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新国立こけら落としの天皇杯、ヴィッセル神戸がクラブ初タイトル

2020.01.01 Vol.Web original

「第99回サッカー天皇杯」の決勝が1月1日、国立競技場で行われ、ヴィッセル神戸が2−0で鹿島アントラーズを破り、クラブ初優勝を飾った。

 東京オリンピック・パラリンピックのメインスタジアムで行われる初めてのスポーツ大会となったサッカー天皇杯には、約6万人の観客が集まった。決勝のカードは、初優勝を狙うスター軍団・ヴィッセル神戸と、3年ぶりの優勝を狙う常勝軍団・鹿島アントラーズ。

 前半、立ち上がりは鹿島がボールを握る展開も、徐々に神戸がリズムを作っていく。18分、神戸FWルーカス・ポドルスキのクロスボールを弾いたボールが、鹿島のDF犬飼智也の足に当たり、オウンゴールで神戸が先制。つづく38分には、神戸FW藤本憲明が追加点を決め、神戸が2点をリードし前半を終了した。

 エンドが変わった後半、鹿島はMF白崎凌兵に代えてMF土居聖真を投入し、システムを変えて攻撃を強化。しかし、セットプレーに強い鹿島が何度もチャンスを得るもゴールを捉えきれず、そのまま試合は2−0で終了。神戸が生まれ変わったサッカーの聖地でクラブ史上初のタイトルを手にした。

 ヴィッセル神戸のトルステン・フィンク監督は「本当に今日は嬉しいです。前半に我々の思うプレーができました。神戸にはイニエスタ、ビジャ、酒井などリーダーとなるような選手が沢山いる。今日は25年間追いかけてきたこのタイトルを存分に楽しみたいです」と喜びを口にした。チームのキャプテン・MFアンドレス・イニエスタは「チームにとっても大事なタイトルでした。いい形で終えられること幸せに思います」とコメントした。

 天皇杯優勝によってヴィッセル神戸は、2月8日に埼玉スタジアム2002で行われるFUJI XEROX SUPER CUP 2020、2月10日のAFCチャンピオンズリーグ2020グループステージへの出場が決定した。

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