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MMAデビュー戦の山本美憂がいきなりRENAと対戦

2016.08.19 Vol.673

『RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2016 無差別級トーナメント開幕戦』(9月25日、さいたまスーパーアリーナ)で総合格闘技(MMA)デビューを果たす女子レスリングの山本美憂(42)の相手がシュートボクシング(SB)の女王RENAに決まった。
 RIZIN FIGHTING FEDERATIONが16日、都内で会見を開き発表した。

 美憂はレスリングの「第1回全日本女子選手権」に優勝。その後、世界選手権を3度制した日本の女子レスリングのパイオニア的な存在。

 一方のRENAはスタンドの投げや関節技などが認められ、“立ち技総合格闘技”といわれるSBの世界女子フライ級王者。SBにおける女子の祭典「Girls S-cup」を3度制するなどSBの絶対女王でもある。昨年大晦日のMMAデビュー戦では飛びつき腕十字で一本勝ちを収めるなど、非凡な格闘センスを見せた。

 RENAもMMAキャリアは1戦とあって、今回の戦いは「レスリングvs SB」という側面が強い。

 しかし会見ではRENAが「レスリング対シュートボクシングという図式になるのは仕方ない。そこにプライドを持って戦うのが私たちだと思う。打撃は半年やそこらでうまくなるものではない。私もレスリングはしたことがないのでお互いに同じ状況。打撃対レスリング、どうなるのか皆さん楽しみにしてほしい」と語れば美憂が「MMAなので打撃にこだわる必要もレスリングにこだわる必要もない。本能で戦います」と返すなど、どんな戦いが展開されるのか予想もつかない。

 このカードについてRIZINの榊原信行実行委員長は「山本選手も年齢的なことも考えると遠回りをしている時間はない。最短でトップにたどりつくにはどうするかと考えたらRENA選手しかいないのではないかという結論になった。RENA側からするとリスクの高い相手だが、今後日本の格闘技界を引っ張っていくためにも勝負論のある意味のある相手、ライバルがいて自分が光るという意味でもそういう相手が必要ということをシーザー(武志SB協会)会長とも話をした。2人が交わることで女子格闘技界の未来の扉が開ける。大晦日まで取っておきたいという思いもあったが、出し惜しみをしている場合ではない」と話した。

 今大会はフジテレビ系列で当日19時から地上波で放送される。3時間枠の予定で、美憂vs RENAは大きな話題となりそうだ。
 またこの日はMMAデビュー以来3連勝の村田夏南子とギャビ・ガルシアのカードも発表。

 村田は柔術をベースとするキーラ・バタラと対戦。「自分の試合が一番面白かったといわれるような最高のパフォーマンスを見せたい」と話した。

 ガルシアはSNSで対戦相手を募集。手を挙げたなかから、現役のアメリカンフットボールの選手であるデスティニー・ヤーブローと対戦する。

格闘家イケメンファイル Vol.38 近代MMAの申し子 松嶋こよみ

2015.12.14 Vol.656

 物心ついた時から、総合格闘家になることを夢見ていたという松嶋。あこがれは、あの選手。

「総合を始めたのは2年前。それまで空手などいろいろな格闘技をやっていて、レスリングは大学まで続けていましたが、やっとプロの格闘家になれました。レスリングを始めたのも総合格闘家になるため。両親も好きだったこともあり、総合格闘家になるために、必要なものは何かということを考えて、生活していました。一番最初にあこがれたのは佐藤ルミナ選手。幼稚園ぐらいのころからずっと好きで、子どものころはプロレスやほかの格闘技の試合もたくさん見ていたんですが、やっぱりルミナさんと同じ総合格闘家になりたいと。魔裟斗さんや山本“KID”徳郁さんが出てくるよりずっと前に決めていたので、そこは全然揺らぐことはなかったです。ルミナさんには、デビューする前にアマチュア修斗の全日本大会で優勝した時に、賞状をもらったのですが、そのうれしさを外に出すのが恥ずかしくて、挨拶ぐらしかできませんでした」

 総合格闘技に必要だからという理由で大学までレスリングをやってきた松嶋だが、打撃を得意とし、デビューからこれまですべてKOで勝利を収めている。

「今年デビューして、修斗も含めて4戦しているのですが、すべてパンチかキックでKOです。レスリング出身なので、寝技が得意だと思われますが、どちらかというと寝技よりも打撃のほうが好きかも。練習も打撃中心ですし、それが試合でそのまま出たのかも知れません。しかし、ひとつ得意でも全部がバランスよくできないと勝てないのが総合だと思うので、打撃も寝技も苦手意識はないです。プロの試合では、スタンドの打撃で勝ってきたので、まだ寝技の力は見せていない分、有利かも知れませんね(笑)」

 12月20日(日)新宿FACEにて行われるプロフェッショナル修斗公式戦にて伝統の修斗新人王を決める一戦に挑む松嶋。

「相手についてはほとんど知りません。普段から、細かく研究し、対策を練るとかはしない。相手に関係なく、自分がやりたいこと、使えると思う技を出す事しか考えていません。ずっとそうやっていくつもりはないのですが、今はそれをしなくても勝てなきゃいけない時期だと思います。いずれ海外に出ていったら、対策をしっかり練って試合にのぞまないといけないことが出てくる。そう考えると今からやる必要があるのかと思うんです。今はお互い自分の力を出し合ってどこまでできるか。結局自分の力を出し切れなかったら勝てないので、その時になってどんな技が出せるのか、そしてどのぐらい出し切れるのかっていうのを体験しながら戦い、もっともっと上を目指したいと思っています」

 今は相手というより、自分ができること、練習してきたものをどれだけストレートに出せるのかということを試合で確かめたいという。そんな松嶋は女性の好みもストレート?

「こういうこと言うとあまり受けないと思うけど、僕は見た目重視です(笑)。みんな性格とかいいますけど、やっぱり見た目も大事ですよね。外国の方やハーフの方とかいいですよね。タレントだったらマギーさんとか。もちろん日本の方でも綺麗な方ならいらっしゃれば。でも外国の方だと、僕より身長が高いのがちょっと…。だからそこはあきらめている部分もありますね。だって身長で負けているのっていやじゃないですか。格闘技でも身長でも負けるのは嫌いなので(笑)」

 負けず嫌い(?)の松嶋、20日はどんな試合を見せてくれるのか。

「まずは名前だけでも覚えて帰ってください(笑)。特徴的なので覚えやすいと思います。しかし、それ以上に衝撃的な試合内容で覚えてもらえると確信しています。ほかの選手たちより、僕が一番いい試合をしますので。常に見た人を魅了するような試合をしたいと思っているし、新人王を取るのは当然として、取る中にも自己主張をいっぱい入れて戦いますので応援よろしくお願いします!」

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