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世界が夢中になった日本のホラー映画の系譜…過去にはカンヌ受賞も! 映画監督が解説

2025.08.01 Vol.web original

昭和28年、いち早く国際的な評価を集めた日本の“ホラー映画”とは?

 日本の夏といえば「怪談」と「ホラー」というイメージがあるが、日本では真夏の8月にご先祖様の霊を迎えて供養する「お盆」があることから、夏の風物詩としてホラーが定着したという説がある。アメリカではこれが「ハロウィン」にあたるため(まったく同じではないが)、この説は有力かもしれない。10月のハロウィン・シーズンに、アメリカでは新作ホラー映画が必ず封切りになるだけでなく、レアな旧作ホラーの上映やホラー映画マラソンも頻繁に行われるのだ。

 ここ数年、世界的にホラー映画の人気は急激に高まっており、日本でもこの夏ホラーの劇場公開が目立っているが、日本のホラー映画は世界でどう受け止められているのだろうか?

 最初に国際的な評価を集めたホラー映画といえば、溝口健二監督の『雨月物語』(53)だろう。上田秋成の同名の読本などをベースにした、この幽幻で幻想的な幽霊映画はヴェネチア映画際で銀獅子賞を受賞。アカデミー賞にもノミネート(衣装デザイン部門)されるなど、マーティン・スコセッシほか世界の映画人に影響を与えた作品だ。

 小林正樹監督のホラー・アンソロジー『怪談』(64)も、カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞するなど国際的評価が高い。新藤兼人監督の2本、『鬼婆』(64)と『藪の中の黒猫』(68)も海外で人気が高く、後者はなんとカンヌ国際映画祭のコンペティション部門で上映された。ちなみに、『ミッドサマー』(19)『ヘレディタリー 継承』(18)の監督アリ・アスターは、お気に入りの日本のホラー映画として『怪談』『鬼婆』『雨月物語』、勅使河原宏監督の『他人の顔』(66)、そして黒沢清監督作の中で特に海外で人気が高い『CURE』(97)を挙げている。

 その後、1980年代には塚本晋也監督・主演・脚本のSFボディ・ホラー『鉄男』(89)が発表された。同作はイタリアの映画祭、ファンタフェスティバルでグランプリを受賞後、アメリカやフランス、オーストラリア、オランダなど世界各国で劇場公開されるなど、国際的にも認知度が高い作品で、その後2本の続編が製作された。

小池知事「お盆期間中の遠出や帰省ひかえて」。都民に呼びかけ

2020.08.06 Vol.Web original

 東京都の小池百合子都知事は6日、都庁で臨時記者会見を開き、お盆期間中の帰省は極力控えるよう、都民に呼びかけた。

 都内で6日、新たに360人が新型コロナウイルスに感染していることが確認された。都内の新規感染者数は8月1日に472人と過去最多を更新し、6日までに10日連続で200人を超える感染者が確認されている。小池知事は「この夏は“特別な夏”」とし、都外への旅行や帰省、夜間の会食の自粛を呼びかけたほか、離れて暮らす家族や親族とは電話やオンライン利用を推奨した。

 小池知事は「なんとしてもコロナに打ち勝たなくてはいけない。今後さらに状況が悪化した場合は、都独自の緊急事態宣言を発することも考えざるを得ない」と危機感を示した。

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