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“絵”と“画”、まさに“絵画VS映画”!日本の文化を味わい尽くせ!日本代表おじいちゃん「HOKUSAI」の物語を観た!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

2021.06.02 Vol.web Original

 こんにちは、黒田勇樹です。

 6月15日から始まる三栄町LIVE×黒田勇樹プロデュースvol.11「スーパー名探偵のファイナル事件簿2021」の予約が始まりました。こちらは再演なんですが、再演するということは評判が良かったということなので、今まで僕らの作品を見たことがない方、この機会にぜひ。

 緊急事態宣言が延長されたんですが、規制が緩和されて映画館は営業を始めたようなので、映画館で映画を見てきました。

 では今週も始めましょう。

国を超え時代を超え人を圧倒し続ける“画狂”北斎に迫る!『HOKUSAI』

2021.06.02 Vol.741

 誰もが知る“あの波”を生み出し、日本人はもちろん世界においても稀代の天才絵師として知られ愛される葛飾北斎。ゴッホ、モネなど同時代の名だたる印象派画家を刺激し、今なお工芸、彫刻、音楽、建築、ファッション、デザインなどあらゆるジャンルで世界に影響を与え続けている。90年の生涯で描いた作品は3万点以上。しかし若き日の北斎に関する資料はほとんど残されておらず、その人生は今なお多くの謎に包まれている。

 そんな謎多き北斎の人生に迫る、かつてない“北斎映画”がいよいよ公開。本作は、歴史的資料を徹底的に調べ、残された事実を繋ぎ合わせて生まれたオリジナル・ストーリーとなっており、今までほとんど語られる事のなかった青年時代の北斎をも描く。青年時代の北斎を演じるのは『誰も知らない』でカンヌ国際映画祭の男優賞を史上最年少で受賞した柳楽優弥。老年期の北斎役には、国際的なダンサーとしても知られる田中泯。W主演でそれぞれ若き日と老年期の北斎を体現する。北斎を見出す版元の蔦屋重三郎に阿部寛。晩年の北斎に最も影響を与える戯作者の柳亭種彦を永山瑛太。そして、北斎の一つ先を行く美人画の大家・喜多川歌麿を玉木宏が熱演する。

 幼き日から90歳で命燃え尽きるまで絵を描き続けた、彼を突き動かしていたものとは。“画狂”人生に秘められた情熱が今再び解き放たれる!

柳楽優弥と田中泯がコロナ禍の現代日本にエール「北斎の生き抜く強さは誰にでもあるはず」

2021.05.13 Vol.Web original

 

 映画『HOKUSAI』公開記念イベントが13日、江戸東京博物館にて無観客で行われ、主演の柳楽優弥、田中泯が登壇。ゲストの書家・紫舟が披露した圧巻のパフォーマンスに感激した。

 本作は、絵師・葛飾北斎の情熱を描く歴史エンターテインメント大作。

 本作の感想を聞かれた紫舟は「創作意欲が沸き、一気に70枚ほど書き上げました」と絶賛。さらに青年期を演じた柳楽について「一番驚いたのは、最も難しい筆の所作がものすごく美しいこと。思わず見とれてしまいました」とたたえ、老年期を演じた田中に「視覚で見えないものをとらえたときの狂気のような笑顔が忘れられない。熟練の技だと思いました」と感服しきり。

 世界的でも名を知られる紫舟からの誉め言葉に、柳楽は「汗かいてきちゃった」と恐縮しつつ練習を明かし、舞踏家でもある田中は「笑顔の練習はしたことないんですが(笑)」と笑いを取りつつ「踊りも本当は目の前で動いているものだけでなく、見えないものが暗躍しているもの。踊りに対する目線と近いのかもしれません」と、北斎との共鳴を振り返った。

東京国際映画祭閉幕!のん主演作“唯一の賞”受賞に感激「数年ぶりの主演映画で」

2020.11.09 Vol.Web original

 第33回東京国際映画祭クロージングセレモニーが9日、都内にて行われ、10月31日から10日間にわたって行われた映画の祭典が幕を閉じた。

 今年は、海外ゲストの来日や無観客でのレッドカーペットイベントなど、新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらも、コンペティションの形をとらない新しい形でオンラインも活用しながら開催。

 TOKYOプレミア2020 32作品から選ばれる唯一の賞である観客賞/東京都知事賞は大九明子監督作『私をくいとめて』に贈られた。

東京国際映画祭オープニングに『全裸監督』の武正晴監督最新作、クロージングは『HOKUSAI』

2020.09.10 Vol.web original

 第33回東京国際映画祭(10月31日開幕)のオープニング作品とクロージング作品が決定した。

 コロナ禍の影響を受け、今年の映画祭では例年までのコンペティション部門を統合し「TOKYOプレミア2020」部門を新設、コンペ形式を廃止し観客賞を設けるなどの変更を行うものの、映画館でのフィジカルな上映を基本姿勢として開催される。

 今年のオープニングを飾るのは、『全裸監督』の武正晴監督が『百円の恋』以来6年ぶりにボクシングを題材に描いた最新作『アンダードッグ』(11月27日より前編・後編同日公開)。つかみかけたチャンピオンの道からはずれ“咬ませ犬”となった崖っぷちボクサー役に森山未來。児童養護施設で育った才能ある若きボクサー役に北村匠海。鳴かず飛ばずの芸人ボクサー役に勝地涼。三匹の負け犬たちが夢をつかむために人生を賭けてリングに立つ姿を前・後編にわたって濃密に描く、男たちの魂の物語となっている。

 クロージング作品には、江戸時代の天才絵師・葛飾北斎の物語を独自の視点と解釈によって描き出し“人間・北斎”と彼が描いた“3つの波の秘密”に迫る『HOKUSAI』(2021年公開予定)。監督は『探偵はBARにいる』シリーズ、『相棒』シリーズの橋本一。柳楽優弥と田中泯がW主演で青年期と老年期の北斎をそれぞれ演じる。

『アンダードッグ』の武正晴監督は「『アンダードッグ』は2020年1月、2月に撮影を行った。コロナ前の我々が失った光景が記録されている。ボクサーというリング上の孤独者達は観客の歓声なしには殴り、殴られ続けることは到底かなわない。観客が試合をつくり、語り継いでいく。時に信じがたい名勝負を生み出す。1 人では試合にならない。人生も同様だ。映画創りも同じだと考えている。観客が映画を最後に創り上げてくれる」と思いを語り、『HOKUSAI』橋本監督も「映画館、という暗闇の中で生き続けてきた『映画』。今、その闇が急激な変化を求められています。時代の流れ、と言うは易し。闇の中、見知らぬ人々が肩を寄せ、泣き笑い怒り楽しむ場所。そこに向けた僕らの想い、HOKUSAI。暗闇で…ご覧ください」とコメントを寄せている。

 第33回東京国際映画祭は10月31日から11月9日、六本木ヒルズ他にて開催。

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