映画『国宝』の初日舞台挨拶が6日、都内にて行われ、俳優の吉沢亮、横浜流星ら豪華キャスト陣と李相日監督が登壇。吉沢と横浜が本作へ込めた熱い思いを語った。
作家・吉田修一が、本作の歌舞伎指導も務めた中村鴈治郎の元で3年間歌舞伎の黒衣を纏い、楽屋に入った経験をもとに書き上げた同名小説を映画化。
公開初日を迎え、主人公・喜久雄役の吉沢、その親友にして宿命のライバルとなる俊介役の横浜をはじめ「早く見てほしい」と胸を張った一同。
李監督から「取材の時に流星が“魂を込めた”と何度も言うからやめなさいと言った(笑)」と明かされると横浜は苦笑しつつ「何度も言ってしまって安っぽい言葉になってしまってますけど…我々、本当に魂を込めて作ってますので」と念押し。
名門・尾上一門生まれである寺島しのぶも「なんか見たことのある現場になっていました。すごいリアル。李監督は何を見て、どうやったんだろうなというくらい素晴らしい描写でした」と歌舞伎界を如実に映し出した李監督に感服した。
1年半かけた渾身の役作りに吉沢は「この作品に関わったすべての人はもちろんですが、歌舞伎の所作や舞踊の指導をしてくださった中村鴈治郎さんと振り付けの谷口裕和先生がいなかったらスタートラインにも立てなかった」と深く感謝。
最後に「何度も出てきているワードですが、本当に魂を込めた作品です。冗談抜きで、これまでの役者人生すべてかけたと思っています」と胸を張っていた。
この日の登壇者は吉沢亮、横浜流星、高畑充希、寺島しのぶ、森七菜、見上愛、黒川想矢、越山敬達、永瀬正敏、宮澤エマ、田中泯、渡辺謙、李相日監督。