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松坂桃李、小学生から「立派な人になるには?」と聞かれ金言「立派になろうと思っても立派にはなれない」

2025.01.07 Vol.web original

 

 映画『雪の花 ―ともに在りて―』(1月24日公開)の親子特別試写イベントが7日、文京区・誠之小学校にて行われ、俳優の松坂桃李、芳根京子と小泉堯史監督が登壇。時代劇映画を鑑賞した小学生たちの熱烈な質問に感激した。

 吉村昭の「雪の花」を原作に、多くの人命を奪う疫病と闘った町医者の愛と感動の実話を描く本格時代劇。

 この日は5年生、6年生とその保護者250人が参加。松坂は「お話、分かりましたか?」と尋ね「はい!」という元気な答えに「良かったです」と安どの表情。「僕が皆さんと同じ年くらいのときに時代劇を見る機会がなくて、そこを通らずに来てしまったので」と案じつつ「今は感じたものをそのまま持っていていただければ。時を経て自分の中で解釈が変わったり、かみ砕くことができたりするようになると思うので」。

 実際に、この日初めて時代劇映画を見たという生徒たちも多かったものの、質疑応答では「この時代の人を演じるうえで大変だったことは?」「当時の人の心情をどうつかんでいきましたか?」と質問の手が次々と上がり、松坂と芳根も大感激。

 疱瘡(天然痘)と闘う町医者・笠原良策を演じた松坂。「笠原さんのような立派な人になるにはどんなことを心がければいいですか?」と質問した男の子に、松坂が「好きなこととか将来目指してたりするものってありますか?」と尋ねると「カウボーイです!」という回答。

 松坂は思わず笑みをこぼしつつ「僕が思ってることだけど、立派になろうと思っても立派にはなれないんだよね。周りの人がその人を立派だと思うから立派な人になるんであって。笠原さんも、立派になろうと思って医者になったんじゃなくて、医者になってたくさんの人を助けたいと思う、その志を周りの人が見て立派だと思った。だから好きなことややりたいことに一生懸命になれば立派な人になれると思います」。松坂たちからのエールに、男の子も「カウボーイを目指します!」。

 俳優業にも興味津々の小学生たち。芳根がロケ地では時代劇の役衣装のまま「開き直ってコンビニに行きました」と言うと、松坂が「僕は喫茶店に行きました」と明かし、生徒たちも大笑い。

「どうして俳優の仕事を選んだんですか? 将来の仕事はどう選んだらいいと思いますか」という質問に、松坂は「ワクワクしたからかもしれないです。好きという気持ちはすごく大事だと思います。それを頼りにしたら最終的にこの仕事に行きつきました」。一方の芳根は「私は学生時代にやりたいことが無かったんです。将来どうしようと思っていたときに事務所の方から声をかけていただいて。人からすすめてもらったことに自分がこんなに熱中できるなんて思ってなかった。きっかけというのはいろんなところに転がっているんだなと思います」と答え、生徒たちに熱いエールを送っていた。

永山絢斗、役所広司の付き人にリサーチ「役所さんの素晴らしいと思うところは?と聞いたら…」

2022.07.18 Vol.web original

 

 公開中の映画『峠 最後のサムライ』舞台挨拶が18日、都内にて行われ、役所広司、永山絢斗、坂東龍汰と小泉堯史監督が登壇。劇中で、役所扮する主人公の従僕を演じた永山が、役所の付き人に“リサーチ”したエピソードを語った。

 司馬遼太郎が、幕末の風雲児と呼ばれた越後長岡藩家老・河井継之助を描いた国民的ベストセラー「峠」を『蜩ノ記』の小泉堯史監督が実写化。

 公開から約1カ月。大きな反響に喜んだ一同。主人公・河井継之助を演じる役所は「継之助さんは、自分の生き様を見せて、それを見た若者たちがどう生きていくか、日本という国をどうしていくか、言葉よりも生き方で残していったのかなと思う」と、日本の未来のために立ち上がった主人公の生き様に思いをはせた。

 継之助の従僕・松蔵を演じた永山は、役作りの参考にと「役所さんのお付きの方に、どういうポジション、距離感で役所さんのそばにいるのかなと思って、現場で話しかけたりしていたんです。役所さんの好きな作品って何ですか?とか、素晴らしいと思うところは何ですかと聞いたところ“現場に入っていつも感じるのは、役所さんは誰よりも台本を読み込んでいると思います”とおっしゃっていて。心に刻み込みました」と、改めて役所の姿勢に感銘を受けた様子。

 そんな永山は、ロケ地・新潟で「松蔵さんのお墓参りに行こうと、お花を買いに行ったら店で役所さんとばったり会うというレアな体験をしました」というエピソードを明かし、役所が「永山くんはお墓参りの花を買いに行ったけど僕は多分、部屋で食べるツマミを買いに行ったんだと思います(笑)」と付け加え、笑いをさそう一幕もあった。

 継之助の盟友の息子・正太郎を演じる坂東は「本作が撮影されたのが4年前。僕にとってはこれが映画デビュー作で、時代劇も初めてで、この偉大な先輩たちとお芝居ということでガチガチに緊張していたのですが、役所さんが演じる継之助の目を見たときにヒョン!と吸い込まれそうになって。優しさと正義と強さと、いろいろなものがあふれていて、キュン…ではないですけど(笑)、役所さんの瞳にわしづかみにされました」と振り返り、役所も照れながら「ありがとう(笑)」。

 最後に役所は「この映画は、見れば見るほどかみしめるものがあると思います。ぜひ劇場に足を運んでいただければ」。小泉監督は「歴史の中の人物は必ず皆さんの心の中に生きている。この作品を見た後も、それぞれの人物を思い出していただければ」とアピールした。

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