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山本美憂が引退試合で無念の一本負け。セレモニーでは「こんな幸せなアスリートっていないんじゃないかと思っています」と感謝の言葉【RIZIN.45】

2023.12.31Vol. Web Original格闘技
 女子レスリングの元世界王者で格闘家の山本美憂(KRAZY BEE / SPIKE22)が「RIZIN.45」(12月31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)で現RIZINスーパーアトム級王者の伊澤星花(Roys GYM)を相手に引退試合に臨んだ。試合は得意のタックルで果敢に攻め込むも2Rにリアネイキッドチョークを極められ無念の一本負けを喫した。  1R、オーソドックスの伊澤とサウスポーの美憂。美憂がタックルからテイクダウンも伊澤はそのまま首を取りフロントチョークにとらえる。美憂は首を抜くと一瞬ハーフになりかけるが伊澤がガードに戻す。ともにパンチをコツコツと打ち合う。伊澤は美憂のすきをついてフロントチョーク。美憂が首を抜くとガードから脳天にヒジを落とす伊澤。伊澤は首を持って立ち上がることに成功。美憂はロープに押し込んでヒザ。なおもコーナーに押し付けヒザ。伊澤もヒザを返す。伊澤はコーナーを背にフロントチョーク。美憂に前から乗りかけるが美憂は許さず。ブレイクとなるが再び美憂がタックルからテイクダウンも伊澤はガードに入れてフロントチョークを狙う。  2R、伊澤が前蹴り、ヒザ。美憂はかいくぐりタックルも伊澤は体を入れ替えチョークの体勢に捕獲。そしてリアネイキッドチョークで絞め上げるとたまらず美憂がタップした。

Krush王者の篠塚辰樹がBreakingDownの冨澤大智から2度のダウンを奪っての判定勝ちもKOできず「王者として恥ずかしい」【RIZIN.45】

2023.12.31Vol.Web Original格闘技
「RIZIN.45」(12月31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)でともにRIZIN初参戦となるKrushフェザー級王者の篠塚辰樹(MASTER BRIDGE / 剛毅會)とBreakingDownの冨澤大智(フリー)がRIZINキックボクシングルールのオープンフィンガーグローブマッチ(OFGM)で対戦した。篠塚が2つのダウンを奪って判定勝ちを収めた。。  1R、篠塚が左藪、右インロー。サウスポーの冨澤が仕掛けるが、篠塚はさばく。篠塚左ジャブからのワンツー。そして圧をかけて左フックでダウンを奪う。立ち上がった冨澤が前に出るがバッティングとなり一時中断。前に出る冨澤に左フックの篠塚。篠塚は左ジャブ。冨澤は入りにくい。冨澤がパンチで前に出るが篠塚は当てさせない。篠塚は左ジャブからワンツー。冨澤の左ハイは受け止め、押し返す。冨澤は鼻から出血が見られる。  2R、圧をかける篠塚。冨澤は前蹴り、左フックも篠塚は受け流す。篠塚は左ジャブ。冨澤のワンツーをかわす篠塚。篠塚は左ボディー。冨澤が3連打からヒザ。篠塚はしっかり見て、左ボディー、右ストレートを当てていく。篠塚の左ジャブに手こずる冨澤。冨澤の顔がはれる。

久保優太が伏線回収のリアネイキッドチョークで安保瑠輝也に一本勝ち【RIZIN.45】

2023.12.31Vol. Web Original格闘技
「RIZIN.45」(12月31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)で久保優太(PURGE TOKYO/BRAVE)と安保瑠輝也(MFL team CLUB es)による元-1王者同士のMMAルールでの試合が行われ、久保がリアネイキッドチョークで一本勝ちを収めた。  久保はウェルター級、安保はスーパーライト級の元王者。久保は2021年にMMA転向を果たし、ここまで4戦2勝2敗。安保は今回がMMAデビュー戦だった。  1R、サウスポーの久保とオーソドックスの安保。ニータップに行く久保をかわしてパンチを放つ安保。安保は右ハイ。久保がタックルからロープに押し付けると安保は首を抱える。久保はテイクダウンし両足をたたむ。安保が首を抱えるが首は首を抜くとマウントへ。抱き着く安保。久保はヒジを押し付け、ヒジ、そしてパウンド、ヒジを落とす。動いてなんとかカメになった安保だったが久保はバックマウントをキープしたまますかさずバックチョーク。体が伸び切った安保はたまらずタップ。久保が一本勝ちを収めた。

太田忍が芦澤竜誠に完勝。半失神させたうえでパウンドでKO【RIZIN.45】

2023.12.31Vol. Web Original格闘技
 レスリングのリオ五輪銀メダリストの太田忍(パラエストラ柏)が「RIZIN.45」(12月31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)で、今回がMMAデビュー戦となる芦澤竜誠(フリー)と対戦し、1RでTKO勝ちを収めた。  芦澤は初参戦となった「RIZIN.41」(4月1日、大阪・丸善インテックアリーナ大阪)のメインイベントでキックボクシングルールで皇治(TEAM ONE)に2-1の判定勝ち。その前からMMA転向を公言し、夏から秋にかけたあたりでMMAデビュー戦を行いたい意向を示していたが、この日のデビューとなった。  太田は10月の「RIZIN LANDMARK 6 in NAGOYA」で元修斗世界バンタム級王者で今年1月までONE Championshipに参戦していた佐藤将光(坂口道場一族/FightBase都立大)に1-2の判定で敗れ、今回が再起戦だった。

MMAデビュー戦の皇治がサッカーボールキックでカズ次男の三浦孝太にTKO勝ち。芦澤竜誠に「根性見せろよ」とエール【RIZIN.45】

2023.12.31Vol. Web Original格闘技
 格闘家の皇治(TEAM ONE)が「RIZIN.45」(12月31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)でサッカーの元日本代表・三浦知良の次男である三浦孝太(BRAVE)を相手にMMAデビュー戦を行い、サッカーボールキックの3連発でKO勝ちを収めた。  皇治は昨年4月の大阪大会で芦澤竜誠にキックルールで1-2の判定で敗れて以来の再起戦。三浦は今年5月にYA-MANに敗れて以来の再起戦ではあるが、7月にはタイのラジャダムナンスタジアムで3分3Rのエキシビションマッチを行っている。  1R、ともにオーソドックス。圧をかけるのは皇治。三浦が右カーフ。今度は三浦が圧をかける。皇治が左ミドル。三浦は右ハイ。皇治がパンチで前に出るが三浦はバックステップ。三浦がコーナーに詰めて右フックをヒットも皇治は押し返し、左フック。一瞬ぐらりの三浦。皇治は前に出てワンツー。右ストレートがヒット。皇治が前に出るが三浦がさばく。詰めてワンツーの皇治。皇治は左ボディー。皇治がワンツーから左ミドル。これで前に倒れた三浦に皇治がパウンドを連打も三浦は何とか足にしがみつき耐える。鼻血を流す三浦。

MMAデビュー戦の那須川龍心がパウンドアウトでTKO勝ち「これからもMMAをやっていきたい」【RIZIN.45】

アーチュレッタvs朝倉海戦は−68kgのキャッチウエイトで開催へ。試合開始1時間前に計量【RIZIN.45】

GENERATION 片寄涼太とDOBERMAN INFINITYで主題歌! RIKUとMA55IVEも舞台騒がす〈HiGH&LOW THE 戦国〉

2023.12.30Vol.Web OriginalEXILE TRIBE
   GENERATIONSの片寄涼太、宝塚歌劇団の水美舞斗、THE RAMPAGEのRIKUらが出演することで話題と注目も集めている戦国時代活劇『HiGH&LOW THE 戦国』(THEATER MILANO-Za、2024年1月29日~2月25日)の舞台主題歌を筆頭に作品に関連する楽曲が発表された。  主題歌は、片寄とヒップホップユニットのDOBERMAN INFINITYによる「NO FEAR NO MORE」で、「HiGH&LOW」シリーズならではの疾走感と爆発力を兼ね備え、勇ましさと力強さの顔色を映し出した楽曲。この曲は劇中に登場する須和国のテーマソングにもなっている。   また、同じく劇中に登場する戦闘族が集まる火の国・尊武国のテーマソングも発表。タイトルは「INFERNO」で、尊武国の上宮地玄武を演じるRIKUと、白金相生を演じる浦川翔平が所属するTHE RAMPAGEのパフォーマー5人によるヒップホップユニットのMA55IVE  THE RAMPAGEが担当。アグレッシブなエレクトロサウンドで、熱い信念を持って目指すべき場所に向かい我が道を突き進む覚悟を込めた楽曲だという。  「NO FEAR NO MORE」と「INFERNO」は、30日に行われた「LDH LIVE-EXPO 2023」で初披露され、オーディエンスは総立ちだった。両曲は、舞台の上演に合わせて、2024年1月29日に配信リリースされる。  また、白濱亜嵐が(EXILE/GENERATIONS/PKCZ)が、ALAN SHIRAHAMA名義でテーマソング「群雄割拠」を担当したことも発表された。  白濱は、「僕が作るのは歌も歌詞もないあくまでインストゥルメンタルでの表現なので大合戦の開幕、 名乗りを上げる各国の戦士の雄叫び、己の野望を掲げ戦乱を駆け回る姿、戦の熾烈さ、試される仲間との絆、など様々なシチュエーションを想像して一つの〈音〉にしました。それに加えてステージで映える音と、観ている人の鼓動を高め世界に没入させられるサウンドアプローチを意識しました。是非とも舞台と一緒に楽しんでもらえるとうれしいです」とコメントを寄せている。   劇中ではまた、舞台にも出演するLDH発の世界一激しいパフォーマンス集団RAG POUNDの楽曲「BANG OUT」も登場する。 

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12万6720人

 新年恒例の一般参賀が1月2日、皇居で行われ、天皇、皇后両陛下や皇太子ご夫妻をはじめとする成年皇族方が宮殿「長和殿」のベランダに計5回立ち、手を振って応えられた。宮内庁によると、平成で最多だった6年(計8回で11万1700人)を上回る12万6720人の参賀者が訪れた。天皇陛下の譲位日が31年4月30日と決まってから初めての新年一般参賀で、国民の関心の高まりが要因とみられる。

39.4%

 平成29年の大みそかに放送された「第68回NHK紅白歌合戦」の第2部(午後9時から11時間45分)の関東地区平均視聴率が39.4%にとどまった。前年と比べて0.8ポイント減。二部制になった平成元年以降では3番目に低い数字。テレビ東京の「第50回!大晦日恒例 年忘れにっぽんの歌」が8.4%と大健闘。民放では日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで! 大晦日年越しスペシャル!」が17.3%でトップ。

2万2764円

 平成29年最後の取引となる大納会を迎えた12月29日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は2万2764円94銭と、年末の終値としては3年末(2万2983円77銭)以来26年ぶりの高値水準となった。前年末の終値(1万9114円37戦)を3650円57戦(19.1%)上回っており、年間ベースでは6年連続の上昇。昭和53年~平成元年に12年連続で上昇して以来の長さで、バブル経済が崩壊して以降では最長となった。

口座維持手数料

 銀行口座の維持にかかる費用。海外の商業銀行はほぼ全て導入しており、「無料」は日本のみ。三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクが、日銀のマイナス金利政策で利益を出しにくくなったことから、この口座維持手数料を預金者から徴収できるか検討を始めた。平成30年度中にも結論を出すもよう。三井住友銀行子会社のSMBC信託銀行は、米国系シティバンク銀行が日本で手掛けていた個人向け事業を買収したのに伴い、27年から残高が一定額を下回ると、月2000円の口座維持手数料を徴収している。

世田谷一家殺害事件

 東京都世田谷区の住宅で平成12年12月、会社員、宮沢みきおさん=当時(44)=ら一家4人が殺害された事件の発生から昨年の12月30日で丸17年となった。事件は12年12月30日深夜に発生。宮沢さんと妻の泰子さん=当時(41)、長女のにいなちゃん=同(8)、長男の礼君=同(6)=の4人が自宅で殺害された。現場からは多くの遺留品が見つかり、犯人の指紋やDNA型も判明している。殺人事件の時効が廃止されたことから事件の捜査は継続中。情報提供は成城署捜査本部(TEL:03-3482-0110)まで。

平本蓮が「リカバリー中」を理由に公開計量を欠席。YA-MAN「ビビって来れなかったみたいです」【RIZIN.45】

2023.12.30Vol.Web Original格闘技
「RIZIN.45」(12月31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の前日計量が12月30日、さいたまスーパーアリーナ コミュニティアリーナで開催された。  第14試合でMMAルールでYA-MAN(TARGET SHIBUYA)と対戦する平本蓮(剛毅會)が「リカバリー中」を理由に公開計量を欠席した。なお本計量では65.95kgで規定体重の66.0kgをクリアしている。  憮然とした表情で公開計量のステージに一人現れたYA-MANは65.85kgで規定体重をクリア。帰り際に司会を務めた鈴木芳彦アナのもとに歩み寄ると、そのマイクで「平本、ビビって来れなかったみたいです」とコメントしてステージを降りた。  なお第7試合に出場するイゴール・タナベ(セラヴィー)も「リカバリー中」を理由に欠席。タナベは本計量では76.90kgで規定体重の77.0kgをクリア。対戦相手の安西信昌(TEAM CLIMB)も76.95kgでクリアしている。

王者アーチュレッタが2.8kgオーバーで王座はく奪。試合成立に向け朝倉海陣営と協議へ【RIZIN.45】

2023.12.30Vol.Web Original格闘技
「RIZIN.45」(12月31日、埼玉・さいたまスーパーアリーナ)の前日計量が12月30日、さいたまスーパーアリーナ コミュニティアリーナで開催された。  セミファイナルにマッチメイクされた「バンタム級タイトルマッチ」に出場予定の王者フアン・アーチュレッタ(アメリカ/THE TREIGNING LAB, HB ULTIMATE & GRACIE BARRA)が2.8kgオーバーの63.80kgで計量をクリアできず、王座はく奪となった。挑戦者の朝倉海(JAPAN TOP TEAM)は60.95kgでクリアした。  アーチュレッタの計量オーバーが告げられた瞬間、会場にはどよめきが起こった。  榊原信行CEOは「オーバーするにしても3kg近い。いずれにしても試合は成立させたいが、競技でもあるのでルールにのっとって、この後、主催者として預かって、両選手と話をしたいと思っている。行かせたい、行ってほしいという思いもあるが、無茶はできない部分もある。海のチームの考えも聞いて、あとはルールにのっとってジャッジしたい。アーチュレッタもさぼっていたわけではない。公式計量の14時まで努力した。1.2kgくらいまで落ちたところでいつも通りに水が抜けなくて苦しんだ。いずれにしてもルールにのっとり、両選手としっかり話をして、明日の試合がどうなるか皆さんにお伝えしたい。少し時間をください」と説明した。王座については「ベルトははく奪。この時点で王座は空位になる。明日、試合が成立した場合、海が勝てば王者になる。試合が成立し海が負ければ空位になる」と続けた。

立川志らくと神田伯山が大晦日から元旦に年をまたいで“言いたい放だい”

2023.12.30Vol.Web OriginalTV
 TOKYO MXが年末年始特別番組として12月31日23時57分~25時に「志らく・伯山の言いたい放だい元日SP」を放送する。  MXでは2004年から2008年まで立川談志と野末陳平の出演によるレギュラー番組「談志・陳平の言いたい放だい」を放送。談志の没後10年となる2021年11月に野末と談志の弟子である立川志らくと談志のファンであることを公言している神田伯山がゲストとして出演し「~立川談志没後10年~ 復活!言いたい放だい2021」として番組が復活した。そあいて昨年の大晦日には志らくと伯山の2人で「復活!言いたい放だい元日SP」として2度目の放送。今回はそれに続く3回目の放送となる。  出演は今回も志らくと伯山の2人。2023年を振り返り2024年を展望する。もはや恒例になりつつある志らくの憑依芸ともいえるオープニングトークや、敬愛する師匠・談志の13回忌・立川流創設40周年を迎えた話、志らくのM-1グランプリ審査員勇退、今年2人が感じた「怒り」など、芸能から時事ニュースまで何でもありのトークが展開される。  放送にあたり志らくは「また伯山とのコンビでの言いたい放だい。二人共落語、講談にだけ集中すればいいのにとファンは口を揃えるが、この脇道に逸れながらそれらを真剣に遊ぶから現在の地位と芸があるのです。この番組を年に一回とは言わず月一、いや週一でやって視聴者を唖然とさせたいという夢を抱いております。」、伯山は「一年に一度、志らく師匠に会える言いたい放だい。七夕の織姫と彦星の気持ちになれる番組です。そんなに良いもんじゃないですが。また、師匠が今年からM1審査員を勇退されたとのことで、YouTubeで公式見解がありました。主に番組への感謝を伝えていましたが。そういう表向きではない恨みつらみ、人間のドロドロしたところを当番組ではお話をして頂くと楽しいかなと思います。」とMXを通じてそれぞれコメントしている。

ただ淡々とヤングケアラーの経験と経緯を語る、それでどっかの誰かが一人でも楽になれたら本望だ【徳井健太の菩薩目線 第192回】

2023.12.30Vol.Web Original平成ノブシコブシ 徳井健太の菩薩目線
“サイコ”の異名を持つ平成ノブシコブシ・徳井健太が、世の中のあらゆる事象を生温かい目で見通す連載企画「徳井健太の菩薩目線」。第192回目は、講演会について、独自の梵鐘を鳴らす――。  石岡市中央公民館で行われたシンポジウム「ヤングケアラーを支える地域社会」で講演をさせていただいた。  冒頭、教育長があいさつをする。芸人が参加するには、大真面目も大真面目のシンポジウム。場慣れしていない僕は、ものすごく緊張してしまった。  立派な石岡市の公民館に、定員300名にほど近いたくさんの方が、僕の言葉に耳を傾ける。講演時間は60分ほど。事前に何を話すか決めて、パワーポイントも用意した。だけど、気が付くと30分ほどで話し終えていた。不安になると、人は急ぎ足になる。  残り30分を質疑応答で乗り切るという、いささか剛腕な講演になってしまったことを、この場を借りてお詫び申し上げます。そして、つたない僕のお話にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。  話してみることで、分かることってたくさんある。  芸人として話をしていると、何がウケて、何がウケないか――といったことが、場数を踏んでいくことで分かるようになっていく。講演も変わらない。人前で話すことは同じでも、来場している人が何を求めているかで、まったく違ってくる。笑いを求めている人は、笑わせられるように話さないといけないし、ヤングケアラーの実態を知りたい人には、それが伝わるように話さないといけない。  今回は、パネルディスカッションではなく、僕一人が持ち時間を使って、講演をするという初めての体験だった。「もっとこうすればよかったな」と、反省することばかりだった。  自分の話を伝えたいと思うと、“自分ファースト”で話をしてしまう。話したいことがあるから、次から次へと話が転がり、ややもすれば早口になってしまう。でも、“相手ファースト”に立つのであれば、聞いている人が僕の話を咀嚼する時間がなければいけないから、間を作る=「待つ」ことが求められる。  といっても、自分の話をそもそも面白がってくれているのか、関心を示してくれているのか分からない――言わば、不安の最中にいるわけだから、「待つ」ことはものすごく胆力をともなうことだ。その不安を恐れずに、「待つ」覚悟が必要になる。  人に何かを伝えるとき、多くの人は伝える熱量にとらわれそうだけど、実はまったく逆で、「待つ」ことができるかどうかが、伝わるか伝わらないかの分かれ道になるのではないかと感じた。  しかも、だ。僕がヤングケアラーの実体験を話すとき、「僕の母親は1日で4リットルの焼酎を飲み干していた」などなど、常軌を逸したエピソードがたくさん登場する。そんな話を速射砲のように打ち続ければ、聞いている方は疲れてしまうに違いない。 「……僕はこういう体験をしたんですね。では、皆さんに質問です。皆さんだったら、このときどういう対応をしますか?」  ではないけれど、あの手この手で「待つ」テクニックがなければいけない。人前で話すといっても、シチュエーションが違えば、手法も異なる。講演には講演の、プレゼンにはプレゼンの、居酒屋には居酒屋の、“伝える”ロジックがあるのだと思う。  質疑応答を乗り切れたのは、たくさん質問をしてくれた熱心な方々のおかげだ。近年の調査によれば、学校、クラスにはヤングケアラーの子どもたちが数人いる実態が明らかになっているそうだ。先生たちは、そうと思しき子どもたちに声をかけるべきか否かで悩んでいるという。教育の現場は、どんどんやらなければいけないことが増えているようだった。  ある先生は、生徒たちとのコミニケーションを円滑にするために、エピソード作りにとても時間を要すると教えてくれた。  生徒たちと何かを話すとき、「この前の休みに私はこういうところに行ったよ」という具合に、体験談を話さないと生徒たちは耳を傾けてくれないと話していた。  学校の先生は、ただでさえ忙しい。その中で、エピソード作りに奔走しなければいけないという。つまらない人間だと思われてしまったら、生徒たちからは「つまらない人の話だから聞かなくていい」と思われてしまい、コミュニケーションが滞ってしまうそうだ。  いろいろなところに出かけて土産話をこさえたり、変なグッズを買って話のタネにする。それをフックに、生徒たちの目と耳を傾けさせる――、芸人顔負けの行動力で、教育の現場に立っていることが伝わってきた。 「徳井さんの本も買いました。実は、芸人さんの本をすごく参考にしているんです。芸人さんはエピソードトークのプロだから、素人なりにその手法を真似して、どうすれば食いつきの良い話ができるかを研究しているんです。やっぱり面白い話って、生徒たちの食いつきが違うんですよ」  そう先生は笑っていた。僕らの仕事が、そんな風に役立っているなんて夢にも思わなかった。人に何かを伝える。伝えることって、大変なんだ。
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日本相撲協会評議員会の池坊保子議長が理事を解任した貴乃花について「上司であり先輩でもある八角理事長が何度も携帯に電話してもまったく応答なく折り返しの電話をしなかった。著しく礼を欠いていたのではないか」(1月4日、臨時評議員会後の記者会見で)
→横綱の格は貴乃花のほうが北勝海より断然上だったけどな。

ただ淡々とヤングケアラーの経験と経緯を語る、それでどっかの誰かが一人でも楽になれたら本望だ【徳井健太の菩薩目線 第192回】

2023.12.30Vol.Web Original平成ノブシコブシ 徳井健太の菩薩目線
“サイコ”の異名を持つ平成ノブシコブシ・徳井健太が、世の中のあらゆる事象を生温かい目で見通す連載企画「徳井健太の菩薩目線」。第192回目は、講演会について、独自の梵鐘を鳴らす――。  石岡市中央公民館で行われたシンポジウム「ヤングケアラーを支える地域社会」で講演をさせていただいた。  冒頭、教育長があいさつをする。芸人が参加するには、大真面目も大真面目のシンポジウム。場慣れしていない僕は、ものすごく緊張してしまった。  立派な石岡市の公民館に、定員300名にほど近いたくさんの方が、僕の言葉に耳を傾ける。講演時間は60分ほど。事前に何を話すか決めて、パワーポイントも用意した。だけど、気が付くと30分ほどで話し終えていた。不安になると、人は急ぎ足になる。  残り30分を質疑応答で乗り切るという、いささか剛腕な講演になってしまったことを、この場を借りてお詫び申し上げます。そして、つたない僕のお話にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。  話してみることで、分かることってたくさんある。  芸人として話をしていると、何がウケて、何がウケないか――といったことが、場数を踏んでいくことで分かるようになっていく。講演も変わらない。人前で話すことは同じでも、来場している人が何を求めているかで、まったく違ってくる。笑いを求めている人は、笑わせられるように話さないといけないし、ヤングケアラーの実態を知りたい人には、それが伝わるように話さないといけない。  今回は、パネルディスカッションではなく、僕一人が持ち時間を使って、講演をするという初めての体験だった。「もっとこうすればよかったな」と、反省することばかりだった。  自分の話を伝えたいと思うと、“自分ファースト”で話をしてしまう。話したいことがあるから、次から次へと話が転がり、ややもすれば早口になってしまう。でも、“相手ファースト”に立つのであれば、聞いている人が僕の話を咀嚼する時間がなければいけないから、間を作る=「待つ」ことが求められる。  といっても、自分の話をそもそも面白がってくれているのか、関心を示してくれているのか分からない――言わば、不安の最中にいるわけだから、「待つ」ことはものすごく胆力をともなうことだ。その不安を恐れずに、「待つ」覚悟が必要になる。  人に何かを伝えるとき、多くの人は伝える熱量にとらわれそうだけど、実はまったく逆で、「待つ」ことができるかどうかが、伝わるか伝わらないかの分かれ道になるのではないかと感じた。  しかも、だ。僕がヤングケアラーの実体験を話すとき、「僕の母親は1日で4リットルの焼酎を飲み干していた」などなど、常軌を逸したエピソードがたくさん登場する。そんな話を速射砲のように打ち続ければ、聞いている方は疲れてしまうに違いない。 「……僕はこういう体験をしたんですね。では、皆さんに質問です。皆さんだったら、このときどういう対応をしますか?」  ではないけれど、あの手この手で「待つ」テクニックがなければいけない。人前で話すといっても、シチュエーションが違えば、手法も異なる。講演には講演の、プレゼンにはプレゼンの、居酒屋には居酒屋の、“伝える”ロジックがあるのだと思う。  質疑応答を乗り切れたのは、たくさん質問をしてくれた熱心な方々のおかげだ。近年の調査によれば、学校、クラスにはヤングケアラーの子どもたちが数人いる実態が明らかになっているそうだ。先生たちは、そうと思しき子どもたちに声をかけるべきか否かで悩んでいるという。教育の現場は、どんどんやらなければいけないことが増えているようだった。  ある先生は、生徒たちとのコミニケーションを円滑にするために、エピソード作りにとても時間を要すると教えてくれた。  生徒たちと何かを話すとき、「この前の休みに私はこういうところに行ったよ」という具合に、体験談を話さないと生徒たちは耳を傾けてくれないと話していた。  学校の先生は、ただでさえ忙しい。その中で、エピソード作りに奔走しなければいけないという。つまらない人間だと思われてしまったら、生徒たちからは「つまらない人の話だから聞かなくていい」と思われてしまい、コミュニケーションが滞ってしまうそうだ。  いろいろなところに出かけて土産話をこさえたり、変なグッズを買って話のタネにする。それをフックに、生徒たちの目と耳を傾けさせる――、芸人顔負けの行動力で、教育の現場に立っていることが伝わってきた。 「徳井さんの本も買いました。実は、芸人さんの本をすごく参考にしているんです。芸人さんはエピソードトークのプロだから、素人なりにその手法を真似して、どうすれば食いつきの良い話ができるかを研究しているんです。やっぱり面白い話って、生徒たちの食いつきが違うんですよ」  そう先生は笑っていた。僕らの仕事が、そんな風に役立っているなんて夢にも思わなかった。人に何かを伝える。伝えることって、大変なんだ。

GENERATIONS 数原龍友が誕生日に2023年のライブ納め 鷲尾伶菜と共演も

2023.12.30Vol.Web Originalライプリポート
   GENERATIONSの数原龍友が12月26と28日、ソロコンサート『RYUTO KAZUHARA Billboard Live 2023』を開催した。26日はビルボードライブ横浜で、28日はビルボードライブ大阪で、合計4回のステージを披露した。 「冬」をテーマに、GENERATIONSとソロ、カバーの3軸で多彩な楽曲を集め、会場の洗練された雰囲気とマッチするような構成で展開されたコンサートは、最初から最後まで、数原の表現力豊かな歌声に圧倒された非常に贅沢な時間となった。本稿では、28日21時より開催されたビルボードライブ大阪での2ndステージをレポートする。  今回のコンサートは、ギターに上條頌、ドラムに坂東慧、ベースに滝元堅志、キーボードに石田まりとPenny-KというGENERATIONSのライブでもおなじみのバンドメンバーに、Olivia BurrelとCharlie Okamuraコーラスの2名を迎え入れる形で届けられた。  そのバックバンドによる生演奏がスタートすると、駆けつけたファンから盛大な拍手が沸き起こり、数原が登場。今回、数原は会場の雰囲気によく合うリッチな黒のパンツとシャツ、ネクタイに、黒をベースとしながらもゴールドの糸がキラキラと輝きを放つシックなジャケットを着用しており、ゴージャスで大人な、落ち着いた空気をその身にまとっていた。

おせち料理や脂の乗ったサンマ…実は “水引” !? 水引作家・森田江里子さんの「かわいい水引」

2023.12.30Vol.Web Original【TOKYO HEADLINEの本棚】
 のし袋やお正月飾りなどで年末年始に見かけることが多くなる「水引細工」。近年では伝統工芸だけでなく、アクセサリーやオーナメントなどさまざまな楽しみ方でも注目されている。そんな中で『季節をむすぶ かわいい水引 新装版』(ブティック社)などで知られる水引作家の森田江里子さんに、水引細工の魅力と基本の結び方を教えてもらった。 ◆ ◆ ◆

MMAデビュー戦の安保瑠輝也が言いたい放題。「久保優太は賢くなかった」「逆に俺がMMAの厳しさを教える」【RIZIN.45】

MIYAVI、魅せるロックで魅了した奇跡の2デイズ

2023.12.30Vol.Web Originalライプリポート
 サムライギタリストことMIYAVIがライブ『MIYAVI 20th & Beyond – Extra -』を、12月26・27日の2日間にわたり、神奈川・YOKOHAMA Bay Hallで開催した。  昨年デビュー20周年を迎えたMIYAVIが今年9月に行ったライブ『MIYAVI 20th & Beyond』の追加公演。「9月のLINE CUBE SHIBUYAでの公演がすごく良くって、その流れでヨーロッパ、アジア回ったあと、今年中にまた日本でもライブをやりたい」と急きょ決定したライブで、サプライズ感あふれる2日間となった。本記事はそのオフィシャルリポート。 

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