舞台『サド侯爵夫人』(1月8日~2月1日、新宿・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA)の通し稽古が1月7日に公開され、サド侯爵夫人を演じる成宮寛貴を筆頭に、東出昌大、加藤雅也ら全出演キャスト6名と、演出の宮本亞門が取材に対応した。
生誕100年を迎えた三島由紀夫の名戯曲。18世紀のフランスを舞台に、悪徳の限りを尽くしたサド侯爵をめぐって、彼を待ち続けるサド侯爵夫人こと貞淑な妻・ルネ、その母・モントルイユ夫人、妹のアンヌ、友人のサン・フォン伯爵夫人ら6人の女性たちを中心に展開する会話劇だ。
キャストたちは入れ替わり立ち代わり登場し、三島ならではの言葉で綴られた言葉を繰り出しては、絶望や希望、高揚感を、客席に静かにそして熱く届ける。6人が吐く言葉の一つ一つは平易とはいえないが、多くの三島作品に携わってきた宮本の演出と、日々演じる役柄や作品に真摯に向かい合う役者陣たちのトライでするすると物語が入ってくる。ただ、衝撃のラストも含めて、観劇後もセリフやシーンを何度も振り返って味わうタイプの作品だ。

