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都知事「予断を許さない状況」。明日からステイホーム週間後半

2020.05.01 Vol.Web original

 東京都の小池百合子都知事は1日、都庁で記者会見を開き、明日からの5連休に向け、感染者の減少速度が期待より遅いとした上で、「予断を許さない状況」だと改めて外出自粛を呼びかけた。

 28日に都が実施した緊急調査によれば、現在の入院患者は約1800人、自宅療養者は635人、退院者は1424人、亡くなった人は120人だった。新規感染者の数は2日連続2桁に収まっているが、感染者の減少速度は期待していたより遅いとの分析を示し、小池知事は「予断を許さない状況」だと語った。

 自宅療養を巡っては、家庭内感染や、自宅で重症化し、そのまま命を落とす事例が問題視されていた。小池知事は、自宅療養を希望する患者の背景には、ペットがいる、子供がいるなど家庭の事情があったと説明。このため、都では、保健所や児童相談所と連携し、一時的に子供を医療機関や児童相談所で受け入れるほか、要介護者がいる場合は、ヘルパーや配食サービスの相談、地域施設のショートステイ利用、ペットについては、専用ダイヤルを通じ、動物愛護相談センターでの一時預かりなどで対応するとした。

 国の緊急事態宣言延長の方針が固まった点について小池知事は、「この結果を出すのは、一人一人の行動に掛かっている。残念ながらご理解いただけない方々がいる。敏感な人は200%敏感。情報の伝達や危機感は一人一人違うんですね。粘り強く、徹底してやっていくことに尽きるのではないか」と、課題を語った。

 明日からのステイホーム週間後半については「ここで手を緩めるわけにはいかない。第2波が来るという例もあります。一人一人の行動で結果が出る。これからの5連休も、それぞれ家での楽しみを見つけながら、自宅で過ごして下さい」と、改めて外出自粛を呼びかけた。

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