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芦田愛菜、SNSでも考察広まる『果てしなきスカーレット』の“謎”を細田監督に直撃

2025.12.16 Vol.web original

 

 公開中の映画『果てしなきスカーレット』の舞台挨拶が12月16日、都内にて行われ、声優を務めた芦田愛菜、岡田将生と細田守監督が登壇。芦田と岡田が作品の“謎”を細田監督に直接質問した。

『時をかける少女』(06)、『サマーウォーズ』(09)など国内外で熱狂的ファンを持つ細田守監督が「生きる」をテーマに新境地に挑む最新作。

 主人公スカーレットを演じた芦田。自分にとって本作はどういう作品になったかと聞かれると「作品の主題である、生きることや愛について私自身深く考えるきっかけを頂きましたし、頭で考えるだけでなく体当たりで演じることも大切なんだなと思いました」。

 公開後、さまざまな感想や意見、疑問、考察が寄せられているという本作。この日は、細田監督が“徹底解説”してくれるということで、岡田が「1つ、まだ聞けてなかったことがあって」と、タイトルが『果てしなきスカーレット』となった理由を質問。

 細田監督は「“果てしなき”というのが見る人によって違ってくるんじゃないかな、と。人によってはまだまだ遠いとも言えるし、ずっと続くというポジティブにとらえることもできる」と解説し「岡田くんはどう思った?」

 岡田が、急な質問返しにタジタジとなりつつ「僕の感覚だとずっと追い続けられるというプラスの意味の感覚で。(岡田が演じた)聖の、スカーレットに対する思いがどんどん膨らんでいくのもすてきだなと」と答えると細田監督もうなずきながら「どちらにとらえてもいいんです。その人次第で感じてくだされば」。

 続いて芦田は「キャラバンのシーンがすごく好きで。その前に盗賊が盗賊を襲っているシーンがあったりして、盛者必衰の理というか。そんな中でもささやかな幸せを見出している人もいて。あの雰囲気が好きだったんですけど…そんなふうに見てもいいでしょうか(笑)」。

 細田監督も芦田の感想に「殺伐とした世の中でも、そうじゃない部分を発見することができるという、ほっとできるシーンかもしれないですね」と笑顔で答え、実際の看護師に取材して聞いた話を反映したという裏話を明かしていた。

芦田愛菜「生きることの当事者であるすべての人に見てほしい」『果てしなきスカーレット』初日舞台挨拶

2025.11.21 Vol.web original

 

 映画『果てしなきスカーレット』の初日舞台挨拶が11月21日、都内にて行われ、声優を務めた俳優の芦田愛菜、岡田将生らキャストと細田守監督が登壇。芦田が本作への思いを語った。

『時をかける少女』(06)、『サマーウォーズ』(09)など国内外で熱狂的ファンを持つ細田守監督が「生きる」をテーマに新境地に挑む最新作。

 制作に4年をかけたという本作の公開を迎え感慨深げにスタッフや豪華キャストに感謝した細田監督。第82回ヴェネチア国際映画祭のアウト・オブ・コンペティション部門、第50回トロント国際映画祭のスペシャル・プレゼンテーション部門に選出されるなど、すでに海外映画祭でも話題を呼んでおり、細田監督も「日本の皆さんに見ていただく前にこんなに海外の映画祭に呼んでいただけるのは初めてのことで。どの映画祭も熱狂的に迎えてくださって」と世界での手ごたえをにじませた。

 そんな細田監督から演技はもちろん主題歌も絶賛された芦田は「皆さんの心の中のスカーレットを抱きしめてあげたくなる映画になっています」と語り「不確実な未来でも明日に希望を持つことは自由な権利だと思います。生きることの当事者であるすべての人に見ていただきたいと思います」と胸を張っていた。

 この日の登壇者は芦田愛菜、岡田将生、柄本時生、青木崇高、染谷将太、白山乃愛、斉藤由貴、松重豊、役所広司、細田守監督。

芦田愛菜の歌に「本当にほれぼれ。“すんばらしい”」細田監督が大絶賛

2025.11.12 Vol.web original

 

 映画『果てしなきスカーレット』(11月21日公開)のイベントが11月12日、都内にて行われ、声優を務めた俳優の芦田愛菜、岡田将生と細田守監督が登壇。細田監督が主演の芦田が歌うエンディングテーマを絶賛した。

『時をかける少女』(06)、『サマーウォーズ』(09)など国内外で熱狂的ファンを持つ細田守監督が「生きる」をテーマに新境地に挑む最新作。

 この日は、お笑いコンビ・ハライチの岩井勇気がMCを担当し、主人公スカーレット役の芦田、共に旅をする現代の日本人看護師・聖(ひじり)役の岡田と最新作や細田作品の魅力を熱くトーク。

 今作『果てしなきスカーレット』や『バケモノの子』にも登場する“細田作品ゆかりの地”渋谷でのトークイベントということで、渋谷について聞かれると細田監督は「渋谷ってすごく魅力的な街。街の魅力って人と似ている気がしていて」と渋谷の二面性に引かれていると語り、今作でも「中世的な世界でなぜ渋谷が登場するのかと思われるかもしれないが、そこで流れる『祝祭のうた』と相まって、見た方は絶賛してくれるシーンになっています」。

 さらに、芦田が歌うエンディングテーマ『果てしなき』について聞かれると、細田監督は「“すんばらしい”んですよ。劇中でも流れる『祝祭いの歌』のスカーレットパートも“すんばらしい”んですけど、芦田さんがスカーレットの気持ちで歌ってくれたエンディングテーマが映画にすごくいい余韻を残してくれる。本当にほれぼれするような素晴らしい歌」と大絶賛。手放しの称賛に芦田も「ありがとうございます(笑)」と照れていた。

岡田将生「家族が増えるので。これからは親目線で見ることに」毎年夏に必ず見る細田守作品を明かす

2025.11.12 Vol.web original

 

 映画『果てしなきスカーレット』(11月21日公開)のイベントが11月12日、都内にて行われ、声優を務めた俳優の芦田愛菜、岡田将生と細田守監督が登壇。妻で俳優の高畑充希との第一子妊娠を明かしている岡田が「家族」への思いを語った。

『時をかける少女』(06)、『サマーウォーズ』(09)など国内外で熱狂的ファンを持つ細田守監督が「生きる」をテーマに新境地に挑む最新作。

 この日の会場には、細田監督の過去作のポスターも展示され、主人公スカーレット役の芦田、聖役の岡田、細田作品の大ファンというMC・岩井勇気(ハライチ)も自分の“推し”作品を熱くトーク。

 特に印象に残る作品を聞かれた岡田は「どれも大好きなんですけど、中でも『サマーウォーズ』を推したい」と回答。劇中に登場するヒロインの祖母が残す「一番いけないのは、おなかが空いていることと、1人でいることだから」という台詞が好きと言い「毎年夏に絶対に見るんですけど、毎回そこで泣くんです(笑)」。

 昨年結婚した妻で俳優の高畑充希は第一子を妊娠中。岡田は「プライベートなことですけど家族が増えるので、こういう家族にしたいなという思いで来年も再来年も見たいと思います」と言い「今度は親目線で見ることになるので、また違う目線で監督の作品を楽しめると思います」と笑顔。

「今作はハムレットを下敷きにしているんですが、僕は以前に舞台でハムレットを演じたことがあってスカーレットの気持ちが分かる」と、芦田が演じたスカーレットへの思いを語り、その魅力について「自分が関わった作品で泣いたことがないんですが、今回は号泣しまして。スカーレットの瞳が変わっていく姿に、聖をやれてよかったと思いました」と語っていた。

「芦田愛菜だと言われないと分からない」細田守最新作の声優主演を吉田鋼太郎が絶賛

2025.11.05 Vol.web original

 

 映画『果てしなきスカーレット』(11月21日公開)のジャパンプレミアが5日、上野・東京国立博物館にて行われ、声優を務めた俳優の芦田愛菜、岡田将生らキャスト陣と細田守監督が登壇。主演の芦田が自身が演じた主人公への思いを熱く語った。

『時をかける少女』(06)、『サマーウォーズ(09)など国内外で熱狂的ファンを持つ細田守監督が「生きる」をテーマに新境地に挑む最新作。

 この日のイベントは細田監督の代表作『時をかける少女』の舞台でもある東京国立博物館。冒頭、主人公・スカーレット役の芦田と、共に旅をする現代の日本人看護師・聖(ひじり)役の岡田が、スカーレットの髪色をイメージしたライトアップの表慶館バルコニーに登場。スカーレットさながら、プリンセスのような芦田に観客も大歓声。

 ハムレットを下敷きにしながらも、細田監督自ら「挑戦尽くしだった」と振り返る意欲作に、古典劇に親しんだベテラン俳優陣も大絶賛。中でも吉田は「作品を見た感動がずっと続いている」と圧倒された様子。さらに吉田は「アニメファンの方々から“声優でもない下手な役者にやらせるな”という辛口のご意見を頂くこともありますが…今回は頑張りました!」と胸を張り「まず愛菜ちゃんが、言われないと芦田愛菜だと分からな。岡田くんも最初は分からない。染谷(将太)くんは、実はやってないんじゃというくらい分からない」と芦田をはじめ大絶賛。

「声を吹き込むというより魂を吹き込む気持ちで向き合わせていただきました」と振り返った芦田。細田監督が挑んだ「生きる」というテーマについて聞かれると、スカーレットへの思いを語りながら「生きることの意味を見つけるんじゃなくて、生きることそのもの自体に意味がある、生きることは愛することなんじゃないかと感じます」とまっすぐに答え、観客から大きな拍手を贈られていた。

 この日の登壇者は芦田愛菜、岡田将生、染谷将太、宮野真守、吉田鋼太郎、斉藤由貴、松重豊、細田守監督。

阿部寛、芦田愛菜の激高シーン喜ぶ「前に見たドラマの説教シーンがすごく好きで」

2025.09.25 Vol.web original

 

 映画『俺ではない炎上』(9月26日公開)の公開前日イベントが25日、都内にて行われ、俳優の阿部寛、芦田愛菜らキャストと山田篤宏監督が登壇。阿部が芦田の“激高”シーンを喜び、笑いを誘った。

 浅倉秋成の同名小説を映画化。“SNS炎上”をテーマに描くサスペンスエンターテインメント。

 ある日突然SNS上で炎上、殺人事件の犯人に仕立て上げられた主人公・山縣泰介を演じた阿部は「久しぶりにみじめな男を演じました」と苦笑したが、追い詰められる姿が大好評と聞くと「じゃこれからもやります(笑)」。

 山田監督も「阿部さんのホームページを見る限り“SNSってなんだ?”という感じだと思っていたので完全にハマると思っていました」と、レトロなデザインで知られる阿部のホームページを引き合いにし観客も大笑い。

 一方、泰介を追う謎の大学生・サクラ役の芦田は劇中の激高シーンが「今まで見たことがない表情」と話題を呼んでいると聞くと「なかなか日常生活でも役でも、あそこまで激高することってないので…。どこまで迫力というか、思いきり感情をぶつけられるか考えました」。

 その鬼気迫る表情を目の当たりにした阿部は「前、ドラマで芦田さんがある俳優さんにすごい説教しているシーンを見たことがあるんです。“それ違うと思います! あなたは間違っている!”って。それがものすごく好きだったんで」と笑顔で語り、笑いを誘っていた。

 この日の登壇者は阿部寛、芦田愛菜、藤原大祐、長尾謙杜、夏川結衣、山田篤宏監督。

なにわ男子・長尾謙杜、阿部寛の印象を聞かれ「生で見たら本当に大きい」

2025.09.25 Vol.web original

 

 映画『俺ではない炎上』(9月26日公開)の公開前日イベントが25日、都内にて行われ、俳優の阿部寛、芦田愛菜らキャストと山田篤宏監督が登壇。長尾謙杜が阿部との対面で“大きさ”に圧倒された様子を語った。

 浅倉秋成の同名小説を映画化。“SNS炎上”をテーマに描くサスペンスエンターテインメント。

 この日は、主演・阿部の人物像を登壇者一同がそれぞれ回答。

 阿部の印象を聞かれ「阿部さんて本当に大きいんだな、と。生で見たら、分かっていたんですけど、本当に大きいんだという感想が第一でしたね」と率直な感想で笑いを誘っていた長尾謙杜は阿部の人物像を「ゆっくりな人」と表現。

「大人の落ち着きがあるというのもそうなんですけど…僕のグループ(なにわ男子)みんな早口なので。阿部と現場でお会いするとすごいゆっくり話されるので聞き取りやすいし大人だな、と」と語りつつ「一度エミネムくらい早口で話しているのを聞いてみたい」。

 そんな長尾に阿部は「一緒に車に乗るシーンで、僕を乗っけているから緊張したんでしょうね、よくミスったりしてました」と暴露。長尾は「小さいころからテレビで見てた方を助手席に乗せて運転するって、なくないですか?」と苦笑しながら緊張を振り返った。

 芦田愛菜からは「ストイックな人」、藤原大祐からは「“HIROSHI ABE”な人」とそれぞれに評された阿部。自身では「すてきな人。こう言われるのが一番うれしいですね。街で遠くからそう言われたりすると、雰囲気がいいのかなとうれしくなります」と語り、長尾が「(皆の意見を)全部まとめるとそういうことですよ」とフォローしていた。

 この日の登壇者は阿部寛、芦田愛菜、藤原大祐、長尾謙杜、夏川結衣、山田篤宏監督。

阿部寛「最初“リツイート”の意味が分からなくて」SNS炎上に「怖いなと思った」

2025.08.24 Vol.web original

 

 映画『俺ではない炎上』(9月26日公開)の完成披露試写会が24日、都内にて行われ、俳優の阿部寛、芦田愛菜らキャスト陣と山田篤宏監督が登壇。阿部が“SNS音痴”を明かした。

 浅倉秋成の同名小説を映画化。“SNS炎上”をテーマに描くサスペンスエンターテインメント。

 ある日突然SNS上で炎上、殺人事件の犯人に仕立て上げられた主人公・山縣泰介を演じた阿部は「SNSをやっていないもので、最初“リツイート”の意味というか、その重大性が分からなくて。携帯とかも打つの遅いし」と苦笑しつつ「ぴったりでしたね、僕に」と役どころに共感。

 一方、泰介を追う謎の大学生を演じた芦田が、阿部との初共演に「シリアスな役だったのであまりお話できなくて」と残念がると、阿部は「LINEくらいはできますよ」と言い、笑いを誘った。

 映画で描かれる炎上に「こういうことが実際に起きたら怖いなと思った」と振り返った阿部。YouTubeチャンネルも人気の板倉俊之は、SNSで炎上しない秘訣を聞かれると「迷ったら上げない」と即答。

 続けて「とはいえ…知ってます? 去年ちょっと炎上したの」と、電子レンジでハンバーグを温める動画をアップし「“汚え電子レンジさらすんじゃねえ”って。こういう炎上もあるんだ、ターンテーブルが汚いというだけでも炎上するんだ、と」と憤慨し会場も大笑い。

「久しぶりに追い込まれる役で楽しかった」と振り返った阿部。撮影で苦労した話題で、冬場に裸のシーンを撮影し寒かったと明かした阿部に山田監督が「本当に“パンイチ”になってくれるかなと思ってたんですけど。いざ撮影となったら…身体もしっかり仕上がってるし」とたたえ、阿部も「プロですからね(笑)」と照れ笑いしていた。

 この日の登壇者は阿部寛、芦田愛菜、藤原大祐、夏川結衣、板倉俊之、山田篤宏監督。

芦田愛菜は嘘が上手? 監督は見抜く「話がまとまりすぎている」

2025.08.24 Vol.web original

 

 映画『俺ではない炎上』(9月26日公開)の完成披露試写会が24日、都内にて行われ、俳優の阿部寛、芦田愛菜らキャスト陣と山田篤宏監督が登壇。キャストたちの中で嘘をついている人を当てる企画で、上手すぎる芦田の“嘘”に観客が盛り上がった。

 浅倉秋成の同名小説を映画化。“SNS炎上”をテーマに描くサスペンスエンターテインメント。

 ある日突然SNS上で炎上、殺人事件の犯人に仕立て上げられた主人公・山縣泰介を演じた阿部と、泰介を追う謎の大学生・サクラ役の芦田は実はこれが初共演。

 芦田は念願の阿部との共演に「今回はシリアスな役であまりお話ができなくて…。今度また、もっとお話しできる役でご一緒できたら」。一方、初共演の感想を聞かれた阿部は「小さいころから見ているから…大きくなったなあ、と」と感慨深げに言い、観客も大笑い。

 この日は、映画にちなみキャスト陣が「大事になりかけた」エピソードを披露。しかしそのうちの1人は嘘をついており、会場と配信の観客がそれが誰かを当てるという企画。

 板倉俊之は「花粉症がひどくて“鼻フィルター”をつけて飛行機に乗ったら、くしゃみで前の席に飛ばしてしまった」、夏川結衣は「未婚なのに、俳優の知り合いから3回くらい結婚を祝われた」と、それぞれ驚きのエピソードを語る中、芦田は「大学でテストを受ける教室の場所を自信満々で友達に教えたんですが、時間が近づいても誰も来ないぞ、と…。実は階が間違っていて。そのままいたら、みんなで単位を落とすことになっていたので生きた心地がしなくて…」と現役大学生らしい話を披露。

 夏川や板倉が噓をついていると答える観客が多くを占めたが、山田監督は「芦田さんかなと思う。話がまとまってたので。(イベントの)台本でこういう質問というのに完璧に返してきそうだなと」。

 監督が推理した通り嘘をついていたのは芦田だったと明かされると一同びっくり。芦田は、監督に見抜かれ「ちょっと作りすぎちゃいましたね」と照れつつ「騙された」「愛菜ちゃん嘘うま!」という観客の反応に満面の笑みを見せていた。

 この日の登壇者は阿部寛、芦田愛菜、藤原大祐、夏川結衣、板倉俊之、山田篤宏監督。

20歳の芦田愛菜 “泣き”の芝居に佐藤健が興味津々「小さいときからすぐ泣けたじゃん?」

2024.12.23 Vol.web original

 

 公開中の映画『はたらく細胞』の大ヒット舞台挨拶が23日、都内にて行われ、俳優の永野芽郁、佐藤健、芦田愛菜、阿部サダヲと武内英樹監督が登壇。芦田が20歳を迎えた今年一年を振り返った。

 細胞を擬人化して描き、その斬新かつユニークな設定が大きな話題を呼んだ漫画『はたらく細胞』『はたらく細胞BLACK』の2作品を映画化したエンターテインメント。

「こんなに泣くとは思わなかった」という声も続々寄せられている本作。永野が完成作を見て「嘘みたいに泣きました。終わった後、目が腫れあがってました」と言えば、佐藤も「阿部さんが愛菜ちゃんの病気を知って“なんでオレじゃないんだよ”と言うシーンはひざまずいて泣きました」。

 原作にはない人間パートで父娘役を演じた阿部と芦田。阿部は、闘病する芦田の芝居に「愛菜ちゃんがどんどん小っちゃくなっていくんですよ」と振り返り、迫真の演技に「本当に具合悪かったんでしょ?」。

「メイクさんにくまとか作ってもらったので」と照れる芦田に、阿部は「リハーサルから泣いてさ。僕なんかもったいないからとっておきな、って思っちゃうけど。昔からそうじゃない、あなたは」。

 すると佐藤も「小さいときからすぐ泣けたじゃん。泣き方って小さいときからと大人になってからと変わるものなの?」と質問。芦田が「小さいころは悲しいこととか想像して、とかありましたけど、最近は役の気持ちで」と答えると、佐藤は「大人になられて」としみじみ。

 芦田が演じる少女の体内の細胞役である佐藤は「はたらく細胞としても働き甲斐がありますね。この方を元気にするため、守るためならいくらでも命を懸けて戦いますという気持ちです」。すると“ブラック”な体内環境の父を演じた阿部が「僕の体にはいないですけどね」とぼやき、会場も大笑い。

「今年はどんな一年だったか」という質問に、芦田は「今年、20歳になったので。たくさんの方に支えられて20歳を迎えられ、こんな素敵な作品にも出会えて。たくさんの方に感謝を伝えなきゃいけない一年でした」と言い、観客からも拍手。そこに阿部が「夏、暑かったし~」とダメダメな回答で振り返り、父娘のギャップに会場も大笑いだった。

永野芽郁、佐藤健に「これからも一緒にいてください」12歳の永野を知る佐藤「立派になったな」

2024.12.23 Vol.web original

 

 公開中の映画『はたらく細胞』の大ヒット舞台挨拶が23日、都内にて行われ、俳優の永野芽郁、佐藤健、芦田愛菜、阿部サダヲと武内英樹監督が登壇。共演を重ねてきた永野と佐藤が互いに照れながら感謝を伝えた。

 細胞を擬人化して描き、その斬新かつユニークな設定が大きな話題を呼んだ漫画『はたらく細胞』『はたらく細胞BLACK』の2作品を映画化したエンターテインメント。

 この日は、赤血球役の永野が真っ赤なドレス、白血球(好中球)役の佐藤は白一色でコーディネート。ところが阿部が「さっき、永野さんの靴が黒いってもめてましたけど…」と暴露すると、永野は「さっき急に(佐藤が)文句言いだして」。佐藤も「前々日くらいに衣装を合わせたときは(永野の)靴も赤かったんです。それでオレも真っ白にしなきゃと思ったら…黒を履いてらっしゃる」。

「爪をうっかり赤くしちゃったから赤すぎるかなと思って…」と説明する永野に全身白コーデの佐藤は「じゃ、オレは白すぎるよ!」とぼやくも、永野は「大丈夫。今日もかっこいいですね~」。さらに、茶色スーツの阿部が「僕は別にウンコじゃないですよ」と加わり、劇中で腹痛でトイレに駆け込むシーンがある阿部のひと言に会場も大笑い。

 衣装ではすれ違っていた永野と佐藤だが、永野は「近々、健さんと4D版を見に行きます。人生初4D」と明かし、佐藤も「見たことがないというので、お連れしないとな、と」と和気あいあい。

 これまでにも共演を重ねてきた2人。最後に互いへの言葉を司会から求められると、佐藤は「こんなたくさんの方の前でやることでしょうか」と気恥ずかしげだったが「実は『半分、青い。』の前に『るろうに剣心』で永野さんが12歳くらいのときに会ってるんです」と明かし「芝居だけじゃなく、現場や宣伝などでも、こんなに周りの方を喜ばせる人っていない」と永野を称賛。

 さらに「小さいころから知っているんで…赤血球と白血球じゃないですけど…“立派になったな”」と劇中セリフを贈り、永野も「わ~!」と大感激。

 一方の永野も「健さんとご一緒するときはいつも、いてくれなきゃいけない人なんです。現場でもいろんなところで取材を受けさせていただいているときも健さんがいてくれれば大丈夫と思えるんです」と言い「なので、これからも一緒にいてください」。

 照れながら感謝を伝え合う2人に会場からも歓声と拍手が沸き起こっていた。

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