DDTプロレスが8月25日、東京・後楽園ホールで「夏休みの思い出2024」を開催した。“バカサバイバー”青木真也が上野勇希を破り、KO-D無差別級王座を初戴冠。新王者には遠藤哲哉が名乗りを挙げ、9月8日、名古屋国際会議場イベントホールでの挑戦が決定した。
上野の指名を受けた青木は4度目の王座挑戦。上野は最大の難敵を下してのV8を目指して王座戦に臨んだ。
序盤、ロックアップから上野がヘッドロック。青木が執ような押さえ込みでスリーカウントを狙うと、上野も押さえ込みで対抗。青木がグラウンドレスリングで優位に進めると、上野は場外戦で形勢逆転を図る。青木はミドルキック、エルボー、グーパンチとえげつない攻め。さらにフロント・ネックロックで絞め上げると、上野はブレーンバスター・ホールドで返す。青木がトペを敢行し、ダイビング・ニードロップからグラウンド卍もエスケープ。ヘッドバット、エルボーの応酬から、上野が顔面へのドロップキック2連発、BMEもカウントは2。WR狙いを回避した青木は変型グラウンド卍固めで絞め上げ、上野からギブアップを奪った。
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7年ぶりに古巣参戦の飯伏幸太、今後の定期参戦に期待「AEWやDDTのリングに上がって、本当の自分の楽しいプロレスを探したい」【DDT】
DDTプロレスが8月25日、東京・後楽園ホールで「夏休みの思い出2024」を開催した。飯伏幸太が7年ぶりに古巣DDTに参戦し、ファンから大喝采を浴び、今後も継続参戦を希望することを口にした。
2004年7月にDDTでデビューした飯伏は、2013年10月に新日本プロレスとの2団体所属になる。2016年2月に両団体を退団し「飯伏プロレス研究所」の所属として活動。2019年2月に新日本に再入団したが、昨年1月をもって再び退団。同年11月には米AEWと契約したことが発表された。今年7・21両国での「髙木三四郎無期限休養ロードFINAL」で、ウェポンとしてサプライズで登場し、古巣への参戦を熱望。髙木が快諾し、7年ぶりの参戦に至った。
今大会では男色ディーノ、彰人と組み、バーニングの遠藤哲哉、飯野雄貴、高鹿佑也組と対戦した。飯伏は久々の激突となった遠藤とは、一進一退の攻防を展開。かと思えば、ディーノの尻に遠藤、高鹿の顔をぶち込むなど、DDTらしさも堪能。最後は遠藤が彰人にバーニングスター・プレスを決めて3カウントを奪い、勝負には敗れたが、古巣での戦いを大いに楽しんだ様子。
納谷幸男が河上“ファイヤー”隆一に屈辱の敗北。「KO-Dの名を気安く口に出したのを後悔させてやる」と雪辱期す【DDT】
DDTプロレスが8月25日、東京・後楽園ホールで「夏休みの思い出2024」を開催した。納谷幸男が9月8日、名古屋国際会議場イベントホールでの河上“ファイヤー”隆一とのシングルでの遺恨決着戦を前に、前哨戦で屈辱の敗北を喫した。
神出鬼没の河上は、これまで自身の試合が組まれていようがいまいが、ことあるごとに納谷を襲撃してきた。納谷の30歳の誕生日だった8・17横浜大会では、河上は試合後の納谷を襲い“誕生日プレゼント”という名のイス攻撃をお見舞いするなど遺恨は深まるばかり。
この日は名古屋でのシングル戦を前に、納谷はHARASHIMA、須見和馬と組み、佐々木大輔、河上、KANON組と6人タッグで前哨対決。納谷から奇襲を掛けると、河上と激しい場外戦を展開。リングに戻ると、納谷が串刺しボディーアタック、エルボードロップ、ミドルキックで攻め立て、河上もブレーンバスター、ダイビング・ボディープレスで反撃。納谷が河上にチョークスラムを繰り出すと、セコンドのMJポーがレフェリーの足を引っ張ってフォールを阻止。納谷が乱入してきたポーらを蹴散らすも、河上が背後からイスで殴打。すかさずラリアットを叩き込んで、まんまと3カウントを奪った。
髙木三四郎、蝶野正洋とのWリング復帰に含み!? DDT×蝶野のコラボイベント「STFプロジェクト」第1弾が9・1茨城・大洗で開催
DDTプロレスリングと蝶野正洋が8月23日、東京・渋谷区のAbemaTowersで記者会見を行い、防災の日となる9月1日に茨城・大洗港区第4埠頭で開催するコラボイベント「STF(Safety Task Force)プロジェクト」の第1弾に向けて意気込みを語った。
かねてから蝶野はAED救命救急、地域防災の啓発活動を行ってきたが、それにDDTが共鳴し、コラボイベントを実施することになったのは発表済み。今回は8月30日から9月1日まで、大洗港区第4埠頭で「茨城インターナショナル・フィッシング・フェスティバル」が開催され、その最終日に“メインイベント”として「STFプロジェクト」が行われる。イベント開始は午前10時半からで、プロレス教室やプロレスのリングアナウンサー、レフェリー体験、DDT選手による試合と蝶野の地域防災サミットが実施される。
青木真也が最初で最後の前哨戦で衝撃の勝利。王者・上野勇希は「いつでもどこでも挑戦権」行使のアントーニオ本多を退けV7【DDT】
DDTプロレスが8月17日、神奈川・横浜ラジアントホールで「夏休みの思い出2024 TOUR in YOKOHAMA」を開催した。25日の東京・後楽園ホールで行われるKO-D無差別級王座戦(王者=上野勇希vs挑戦者=青木真也)の最初で最後の前哨戦は青木が戦慄の勝利を挙げた。「いつでもどこでも挑戦権」を保持していたアントーニオ本多が上野に対して権利を行使するも、上野が返り討ちにしてV7を達成した。
この日の第3試合終了後に実施された公開調印式で青木は「泣いても笑っても1週間。必死になって、あと1週間頑張りたい。(前哨戦は)単純に怖いです。楽しい気持ちは全くなくて。だからこそ、できたら今日潰したい」と発言。上野は「青木さんとはこの後、メインイベントで戦うところから始まり、来週にはタイトルマッチで戦います。『いつでもどこでも挑戦権』がある限り、そこまでたどり着けるか分かりませんけど『いつでもどこでも挑戦権』を持ってる全員がこのベルトと僕に挑戦してきてほしいと思ってるし、僕たちにはその価値があると思っています。それと同じくらい、上野勇希として、青木真也は価値があります。すべてにおいて価値があります。今日も来週も全力で行きます」と意気込んだ。
30歳誕生日の納谷幸男が飯野雄貴とのド迫力対決で壮絶ドローも…河上“ファイヤー”隆一が襲撃し熱闘に水差す【DDT】
DDTプロレスが8月17日、神奈川・横浜ラジアントホールで「夏休みの思い出2024 TOUR in YOKOHAMA」を開催した。30歳の誕生日を迎えた納谷幸男が同期の飯野雄貴とヘビー級のド迫力対決で両者KOのドローとなり、DDTの新たなヘビー級戦線の活性化を体現した。ところがまたまた河上“ファイヤー”隆一の襲撃を受けて、せっかくの熱戦に水を差すような事態に発展した。
納谷は1994年8月17日生まれ、2017年9月14日にリアルジャパン・プロレスでデビュー。対する飯野は1994年10月24日生まれ、2017年8月20日にDDTでデビューした。生まれた団体こそ違えど、両者は同学年で同期。意外にも、この日がシングル初対決となった。
開始早々、両者はショルダータックル合戦。飯野が強烈なチョップを叩き込めば、納谷は渾身のエルボーで返す。納谷がミドルキックを繰り出せば、飯野はブロックバスターで投げ飛ばす。一進一退のぶつかり合いが続くなか、ラリアットの相打ちで両者ダウン。起き上がると、ひざまずいてエルボー合戦、エルボーの相打ちで再び両者ダウン。立ち上がるとハンマーの打ち合いに。飯野のスピアーが決まるも、カウント2で返した納谷はニーリフトを連発。納谷が世界一のバックドロップで決めにいくも、すぐに立った飯野はスピアー。ショルダータックルの相打ちで両者倒れると、10カウントが数えられ壮絶なドローに。
男色ディーノ&エフィーの日米ゲイレスラーが夢の合体も、アイアンマン王座巡り仲間割れ【DDT】
DDTプロレスがコロナ禍を経て、5年ぶりに東京・新宿FACEで「闘うビアガーデン2024 in SHINJUKU【DAY1】」を開催した。メインイベントでは男色ディーノ&エフィー(GCW)の日米ゲイレスラーが夢の合体を果たすも、アイアンマンヘビーメタル級王座を巡り仲間割れするてん末となった。
ディーノとエフィーは8・12後楽園(DDT×GCW合同興行)でシングルマッチで対戦。戦いを通して、愛が芽生えたのか最後には意気投合し、この日のタッグ結成となった。対戦したのはジョーイ・ジャネラ(GCW)、正田壮史組。
ルールがあってないようなこの一戦は、両軍入り乱れた大場外戦に発展。ディーノとエフィーはお下劣殺法で正田を攻め立てる。ディーノはゴミ袋に入っていた缶をリングにまき散らすと、男色ドライバーを狙う。ジャネラは回避するも、ディーノが濃厚なリップロック。耐えたジャネラは缶の上へのデスバレードライバーで3カウントを奪い、アイアンマン王座が移動した。
DDT退団控えた大石真翔が「いつでもどこでも挑戦権」ゲット。アントーニオ本多はKO-D無差別級王者・上野勇希への「いつどこ」行使を明言【DDT】
DDTプロレスがコロナ禍を経て、5年ぶりに東京・新宿FACEで「闘うビアガーデン2024 in SHINJUKU【DAY1】」を開催し、おなじみの円卓テーブル席も復活した。10・3新宿大会をもって同団体を退団する大石真翔が「いつでもどこでも挑戦権」をゲットし、KO-D無差別級(王者=上野勇希)、DDT UNIVARSAL(王者=MAO)、DDT EXTREME(王者=勝俣瞬馬)のいずれかのベルト奪取を宣言した。
「いつどこ」は現在5選手が保持しており、無差別級、UNIVERSAL、EXTREMEのどれかに行使することが可能で、期限は11・23後楽園ホール大会まで。
この日、第4試合でサウナカミーナの上野&MAO&勝俣の王者トリオが、バーニングの遠藤哲哉&飯野雄貴&高鹿佑也、秋山準&大石&納谷幸男と3WAY6人タッグマッチで激突。一進一退の攻防が続くなか、サウナカミーナが絶妙の連係で高鹿を追い込む。最後はMAOと勝俣の合体技・俺たちのまっどまっくすを高鹿にズバリと決めるも、秋山が勝俣を、納谷がMAOを抑え、その間に大石がカバーして3カウントを奪取。まさにとんびが油揚げをかっさらう手法で高鹿の持つ「いつどこ」を大石がゲットした。
MAOが10度目の王座防衛。相手の負傷による不本意勝利に「ゼインが帰ってきた時に必ず合同大会でリマッチをやろう」【DDT×GCW】
DDTプロレスが8月12日、東京・後楽園ホールで米プロレス界きっての破天荒団体GCWとの合同興行「Never Ending Noisy Summer」を開催した。メインイベントではDDT UNIVERSAL王者のMAOが元WWEスーパースターで新日本プロレスに参戦経験もあるアレックス・ゼイン(旧名=アリ・スターリング)との防衛戦に臨んだ。試合はゼインの負傷によるレフェリーストップで不本意な勝利ながらも、MAOは2ケタの10度目の王座防衛に成功した。
開始早々、手探りの展開から、MAOがラ・ケブラーダを発射。ゼインは場外でのフランケンシュタイナーで逆襲。場外戦が続くなか、ゼインは北側ステージの角を踏み台にムーンサルトアタック狙いもMAOが回避。この着地の際、ゼインは右足首付近を痛めたもよう。両者リングに戻るも、ゼインは足を押さえてなかなか立ち上がれず。ロープをつかんでなんとか立つも、すぐに倒れる。続行は危険と判断したレフェリーが、ここでストップをかけ、試合が終了した。
勝俣瞬馬がGCW世界王座戦で敗れるも米国でのEXTREME防衛戦に意欲【DDT×GCW】
「次は僕が米国に行って、あっちのホームでジャネラを迎え撃ってやります」
DDTプロレスが8月12日、東京・後楽園ホールで米プロレス界きっての破天荒団体GCWとの合同興行「Never Ending Noisy Summer」を開催した。DDT EXTREME王座を保持する勝俣瞬馬がマンス・ワーナー(王者)、ジョーイ・ジャネラ(挑戦者)とのGCW世界選手権~ハードコア3WAYマッチに臨むも敗退し、2冠獲りはならず。敗れたものの、勝俣は米GCWマットでのEXTREME王座防衛戦を見据えた。
リング周りにイス、ラダー、テーブルなどが設置され、異様な雰囲気のなかで試合開始。いきなり王者のワーナーが勝俣を場外に投げ飛ばすと、ジャネラとバチバチの戦い。リングに戻った勝俣は場外の2人めがけてトペコン・ヒーロを発射。ジャネラがブロック玩具をリング上にばらまくと、その上で各選手が受け身を取る度に悲鳴を上げる地獄絵図に。勝俣はブロック玩具付きバットでワーナーを殴打も、ワーナーは勝俣に手錠をかける。手が動かせない勝俣にワーナーはステープラーで針を腕、額に打ち込む。ジャネラはテーブルに寝かせたワーナーにダイビング・エルボーもカウントは2。勝俣の手錠をセコンドの上野勇希が開錠。勝俣は場外にテーブルを立てて、ジャネラを寝かせるとラダー上からスプラッシュを敢行。勝俣がリングインすると、ワーナーが電光石火のインペリアルDDTをさく裂させて3カウントを奪い、王座防衛を果たした。
正田がクリスとのコンビで遠藤&飯野を破りKO-Dタッグ王座初戴冠「‟第2の誰々“とかじゃなく正田壮史としてDDTの未来として引っ張っていく」【DDT】
DDTプロレスが8月10日、エディオンアリーナ大阪第2競技場で「大阪vs東京~ドリーム東西プロレス合戦2024~」を開催した。シャーデンフロイデ・インターナショナルのクリス・ブルックス、正田壮史組が戦前の下馬評を覆し、王者組の遠藤哲哉&飯野雄貴(バーニング)を破る殊勲を挙げ、KO-Dタッグ王座を奪取した。正田はキャリア2年で同王座初戴冠となった。
この一戦は当初「正田壮史デビュー2周年記念試合」として、ノンタイトル戦で組まれていたが、遠藤がベルトをかけての対戦を希望しタイトル戦に変更となった。遠藤は8・2新宿での公開調印式で正田に辛らつ発言を連発。正田のキャリアを考えると、潮崎豪&小峠篤司(プロレスリング・ノア)ら、強力な挑戦者を退けてきたバーニングの優位は動かなかった。
正田は遠藤にミドルキックを連打すれば、飯野とクリスがチョップ合戦。遠藤は変型デスロックで正田の足を締め上げる。遠藤と正田がエルボーの打ち合いに発展。飯野が正田にバックフリップ、すかさず遠藤がスワン式ファイアーバードスプラッシュも、クリスがカット。遠藤が正田に旋回式ト―チャーラックボム狙いも、クリスが阻止してパイルドライバー。正田が遠藤に鋭角なジャーマンを決めるもカウントは2。遠藤は場外の2人めがけてサスケスペシャルを敢行。正田が雪崩式ブレーンバスター、正田のチカラKOBUムキムキからクリスがダイビング・ダブルニーも飯野がカット。クリスが遠藤にプレイングマンティスボムもカウント2で返す。遠藤は正田に変型スープレックス、クリスに旋回式トーチャーラックボムも決まらず。ならばとバーニングスター・プレスを投下も、クリスが回避。クリスは遠藤をオクトパス・ストレッチでグラウンドに移行し、絞り上げると遠藤がたまらずギブアップ。クリス組はベルトを戴冠し、正田は地元・大阪での「2周年記念試合」を勝利で飾った。