国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(略:SSFF & ASIA)2025」のオープニングセレモニーが28日、港区・TAKANAWA GATEWAY CITYにて行われ、特別賞を受賞した加藤シゲアキとスキマスイッチの⼤橋卓弥、常田真太郎が登壇。加藤が、⼤橋の出身地・愛知県東海市の「人柄」に感謝した。
今年、特別賞を受賞したのは、地域創生や若手クリエイターの発掘・育成を目的とした短編映画制作プロジェクト「MIRRORLIAR FILMS Season7」。
その1本『SUNA』の監督・脚本・出演を務めた加藤は受賞に「Season7のうちの1本を撮らせていただきましたが、MIRRORLIAR FILMSのこれまでの道のりが評価されたんだと思います。関わった人全員の思いの結晶がこのトロフィーだと思って受け取らせていただきます」と感激。
映画監督作は2作目の加藤。「小説家として10年以上活動させていただいているんですが、小説はすべて自分の脳内で作り上げていくものですが、今回、映画は本当に1人で作れるものではないと改めて感じました。一緒に出てくれた正門良規(Aぇ! group)もそうですし、いろんなスタッフたちもそう」とチームに感謝。
さらに「東海市の方々の人柄もあるのかも」とロケ地・東海市の多大な協力にも感謝した加藤。「東海市の方にとってはプロモーションの機会なのに、オカルトホラーを撮ってもいいですかと聞いたら二つ返事で快諾してくれて。呪われた街になってもいいですかと話しても、すごく協力的で。市役所の方が教えてくれたロケ地を脚本に生かしたり、地域の方々のおかげで、もとのプロットがもっと面白くなりました」と明かし「実際はすごくきれいな、ランと鉄の街です!」とアピール。
Season7のテーマソング手がけたスキマスイッチの2人も“地元”が舞台となっていることに大喜び。まさに東海市出身の大橋は「生まれ育った街が題材になるということで、僕も小さいころからの思い出を音楽に入れたいと思った」と、実際に帰郷して当時の小学校に足を運んだことを明かし、常田も「僕も隣の市出身。若手育成発掘というコンセプトにも賛同させていただいていて、ここから日本を代表するクリエイターが育ってくれたら」。
この日は、同プロジェクトの製作・山田孝之と阿部進之介から「今、カンヌにいます! 今後もショートフィルムを盛り上げていきたいです」とビデオメッセージ。バカンスさながらリラックスモードの山田の「シゲ~」という呼びかけに加藤も苦笑していた。
SSFF & ASIAは、1999年に俳優の別所哲也が立ち上げ、今年で27年目を迎えるアジア最大級の国際短編映画祭。米国アカデミー賞公認映画祭として、ライブアクション部門(インターナショナル、アジアインターナショナル、ジャパンの各カテゴリー)、ノンフィクション部門、アニメーション部門の優秀賞5作品が、翌年のアカデミー賞短編部門へのノミネート候補とされる。
今年は5月28日から6月11日まで都内各会場にて開催。オンライン会場は6月30日まで開催中。