを浴びていた。映画は3月1日より全国公開。

真央が四大陸フィギュアV

2013.02.18Vol.583未分類
 フィギュアスケートの四大陸選手権で10日、浅田真央(中京大)がショートプログラム(SP)に続いてフリーも1位となり、今季世界最高の合計205.45点で3季ぶり3度目の優勝を果たした。浅田は国際大会で3度目の200点超えを成し遂げ、これで今季5戦全勝とした。  演技自体は高い表現力などで演技構成点も稼ぎ、今季自己最高の130.96点をマーク。3回転半を跳んだSPとの合計では、銀メダルを獲得したバンクーバー五輪時の自己最高点に0.05差まで迫り、「得点として戻ってこられた実感がある」と白い歯を見せた。

ジャンプ高梨がW杯通算7勝目

2013.02.18Vol.583未分類
 ノルディックスキー、ジャンプ女子の高梨沙羅が10日、山形市で行われたワールドカップ(W杯)蔵王大会の個人第11、12戦に連勝し、今季の勝利数を6に伸ばした。通算は7勝目。

2020年五輪でレスリングが除外の危機

2013.02.18Vol.583未分類
 国際オリンピック委員会(IOC)は12日、スイスのローザンヌで理事会を開き、昨年のロンドン五輪で実施された26競技のうち2020年夏季五輪で実施される「中核競技」として25競技を選び、レスリングを除外した。  20年五輪では25競技に加え、16年リオデジャネイロ五輪で新規採用されるゴルフ、ラグビー7人制の実施が確定。復活を目指すレスリングは今後、1競技として採用を求める野球とソフトボールや、空手、スカッシュなど7競技と残り1枠を争うが、IOCは大会活性化のため競技の入れ替えを進める方針で、五輪での存続は厳しい情勢だ。  採用候補の8競技は5月にロシア・サンクトペテルブルクでのIOC理事会で絞り込まれ、9月にブエノスアイレスで開かれる総会で決まる。  除外の背景にはロンドン五輪実施26競技の中で、人気面や組織体制で国際オリンピック委員会(IOC)からの評価が低く、さらに五輪の「創始競技」であることで危機感がなかったことも影響したようだ。  13日に東京都内で記者会見した国際レスリング連盟(FILA)副会長も務める日本協会の福田富昭会長は「根幹のスポーツだという安心感のような気持ちはあったと思う」と語った。  IOCは理事会が20年五輪の中核競技からレスリングを外した理由を説明していないだけに、福田会長はIOCに対し「明確な理由を示していない。(IOCが)持っている数字(評価のデータ)も果たして正しいのか疑問がある」と不満を表明した。

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2013.02.18Vol.583未分類
ローマ法王が退位表明  ローマ法王ベネディクト16世(85)は11日、高齢を理由に今月28日に退位すると表明。事実上の終身職の法王が存命中に退位するのは約600年ぶり。新法王は法王選挙会を経て、3月末までに選出される見通し。法王は前法王ヨハネ・パウロ2世が死去した後の2005年4月19日、第265代法王に選出された。 石原氏が18年ぶり国会発言  日本維新の会の石原慎太郎共同代表が12日、衆院予算委員会で質問に立った。国会での発言は、議員辞職を表明した平成7年4月以来、約18年ぶり。自身の政治テーマである憲法や、東京都知事時代に取り組んだ沖縄県・尖閣諸島問題、米軍横田基地の軍民共用などで持論を展開した。 改革担当顧問に柳本氏を選任  大阪市立桜宮高校バスケットボール部主将の男子生徒が自殺した問題で、橋下徹大阪市長は12日、同校改革担当の市教委事務局顧問に前バレーボール全日本女子代表チーム監督、柳本晶一氏を選任した。柳本氏は「桜宮の生徒が希望や夢を持てる手伝いをできたらいい」と抱負を語った。 中国軍が挑発を再開  日本政府が5日に海軍艦艇の射撃管制用レーダー照射を公表して以降、3日間沈静化していた中国軍が挑発行為を再開。9日になり空軍戦闘機などが日本領空に接近。尖閣諸島周辺では10日、照射公表後初めて海洋監視船も航行した。9日に領空接近したのは中国海軍のY8が1機と空軍戦闘機J10の2機。 北の拉致被害14カ国に拡大  日本、韓国など世界12カ国に及ぶとされる北朝鮮による拉致被害について、2002(平成14)年に脱北した朝鮮労働党の元工作員(58)がドイツとシリアの拉致被害者に関する証言をしていたことが9日、分かった。両国の被害者情報が出るのは初めてで、被害は14カ国に拡大する可能性が高まった。 日銀総裁 黒田氏が有力  政府が検討を進める次期日銀総裁人事で、黒田東彦(はるひこ)アジア開発銀行総裁(68)の起用が有力となった。政府・日銀が掲げる物価目標2%の達成には、国際金融に精通した人物が不可欠で、財務省で国際金融を統括する財務官を3年にわたり務めた黒田氏が適任だとする流れが強まった。 ネット選挙解禁 与野党一致  与野党全11会派は13日、インターネットを使った選挙運動の全面解禁に関する初の実務者協議を国会内で開き、夏の参院選に間に合うように公職選挙法を改正する方向で一致した。メール送信に関しては、政党と候補者に限定した与党案に対し、みんなの党などが一般の有権者を含めた解禁を主張した。 グアムで通り魔 3邦人死亡  グアム島の繁華街タモン地区で12日、男が車で次々と人をはねた後、コンビニエンスストアに突っ込んだ。その後、車を降りて周辺にいた観光客らを相次いで刃物で襲撃。日本人3人が死亡した(14日時点)。現地の警察当局は殺人などの容疑で地元在住の米国人、チャド・ライアン・デソト容疑者を逮捕した。 電機春闘で「シャープ離脱」  大手の自動車、電機メーカー労働組合による経営側への要求が13日ほぼ出そろい、平成25年春闘が本格スタートする中、企業の間で業績格差が広がる電機業界の労使交渉で、経営不振のシャープ労組が13日、統一要求からの離脱方針を固めるなど足並みが乱れた。電機連合は統一要求の見直しを検討する考え。 北「核保有国入り」を主張  朝鮮中央放送は13日、朝鮮労働党の金己男書記が金正日総書記の誕生日(16日)を前にした12日、「決意大会」で演説して、北朝鮮が「核保有国、人工衛星製作・打ち上げ国に堂々と仲間入りした」と主張したと伝えた。核実験実施を強調することで金正恩第1書記の求心力を最大限に強化する狙いとみられる。

パソコン遠隔操作事件で30歳男を逮捕

ニュースの焦点 北朝鮮が3回目の核実験強行 正恩体制では初

2013.02.18Vol.583未分類
 北朝鮮は12日、国営朝鮮中央通信を通じ、核実験を成功裏に実施したと発表した。北朝鮮の核実験は2006年10月、09年5月に続いて3回目で、金正恩(キム・ジョンウン)体制下では初めて。先の長距離弾道ミサイル発射に続く国際社会への挑発行為で、国連安全保障理事会は12日、緊急会合を開催、核実験を強く非難し過去の安保理決議の重大な違反に当たるとする報道機関向け声明を発表した。今後、日米欧各国が対北制裁強化に動くのは必至で、金正恩政権の相次ぐ強硬策により朝鮮半島情勢は緊迫度を増している。  朝鮮中央通信は、核実験について「以前と違い、爆発力が大きいながらも、小型化、軽量化し、高い水準で安全で完璧に実施した」と報じた。聯合ニュースによると、韓国政府は前回実験の2倍程度の威力とみているが、小型化と軽量化に成功したとする北朝鮮の主張については懐疑的な見方を示している。  北朝鮮の外務省報道官は12日、朝鮮中央通信を通じて「今回の核実験は1次的対応措置。米国が最後まで敵対的なら2次、3次対応まで続けなければならない」とする談話を発表。日米韓は、北朝鮮が核実験を追加実施する可能性があるとして警戒を強めている。聯合ニュースによると、北朝鮮は10日に短距離ミサイルを発射したという。  日本政府は12日、北朝鮮からの再入国禁止対象を在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の副議長5人にも拡大する日本独自の追加制裁を決定するとともに、北京の外交ルートを通じて北朝鮮に抗議した。核実験の強行を「わが国の安全に対する重大な脅威であり、国際社会の平和と安全を著しく損なうものとして断じて容認できない」と非難する首相声明も発表した。声明は、昨年12月の長距離弾道ミサイル発射実験と合わせ、今回の核実験を「安保理の権威に対する重大な挑戦だ」と批判した。  安倍晋三首相は12日午後の衆院予算委員会で「度重なる安保理決議違反で、誠に遺憾であり、強く抗議する」と述べた。13日の衆院予算委員会では、テロ支援国再指定と金融制裁を実施するよう米国に働きかける考えを示した。日本政府は北朝鮮が矢継ぎ早に4度目の核実験に踏み切る事態を警戒しており、その場合は北朝鮮への送金規制強化など独自の追加制裁を発動する方針だ。  また、オバマ米大統領は12日、声明を発表し「極めて挑発的行為だ」と非難。12日夜に行われた一般教書演説では北朝鮮に対して「挑発は孤立を深めるだけだ」と非難。「脅威に対して断固とした行動を取るため、世界を主導する」と言明し、国連安全保障理事会の制裁などを通じて圧力を強める考えを示した。  北朝鮮は核実験に先立ち米国を名指しで非難しており、核実験強行の外交的狙いが米国を2国間交渉に引きずり込むことにあるのは確実。一方で正恩体制に入ってから数万人の餓死者が出たとされ、好戦ムードをあおって不満をそらし、国内引き締めを図るという内的要因も色濃いようだ。

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