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「平和のためのダイアログ・イン・ザ・ダーク」が7月5日から開催。戦後80年の今、戦争と平和は「語り継ぐ」ものから「語り合う」ものに

2025.07.04 Vol. Web Original

 一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティが7月5日から東京・竹芝にあるダイアローグ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」で「平和のためのダイアログ・イン・ザ・ダーク~PEACE IN THE DARK(ピース・イン・ザ・ダーク)」を開催する。

「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」は視覚障害者の案内により、完全に光を遮断した“純度100%の暗闇”の中で視覚以外のさまざまな感覚やコミュニケーションを楽しむソーシャル・エンターテインメント。1988年にドイツの哲学者アンドレアス・ハイネッケの発案によって生まれ、これまで約50カ国で開催され、900万人を超える人々が体験。日本では1999年11月の初開催以降、これまで30万人以上が体験している。

 今回開催する「PEACE IN THE DARK」は戦後80年という節目を迎えるにあたり、戦争を実際に体験し、その記憶を語り継げる人が急速に減少している中、平和について「教わる」だけではなく、次世代が自らの感覚で平和について考える必要性が高まっている――という考えのもと企画されたもの。

 東京では竹芝の常設会場「対話の森」で7月5日から8月31日まで開催。8月2~11日には「広島市被爆80周年記念事業」の一環として広島市と共催で広島市内の旧日本銀行広島支店で開催される。

イラン出身のシナ・カリミアンが「戦争や武力行使といった形ではなく、会話を通して平和に進むことができれば」と平和的解決の訴え【K-1】

2025.07.01 Vol. Web Original

 初代と第3代のK-1 WORLD GPクルーザー級王者シナ・カリミアン(イラン/SINA ARMY)が7月1日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で行われた会見で、先日、イスラエルやアメリカから攻撃を受けた母国イランの状況を念頭に「戦争や武力行使といった形ではなく、会話を通して平和に進むことができれば」などと訴えた。

 K-1はこの日、「K-1 WORLD MAX」(9月7日、東京・国立代々木競技場 第二体育館)で開催する「−70kg世界最強決定トーナメント」の出場予定選手を発表した。同大会に出場予定のカリミアンは会見の終盤に登壇した。

 カリミアンは「今回はK-1に戻ることができてとてもうれしく思っています。皆さんご存知の通り私の祖国イランは今とても厳しい状況となっております。私のこのK-1での試合で困っている方々を勇気づけられればと思っております」と語った。

 カリミアンは昨年大晦日、5月の「RIZIN男祭り」、6月の「RIZIN LANDMARK 11 in SAPPORO」とRIZINに連続参戦。札幌大会ではMMAデビューを果たし荒東“怪獣キラー”英貴に判定勝ちを収めた。カリミアンは「私はキックボクシングのキャリアをK-1ファイターとしてスタートしました。なのでK-1には思い入れがありますし忠誠心のようなものがあります。なので今回はRIZINでK-1ファイターとしてMMAにおいても誰でも倒せる、そして私がベストであるということを証明できたことはとてもうれしいと感じております」とRIZINでの3戦を振り返った。

 9月大会については「相手は誰でもいいと思ってます。とにかく強ければ誰でも関係ありません。私のファイトを通じてイランの人々を勇気づけたいと考えています」とイランへの思いを馳せた。

ウクライナ色に頭髪を染めた中川麦茶「戦争なんてリングの上だけでいいと思いませんか?」と世界平和訴える【3150FIGHT】

2023.04.17 Vol.Web Original

「3150FIGHT vol.5」で予告通りの5RKO勝ち

 プロボクシングの元3階級制覇王者の亀田興毅ファウンダーがプロデュースするボクシングイベント「3150FIGHT」の東京での初開催となる「3150FIGHT vol.5~東京を殴りにいこうか!~」(4月16日、東京・国立代々木競技場第二体育館)でKO勝ちを収めた日本スーパーバンタム級3位の中川麦茶(一力)が試合後のマイクで「戦争はリング上だけでいい」と世界平和を訴えた。

 中川はこの日、ロビン・ラングレス(フィリピン)と対戦。「5年前にマニラでスパーリングをした時は、僕は弱かったのでやられた」という中川にとってはリベンジマッチの意味合いを含んだ試合だった。

 1R、ともにオーソドックスに構える2人。ラングレスのボディーに中川は左ジャブを突いて右ストレート。中川は長いリーチを生かした右ストレートから、なおも打ち下ろしの右ストレートを続けダウン奪う。ラングレスは立ち上がるとすぐに反撃し大振りの右フック、左ボディー。中川は打ち下ろしの右ストレート。

100年に一度の「戦争と疫病」の危機を乗り越えるために【長島昭久のリアリズム】

2022.05.11 Vol.web Original

 新型コロナ禍はついに3年目を迎え、多くの尊い命が失われると共に、私たちの生活を直撃しました。加えて、2月24日に始まったロシアによるウクライナ侵略は、戦後の国際秩序を根底から覆し、ロシアに対する経済制裁と相まって世界経済に深刻な打撃を与えています。

 この第二次世界大戦以来の動乱は、ロシアと同じような権威主義的な統治により尖閣の領有や台湾の併合を公言する中国や、核やミサイルを誇示する北朝鮮を刺激することにより、我が国に戦後最大の地政学的な脅威を突き付けることになるでしょう。

ウクライナ戦争の教訓とは何か

 ウクライナ戦争は、第一に「力による一方的な現状変更」が実際に起こり得ること、第二に抑止力を持たなければ、侵略者を止めることができないこと、第三に何よりも自助努力が重要であり、それなしに同盟協力も国際社会の支援も受けられないこと、など我が国にとり多くの教訓を示しています。

 ロシアの侵略以前から「台湾有事」勃発のリスクが高まっていることが懸念されており、戦後の安全保障政策を抜本的に改める必要性を国民の多くが感じ始めています。政府与党では、年末までに『国家安全保障戦略』と『防衛計画の大綱』や『中期防衛力整備計画』を改定するための議論をすでに始めています。

我が国の安全保障で決定的に足りないのは何か?

 私は、党内議論を通じて、現状の防衛力(抑止力と対処力)で決定的に不足している次の3つの点について繰り返し強調してきました。それは、昨夏に行われ(NHKでもたびたび放映され)私も参加した「台湾有事シミュレーション」によって浮き彫りにされた不都合な真実でもあります。

 第一に、サイバー防御態勢が致命的に貧弱であること。すなわち、単に自分たちのネット環境を守るだけではなく、潜在的な攻撃国のサーバーを常時監視する「積極サイバー防護」(ACD)を可能にする法整備が急務です。第二に、我が国を射程に収める2000発を超える弾道・巡航ミサイルに対して、有効な反撃力(抑止力)を持たないこと。日米のミサイル防衛態勢は、中露はもとよりすでに北朝鮮のミサイル攻撃にも太刀打ちできないのが実態です。反撃力の整備なくして、国民の命と平和な暮らしを守り抜くことはできません。

経済や資源エネルギー、食糧安全保障の確立を急げ!

 第三は、中露が仕掛けてくる「ハイブリッド戦」に対応するための態勢がきわめて脆弱です。陸海空という伝統的な戦域に加えて、宇宙、サイバー、電磁波という新たな領域における防衛態勢を確立するには、省庁横断の政府全体の取り組み、官民の連携、軍事・非軍事手段の融合などが不可欠です。安全保障には、軍事だけでなく、金融や経済(サプライチェーン)、資源エネルギー、食糧、社会インフラの強靭性を確立することも求められます。防衛費がGDP比で何%になるかというのは目標ではなく、我が国を守るために必要な経費を積み上げた結果に過ぎません。

 私は、政治を志した約30年前から、日本で憲法学を修め、本場の米国では国際関係や安全保障を学び、外交シンクタンクで政策立案を経験し、帰国後は、与野党の立場を通じて一貫して外交・安全保障政策に取り組んで来ました。まさしく、この時のために準備に準備を重ねて来たと自負しており、党内外の議論を積極的にリードしていく所存です。

将来世代への責任を果たす

 私が安全保障と同じくらいエネルギーを投入しているもう一つの政策分野は、子どもたちの未来保障です。とくに、コロナ禍で追い詰められた困窮する子育て家庭、とりわけ、ひとり親家庭に対する支援に全力を傾けてきました。とくに、昨秋の衆院選直後から、児童の養護と子どもの未来を考える議員連盟の会長として、「児童虐待ゼロ」をめざし児童家庭福祉の現場を抜本的に立て直すための児童福祉法改正案の取りまとめに奔走しました。

 また、「こども家庭庁」の創設や「こども基本法」案の策定、「こども宅食」制度の創設に深くコミットし、超党派の仲間たちと共に、子どもの育ちや学びに暗い影を落とす①虐待、②貧困、③いじめ、④不登校などの抜本解決に政治生命を賭けて取り組んできました。

「未来に誇れる日本」へ、緊縮財政と戦います!

 国の主権や領土を守る安全保障、子どもの未来を守る未来保障のためには、たとえ国債を発行してでも必要な財源を確保する必要があります。国民生活であれ安全保障であれ、必要不可欠な財源は政府の責任で確保するとの信念に基づき、緊縮財政路線とは明確な一線を画してまいります。

 すべては、将来世代のために。

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