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竹野内豊「助け船という言葉を改めて考えさせられた」幸運艦「雪風」艦長役への思い語る

2025.07.09 Vol.web original

 

 映画『雪風 YUKIKAZE』(8月15日公開)の会見が9日、都内にて行われ、俳優の竹野内豊、玉木宏、奥平大兼が登壇。一同が本作へ込めた思いを熱く語った。

 太平洋戦争の激戦を最前線で戦い抜きほぼ無傷で終戦を迎えた唯一の駆逐艦「雪風」の史実をもとに激動の時代を生き抜いた人々のドラマを壮大なスケールで描く話題作。

「雪風」艦長・寺澤一利役の竹野内。駆逐艦の艦長役という重責を振り返りつつ、役作りでは「撮影が始まる前に皆で横須賀基地に行って護衛艦やまぎりの内部を見学させていただきました。艦橋、いわゆる操縦室で、実戦さながらの訓練の様子を見学させていただいて。そのときの号令をかけるときの口調やイントネーションは戦時中から受け継がれているということで、演じる上で大きな参考になりました」と語った。

 史実の「雪風」は1939年に進水して以来、過酷な戦いを生き抜いたその様子から「幸運艦」と呼ばれていたという。若き水雷員・井上壮太役の奥平は「雪風は“命を救って帰す”ということを大事にし実行した船。だからこそ自分たちも生きて帰らねばならず、なるべくして幸運艦になったのかなと思う」。

 竹野内も「あの激戦の中を必ず帰ってくる、奇跡としか言いようがない」と感嘆し、完成作に「本当の意味での“助け船”を感じました。日ごろ何気なく使っている言葉ですが、改めて考えさせられるものがありました。雪風の乗務員の方々の強い精神力が幸運を作りだしていたんじゃないのかなと思います」。

 本作に込めた思いを語った一同。船のことを知り尽くしている先任伍長・早瀬幸平役の玉木は「劇中で、艦長が“普通がいいな”と言うシーンがあるんですが、僕らの今目の前にあることのありがたみがしっかり伝われば」。

 竹野内も「単なる歴史の1ページとして終わらせてはいけない気がしています。私たちは資料や体験談から学んでも本当に戦争の恐ろしさを知りえない。当時を生きた人々の心情を映画を通して、情景として記憶にのこせるのではと、スタッフ・キャスト一同、そういう思いを込めて作りました」と語っていた。

玉木宏、実は初共演・竹野内豊の印象語る「繊細な優しさをお持ちの方。エアコンの吹き出し口を1個ずつ調整してくれた」

2025.07.09 Vol.web original

 

 映画『雪風 YUKIKAZE』(8月15日公開)の会見が9日、都内にて行われ、俳優の竹野内豊、玉木宏、奥平大兼が登壇。意外にも本作が初共演という竹野内と玉木がお互いの印象を語り合った。

 太平洋戦争の激戦を最前線で戦い抜きほぼ無傷で終戦を迎えた唯一の駆逐艦「雪風」の史実をもとに激動の時代を生き抜いた人々のドラマを壮大なスケールで描く話題作。

「雪風」艦長・寺澤一利役の竹野内豊は「お芝居をする中で皆さんの一致団結する姿に支えられていつのまにか皆さんに艦長にしていただいた」と共演陣に感謝。艦のことを知り尽くしている頼もしい先任伍長・早瀬幸平役の玉木も「現場での人間観を大事に演じました」。

 そんな竹野内と、実は本作が本格初共演という玉木宏。お互いの印象を聞かれると竹野内は玉木について「鍛えられた身体も、腹から響く声も先任伍長の風格。現場でも最初から先任伍長として存在していて素晴らしかった」と信頼を寄せた。

 一方の玉木も竹野内に「物腰が柔らかくて穏やかで繊細な優しさをお持ちの方。ここに来る途中の車の中でも、エアコンの吹き出し口を1個ずつ調整して、皆に風が届くようにしていました」と明かし、竹野内も照れ笑いしていた。

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