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福山雅治がサプライズメッセージ 14年発表『クスノキ』アレンジへの思い「デビューから24年かかって出来た曲」

2025.08.02 Vol.web original

 

 公開中の映画『長崎―閃光の影で―』の舞台挨拶が2日、都内にて行われ、俳優の菊池日菜子、小野花梨、川床明日香、松本准平監督が登壇。楽曲で参加した福山雅治からのサプライズメッセージに、キャスト3人が大感激した。

 1945年、夏。原爆投下直後の長崎を舞台に、被爆者救護にあたった若き看護学生の少女たちの“青春”を描く。

 この日は、看護学生の少女たちを演じた菊池・小野・川床が歌唱を担当した楽曲「クスノキ ―閃光の影で―」のプロデュース・ディレクションを担当した福山から、サプライズでビデオメッセージが到着。

 自身も長崎出身である福山は「オファーを頂いたとき、大変うれしかったんですけど、僕の歌唱というより、主演のお三方それぞれの歌声で役としてこの楽曲に命を吹き込むというのが、この映画のエンディングにふさわしいのではと思った」と振り返り「もともと2014年に発表した曲。デビューした1990年から24年かかってやっと出来た。2025年、こういった形でこの作品とともに参加できたことはありがたいこと。3人の俳優さんに歌っていただいたことで、また新たな命を宿して、この映画とともに長く聞いていただける曲になったのでは」と、本作と楽曲を通して、平和への思いが広がることに期待を寄せた。

 福山とのレコーディングについて聞かれると、菊池は「私が緊張のあまり固まっていたので福山さんは、緊張をほぐすために近い距離感でお話してくださった」、小野は「福山さんがブースの中に来てくれて、目の前で“この音”ってギターを弾いてくれたんですけど“かっこいい!”って頭に入ってこなかったです(笑)」、川床も「ヘッドホンから福山さんのお声が聞こえてきて。音程が難しいところを“こうだよ”と。私のために弾いてくれてる!と思っちゃって」と福山に圧倒されたレコーディングを振り返り、会場の笑いを誘った。

 少女役らしい一面で場を和ませた3人。最後、川床は「この作品を選んで劇場に足を運んでくださることが、皆さんが平和を望んでいるということだと思うようになりました」。小野は「戦争を無くすためにどうすべきかは正直未だに分からないけれど、こうして人と人をつなぐ作品を通して対話していけたら」。菊池は「平和を願うという一言にはグラデーションがあると感じています。まったく同じ認識をすべての方に強要することはできないけれど、無差別に奪われていい命なんてないと断言できる」とそれぞれに平和への思いを切々と語っていた。

美輪明宏「被ばくしたのは10歳のとき。爆心地から3.6キロでした」長崎の原爆描く映画にメッセージ

2025.08.02 Vol.web original

 

 公開中の映画『長崎―閃光の影で―』の舞台挨拶が2日、都内にて行われ、俳優の菊池日菜子、小野花梨、川床明日香、松本准平監督が登壇。自身も被爆者である美輪明宏が平和への願いを伝えるメッセージを寄せた。

 1945年、夏。原爆投下直後の長崎を舞台に、被爆者救護にあたった若き看護学生の少女たちの“青春”を描く。

 この日は、本作で語りを務めた美輪からのメッセージが到着。美輪は「あの悪魔の閃光から80年。被ばくしたのは10歳のとき。爆心地から3.6キロでした。静かな夏休みの朝、宿題の絵をかいていました。出来上がりを確かめるため、後ろへ2、3歩下がった途端、ピカッ。100万個のマグネシウムを炊いたような光が。世の中がシンとして、あれ、こんな良い天気に稲光…思う間もなく、幾千万もの雷が同時に落ちたようなすさまじい爆音。外、そこは地獄でした」と被爆の瞬間を振り返り「その惨状を目の当たりにして僕は初めて冷たい水に浸かったような寒さで震え出し、底の知れない恐怖に泣き出しました」と、数日後に入った爆心地での恐怖を綴った。

「地獄絵さながらのあの光景は一生私の胸から消えることはないでしょう」と思いを吐露しつつ「長崎での子ども時代が一番美しい思い出」と振り返った美輪。「若い世代の方には二度と戦争を起こさないように美しい文化に触れて心を豊かにしていただきたいと思います」と結んだ。

 平和への願いが込められた美輪の言葉に、看護学生の少女たちを演じた菊池、小野、川床や、自身も被爆者三世である松本監督も感動の面持ち。

 美輪の自宅でナレーションを収録したという松本監督は「さすがに美輪さん。1回目からパーフェクトだったんですけど、演出家として1回でOKしては…と、3回録らせていただきました。美輪さんは平気な感じで応じてくださって。スタッフは固まってましたけど(笑)」と感謝していた。

福山雅治 9年ぶりの“湯川学”に柴咲コウ「完全なる湯川先生が現れた」『沈黙のパレード』のジャパンプレミア

2022.09.01 Vol.web original

 映画『沈黙のパレード』のジャパンプレミアイベントが31日、都内にて行われ、主演・福山雅治をはじめ柴咲コウ、北村一輝ら豪華キャストと西谷弘監督が登壇。福山と柴咲が9年ぶりのコンビ再結成を喜んだ。

 東野圭吾のベストセラー「ガリレオ」シリーズを原作に連続ドラマと映画で実写化されてきた人気シリーズ最新作。福山雅治が演じる主人公の物理学者・湯川学が不可解な未解決事件を科学的検証と推理で解決していく。

 映画2作目『真夏の方程式』から9年ぶりとなる“コンビ”の再会に、柴咲コウは緊張していたと言い「目の前に、完全なる湯川先生が現れたので、やらねばという気持ちになりました」と話し、福山も「うれしかったですね、久しぶりに会えて。やっぱり掛け合いのなかで、湯川ってこういう人物ということが伝わる。いい意味でツッコんでくれるので」と笑顔。

 檀れいも福山の“湯川先生”っぷりに感嘆。「クランクインから、いったいいつ終わるんだろうと思うくらい、細かく細かく作っていった。そのとき、福山さんの隣に座らせていただいていたんです。人間って時間が経つほど疲れるものだけど、福山さんは全然疲れを見せない。お肌もピチピチして。女性ながら湯川先生の美しさに嫉妬してしまいました(笑)」と笑いを交えて語った。
 
 西谷監督をはじめスタッフキャストの熱い情熱が注がれた、シリーズ最高傑作との声も上がる本作。福山は、原作者・東野圭吾氏と完成作を試写室で見たと言い「先生はちょうど僕の目の前に座っていらして」と緊張を振り返りつつ「終わった後、満席だった試写室の中で一番最初に拍手してくださったのが東野先生でした。そしてうそのない熱い拍手が巻き起こり、先生がおもむろに僕の方に振り返ってグータッチしてくれた。ほっとしました。これで自信を持って皆さんに届けられると思いました」と胸を張っていた。

 この日の登壇者は福山雅治、柴咲コウ、北村一輝、飯尾和樹、戸田菜穂、田口浩正、川床明日香、出口夏希、岡山天音、檀れい、椎名桔平、西谷弘監督。

『沈黙のパレード』は9月16日より公開。

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