ジャーナリストの堀潤氏が20日、練馬区立仲町小学校で特別授業を行い、児童たちと一緒に言葉について考えた。「夢の課外授業」(主催:二十一世紀倶楽部)の特別講師を務めたもので、普段の授業とは違う内容に、児童たちは目を輝かせた。
2時間超に及んだ特別授業は「ニュースの読み方」と「言葉」の2部構成。身近な話題を扱ったニュース原稿をテキストに、そのなかから事実と意見を見分ける課題に取り組んだ。書いた人が何を伝えたいのかを探る、また意見によって事実の受け取り方が大きく変わることが分かるというもので、授業の途中、児童が落とした消しゴムを拾った堀氏が「“この消しゴムは誰のものか探しているようだった”という意見、“消しゴムを手にソワソワしているようだった”という意見では印象が違うね」と例を上げると、児童たちはうなずいていた。
言葉はその言葉の指し示すことをみんなが同じように認識しているから伝わるという、言葉の本質に迫った課題「言葉を作る」では、波しぶきのような写真イメージを表現する言葉をグループに分かれて考えた。「ザバッシャン」「なみってる」など奇想天外なアイデアが飛び出したが、多数決で「さとる」に決定すると、大騒ぎだった。

