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ヘビー級王者のロエル・マナートが地元のK-Jeeを2Rで粉砕。昨年の無差別級トーナメント覇者のアリエル・マチャドとのタイトル戦をアピール【K-1】

2025.07.14 Vol.Web Original

 3年ぶりの開催となるK-1の福岡大会「K-1 DONTAKU」(7月13日、福岡・マリンメッセ福岡B館)のメインイベントで行われた「K-1 WORKD GPヘビー級タイトルマッチ」で王者ロエル・マナート(オランダ/Mejiro Gym Amsterdam)が地元・九州出身のK-Jee(SHINE SPORTS CLUB)を2RでKOで破り2度目の防衛を果たした。

 マナートは2018年3月に初代王者のアントニオ・プラチバットを破り、王座を獲得。2019年11月にはクリス・ブラッドフォードを相手に初防衛を果たした。しかし2020年に始まったコロナ禍もあり、今回は約5年半ぶりのK-1参戦となる。試合自体も2020年2月に「GLORY 75」でセルゲイ・マスロボイェフにTKO負けを喫して以来の試合となる。

 K-Jeeは2020年11月に行われた初のK-1福岡大会でシナ・カリミアンを破り、K-1 WORLD GPクルーザー級王座を獲得も2021年3月の初防衛戦でカリミアンに敗れ王座陥落。7月の2度目の福岡大会で愛鷹亮を破り再起を果たすも、以降4連敗の大スランプに突入。その間、2022年8月の3度目の福岡大会では谷川聖哉に判定負けを喫している。昨年10月には「K-1 WORLD GP 2024 無差別級トーナメント」のアジア予選でレジェンドのジェロム・レ・バンナと対戦し、ハイキックでKO勝ちを収め本戦に駒を進めた。12月に行われた準々決勝では再びレジェンドのエロール・ジマーマンと対戦も試合中に足を痛めたこともありKO負けを喫した。

女子フライ級王者SAHOがダウンを奪った上での判定勝ちに「納得いってない。ここで満足していたら絶対に進歩しない」と反省の弁【K-1】

2025.07.13 Vol.Web Original

 3年ぶりの開催となるK-1の福岡大会「K-1 DONTAKU」(7月13日、福岡・マリンメッセ福岡B館)でK-1 WORLD GP女子フライ級王者のSAHO(闘神塾)が初参戦のララ・フェルナンデス(スペイン/Lone Wolf Fight Team)を判定で破り初防衛を果たした。

 SAHOは昨年3月のK-1代々木大会で、KANAを破ったアントニア・プリフティ(ギリシャ/Fight Club Galatsi/Theofanous Elite Team)を3-0の判定で破り悲願のK-1王座を獲得。前戦は昨年10月の大阪大会でエリヴァン・バルトに判定勝ち。今年2月にはNJKF×CHALLENGER 7でダンコンファー・キヤペットノーイジムに判定勝ちを収め、2022年11月からの連勝を「7」に伸ばしていた。

 フェルナンデスは14歳からキックボクシングを始め、現在29歳にして41戦25勝(3KO)13敗3分の戦績を誇る。これまでWBCムエタイ世界フライ級(-50.8kg)をはじめ4つのタイトル獲得歴があり、2022年にはONE Championshipにも参戦。初戦はジャネット・トッドに敗北も、2戦目でダオコンファー・バンチャメークから判定勝ちを収めている。

3年ぶりの福岡大会で朝久兄弟が怪気炎。弟・泰央「K-1はまだ終わっちゃいないし、始まってすらない」、兄・裕貴は空位のライト級王座に照準【K-1】

2025.07.13 Vol.Web Original

 3年ぶりの開催となるK-1の福岡大会「K-1 DONTAKU」(7月13日、福岡・マリンメッセ福岡B館)でWLF武林風 -60kg世界王者の朝久裕貴(朝久道場)と元K-1 WORLD GPライト級王者の朝久泰央(朝久道場)の朝久兄弟が揃って勝利を収めた。

 第13試合では弟の泰央がチンギス・アラゾフの刺客ダニラ・クワチ(ベラルーシ/Gridin Gym)と対戦し、激闘を繰り広げた末、判定勝ちを収めた。

 1R、ともにオーソドックスの構え。いきなり仕掛ける泰央。クワチが右ボディーストレートを立て続け。泰央は右ローで前進。クワチはミドルで前に。泰央が押し返すとクワチは右ミドル。泰央はワンツー。互いにスイッチを繰り返しパンチを繰り出していく。クワチが虚を突いた飛びヒザ。泰央は左ストレート、クワチは右ボディーストレート。泰央は左インローが強烈。クワチは右ミドル、泰央は左ロー。終了間際にパンチのラッシュの泰央。

カメラマンの長尾迪氏が「MMAフォトライブラリー」を開設。ヒクソン、桜庭らレジェンドから朝倉未来、那須川天心ら現役ファイターの写真が満載

2025.07.07 Vol.Web Original

 株式会社イングラムがUFCやPRIDEのオフィシャルカメラマンを長く務めた写真家の長尾迪氏のデジタルフォトライブラリーを開設したことを発表した。

 名称は「長尾迪MMAフォトライブラリー」で総合格闘技創設期のヒクソン・グレイシーや桜庭和志、山本“KID”徳郁といったレジェンドファイターから、現在、RIZINで活躍している朝倉未来、平本蓮、萩原京平、そしてキックボクシングからボクシングに転向した那須川天心などの現役選手が活躍する写真が満載。

 団体は総合格闘技の原点といわれる「修斗」、総合格闘技を世界に広めるきっかけとなった「PRIDE」「UFC」、そして「RIZIN」「K-1」「RISE」など、総合格闘技からキックボクシング(一部ボクシング興行を含む)まで網羅している。なお修斗、UFC、K-1、RIZINについては長尾氏はオフィシャル・フォトグラファーとしてシャッターを切り続けている。

 これらの写真についてはテレビ、新聞、雑誌、web等のメディアに向けてオンラインで購入できるストックフォトシステムになっているのが特徴で、メディアでの商用利用を原則としており、1点1万円~で使用することが可能。また条件が合えば一般の人も利用可能とのこと。

石井和義館長がK-1世界展開の成功に向け「非バイオレンス」「ランキング制の導入」「ナショナリズムの喚起」の3つのポイントを指摘【K-1】

2025.07.02 Vol.Web Original

 K-1が7月1日、都内で会見を開き、K-1創始者でアドバイザーを務める石井和義正道会館館長がK-1の世界展開の成功にあたっての3つのポイントを指摘した。

 K-1はこの日、都内で会見を開き「K-1 WORLD MAX」(9月7日、東京・国立代々木競技場 第二体育館)で開催する「−70kg世界最強決定トーナメント」の出場予定選手を発表した。

 会見に出席した石井館長は世界展開について「スタンディングバウトではK-1にしかできない。1993年から2013年までの約20年間、フジテレビ、日本テレビ、TBSの3局でゴールデンタイムで放送し、最終的には世界でも124カ国でテレビ放送したことによるK-1のブランド力と知名度があってこそ初めてできる偉業。ヨーロッパからアフリカ、アジア、そして南米までK-1の名前を知らない格闘技ファンは誰もいません。それくらいK-1は有名。名前だけに関してはK1とUFCが世界が認知する団体なんです」などと語った。

 そして「今年はブラジル、アメリカ、ヨーロッパでもK-1の大会がたくさん行われる。正式には世界の146カ国で団体があるWAKOと連携しながら世界中の国々でK-1の大会が行われるようになれば、ますますK-1を目指す世界の選手たちは増えてくると思う。WAKOはIOC、国際オリンピック委員会の承認団体。IOCと協議して、オリンピック競技になる一歩手前の段階なんですけれども、オリンピック競技になるときは、K-1ルールで進めていきましょうという話もある。これは逆にIOCのほうから“ぜひK-1ルールでやってくれ”というふうに要望も受けています。つまりK-1が伸びる・K-1が世界へ広がることイコール、キックボクシングがオリンピック競技になれるという、この両方の相乗効果によって、よりキックボクシング、K-1という競技を世代中に広げていっていただきたい。そのお手伝いをアマチュアとプロの両方で僕はしていきたいなと思っています」とK-1の五輪競技化についても言及した。WAKO(世界キックボクシング団体協会)は国際オリンピック委員会(IOC)が認可しているキックボクシングの世界組織。石井館長はWAKOのアドバイザー兼日本代表理事を務めている。

イラン出身のシナ・カリミアンが「戦争や武力行使といった形ではなく、会話を通して平和に進むことができれば」と平和的解決の訴え【K-1】

2025.07.01 Vol. Web Original

 初代と第3代のK-1 WORLD GPクルーザー級王者シナ・カリミアン(イラン/SINA ARMY)が7月1日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で行われた会見で、先日、イスラエルやアメリカから攻撃を受けた母国イランの状況を念頭に「戦争や武力行使といった形ではなく、会話を通して平和に進むことができれば」などと訴えた。

 K-1はこの日、「K-1 WORLD MAX」(9月7日、東京・国立代々木競技場 第二体育館)で開催する「−70kg世界最強決定トーナメント」の出場予定選手を発表した。同大会に出場予定のカリミアンは会見の終盤に登壇した。

 カリミアンは「今回はK-1に戻ることができてとてもうれしく思っています。皆さんご存知の通り私の祖国イランは今とても厳しい状況となっております。私のこのK-1での試合で困っている方々を勇気づけられればと思っております」と語った。

 カリミアンは昨年大晦日、5月の「RIZIN男祭り」、6月の「RIZIN LANDMARK 11 in SAPPORO」とRIZINに連続参戦。札幌大会ではMMAデビューを果たし荒東“怪獣キラー”英貴に判定勝ちを収めた。カリミアンは「私はキックボクシングのキャリアをK-1ファイターとしてスタートしました。なのでK-1には思い入れがありますし忠誠心のようなものがあります。なので今回はRIZINでK-1ファイターとしてMMAにおいても誰でも倒せる、そして私がベストであるということを証明できたことはとてもうれしいと感じております」とRIZINでの3戦を振り返った。

 9月大会については「相手は誰でもいいと思ってます。とにかく強ければ誰でも関係ありません。私のファイトを通じてイランの人々を勇気づけたいと考えています」とイランへの思いを馳せた。

9月開幕の「−70kg世界最強決定トーナメント」出場予定選手を発表。日本人選手は0の可能性も【K-1】

2025.07.01 Vol. Web Original

 K-1が7月1日、都内で会見を開き「K-1 WORLD MAX」(9月7日、東京・国立代々木競技場 第二体育館)で開催する「−70kg世界最強決定トーナメント」の出場予定選手を発表した。

 トーナメントは16人の参加で開催。この9月大会で開幕戦として1回戦8試合を行い、11月15日に開催される国立代々木競技場 第一体育館大会で8選手によるワンデイトーナメントを行い、優勝の座を争う。

 この日発表されたのは昨年のトーナメント優勝者のストーヤン・コプリヴレンスキー(ブルガリア/Mike’s Gym)、現K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者のオウヤン・フェン(中国/天津阿福ファイトクラブ/CFP)、2年連続の出場となるカスペル・ムシンスキ(ポーランド/Armia Polkowice)、ゾーラ・アカピャン(アルメニア/Gridin Gym)、ダリル・フェルドンク(オランダ/Fight Team Ringer)の3人、そして5月のKrushでKrushスーパー・ウェルター級王者となったアビラル・ヒマラヤン・チーター(ネパール/志村道場)、6月28日に行われたブラジルの南米予選トーナメントを制したジョナス・サルシチャ(ブラジル/TF Team/CT Allan Popeye)、初参戦となるメイソン・ストロッドマン(アメリカ/WARMAN MUAY THAI)の8選手。

 宮田充プロデューサーは残る8選手については「こちらも海外勢が入ってくるかと思う。日本人選手は1名ないし…もしかしたら0名になってしまうかもしれない。基本的には16カ国の各国から強豪選手が参加するという形で開催する」と16選手全員が外国人選手となる可能性も示唆した。

神保克哉がオープンフィンガー戦で夜叉猿にKO勝ち。「グローブじゃ興奮しなくなっちゃって」と次はベアナックル戦を希望【Krush】

2025.06.28 Vol.Web Original

 K-1 GROUPのKrushが「Krush.177」(6月27日、東京・後楽園ホール)で同グループでは初となるオープンフィンガーグローブ(OFG)マッチを6試合行った。

 メインイベントではミドル級戦で神保克哉(K-1ジム目黒TEAM TIGER)と夜叉猿(力道場静岡)が対戦し神保が3RでKO勝ちを収めた。

 神保は昨年6月に行われた「初代Krushミドル級王座決定トーナメント」決勝戦でブハリ亜輝留に判定負けを喫して以来の再起戦。事前のインタビューなどでは「OFGはベアナックルに向けての通過点」などと語っている。

 夜叉猿は5月に行われたKrush大阪大会で戦熊にKO勝ちを収め、その勢いを駆ってKrushの「ミドル級の顔」ともいえる神保に挑む一戦となった。

悠斗がオープンフィンガーグローブ戦で心直からダウンを奪っての判定勝ち「心直選手は強かった」と敗者を称える【Krush】

2025.06.28 Vol.Web Original

 K-1 GROUPのKrushが「Krush.177」(6月27日、東京・後楽園ホール)で同グループでは初となるオープンフィンガーグローブ(OFG)マッチを6試合行った。

 前Krushフライ級王者でボクシングでも日本ライトフライ級王座を獲得している悠斗(HUNGRY GYM)と元KNOCK OUT-REDスーパーフライ級王者の心直(REON Fighting Sports GYM)がバンタム級戦で対戦した。

 悠斗は2023年7月にK-1 JAPAN GROUPに初参戦。その試合で松葉斗哉を1R10秒でKOで下すと、次戦ではKrushフライ級タイトルマッチで挑戦者に抜擢され、王者・大鹿統毅を1R47秒でKOで下し王座を獲得した。しかし昨年1月に大夢にKO負けを喫し、王座から陥落。7月には安尾瑠輝にもKO負けを喫し、現在2連敗中。

“リアル春麗”木村萌那が左ストレートと顔面横蹴りで小澤聡子を血みどろTKO。「そろそろベルトに絡みたい」と宮田Pにアピール【Krush】

2025.06.27 Vol.Web Original

 2022年の女子ボクシング世界選手権に出場した木村萌那(K-1ジム目黒TEAM TIGER)が「Krush.177」(6月27日、東京・後楽園ホール)で小澤聡子(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)を相手にプロ3戦目に臨んだ。試合は木村が2RでレフェリーストップのTKO勝ちを収めた。

 木村は昨年11月のキックボクシングデビュー戦では荻原愛(ONESIDE KICKBOXING GYM)から左ストレートと右フックで2つのダウンを奪いKO勝ち。2戦目はスタイルを一変し空手時代の得意技だった横蹴り、サイドキックを多用する変則スタイルで元NJKFミネルヴァ ライトフライ級王者のYuka☆を圧倒し、判定勝ちを収めた。この試合の動画が公開されると足を下ろさずに蹴りを連打する動きが格闘ゲーム「ストリートファイター」シリーズに登場する春麗の必殺技「百裂脚」にそっくりと海外でも話題となり、大バズり。一気に注目を集まる存在となっている。

デビュー戦のシナ・カリミアンがMMA力を見せることなく荒東に判定勝ち。スダリオ剛、貴賢神との対戦をアピール【RIZIN LANDMARK】

2025.06.14 Vol.Web Original

 初代と第3代のK-1 WORLD GPクルーザー級王者シナ・カリミアン(イラン/SINA ARMY)が「RIZIN LANDMARK 11 in SAPPORO」(6月14日、北海道札幌・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ ※ABEMA PPV等で配信)でMMAに初挑戦した。

 カリミアンはGRACHAN無差別級王者の荒東“怪獣キラー”英貴(パラエストラ大阪)と対戦し、MMAでのキャリアで勝る荒東を完封し、判定勝ちを収めた。

 カリミアンはRIZINには昨年大晦日の「RIZIN DECADE / 雷神番外地」で安保瑠輝也、今年5月の東京ドームでの「RIZIN男祭り」では皇治といずれもRIZINスタンディングバウト特別ルールで対戦。安保戦では反則のバックハンドブローを連発し、もつれた際に止めに入った和田良覚レフェリーにも誤爆のパンチを放ってしまうなど大荒れの試合の中、判定負けを喫した。皇治戦では目立った反則行為はなかったのだが、昨今、K-1ではクラウディオ・イストラテと泥仕合を繰り広げ、昨年12月の木村太地戦では自身のローブローでノーコンテストとなるなどすっかり「令和の反則王」と呼ばれる存在となっている。

 荒東はRIZINには2度目の参戦。前回(2023年10月)は貴賢神にTKO勝ちを収めている。

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