来る11月24日、東京・国立代々木競技場第2体育館で創立40周年記念興行『〜SHOOT BOXING 40th Anniversary〜S-cup×GZT 2025』を行うシュートボクシング。プロ格闘技団体として同じ名前では史上最長となる40年という長い歴史を振り返る。(文・布施鋼治/写真提供・一般社団法人シュートボクシング協会)
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S-cup出場全8選手が決定。査定試合で勝利の川上叶、KNOCK OUT王者の古木誠也、RIZIN推薦選手のメイマン・マメドフらが参戦【SB】
シュートボクシング(SB)が10月24日、都内で会見を開き、創設40周年記念大会「~SHOOT BOXING 40th Anniversary~S-cup×GZT 2025」(11月24日、東京・国立代々木競技場第二体育館)で開催される「S-cup」に出場する5選手を発表した。これでトーナメントに出場する8選手が出揃った。
これまで山田ツインズのSB日本フェザー級王者・彪太朗とSB日本スーパーバンタム級王者・虎矢太(ともにシーザージム)、RISEフェザー級王者の安本晴翔(橋本道場)の3人の参戦が発表されていた。この日発表されたのはKNOCK OUT-BLACKフェザー級王者の古木誠也(REX GYM)、前SB日本フェザー級王者で現在同級1位の川上叶(龍生塾)の日本人2選手と海外からサタントン・チョー.ハーパヤック(タイ)、ジョシュー・アブサロン(フランス)、メイマン・マメドフ(アゼルバイジャン/Olympus Club)の3選手。
古木はKNOCK OUTの9月の後楽園大会で内藤凌太との王座決定戦を制し、王座を獲得。古木は前KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級王者で2階級制覇を成し遂げた。当初は古木とチュームーシーフーと王座を争う予定で、KNOCK OUTの山口元気代表は勝った選手をS-cupに推薦しようと思っていたのだが、チュームーシーフーがケガで欠場。急きょ内藤との対戦となったが、当初の予定通り、勝者の古木が参戦することとなった。
【短期集中連載】〈日本で最も歴史の長いプロ格闘技・シュートボクシング40年史〉 第1回 佐山聡とUWF
来る11月24日、東京・国立代々木競技場第2体育館で創立40周年記念興行『〜SHOOT BOXING 40th Anniversary〜S-cup×GZT 2025』を行うシュートボクシング。プロ格闘技団体として同じ名前では史上最長となる40年という長い歴史を振り返る。(文・布施鋼治/写真提供・一般社団法人シュートボクシング協会)
川上叶がS-cup最終査定試合でKO勝ち。シーザー会長に出場直訴も「考えとく」に「きつい(笑)」【SB】
シュートボクシング(SB)の今年最後の後楽園ホール大会「SHOOT BOXING 2025 act.5」(10月11日、東京・後楽園ホール)でS-cup最終査定試合として2試合が行われ、川上叶(龍生塾)とサタントン・チョー.ハーパヤック(タイ)が勝利を収めた。
SBは今年は創設40周年の記念イヤー。11月24日には東京・国立代々木競技場第二体育館で40周年記念大会「~SHOOT BOXING 40th Anniversary~S-cup×GZT 2025」を開催する。大会では7年ぶりとなる「S-cup」が現在SBで最も盛り上がっているフェザー級(-57.5kg)で行われる。
ここまで各大会で査定試合が行われ、今大会の休憩時間では山田ツインズの彪太朗と虎矢太(ともにシーザージム)、RISEフェザー級王者の安本晴翔(橋本道場)の出場が正式に発表された。
川上は今年2月の虎矢太戦では2度のダウンを奪った上での判定勝ちを収め、4月には兄・彪太朗の持つSB日本フェザー級王座に挑戦も激闘の末、判定負け。この試合はシーザー武志会長がいったんリングを降りた川上を呼び戻し、山田と川上の2人の手を挙げ、川上の激闘を称えるほどの試合だった。そして7月には内藤凌太に完封勝ちともいえる内容の判定勝ちを収め、S-cup出場は確定かと思われたのだが、今大会で改めて査定試合が組まれた。
KO勝ちで10連勝の都木航佑が40周年記念大会への出場をアピール。「勝負論があると言われるくらいに頑張る」と将来的な海人との対戦も目標に【SB】
シュートボクシング(SB)の今年最後の後楽園ホール大会「SHOOT BOXING 2025 act.5」(10月11日、東京・後楽園ホール)でSB日本スーパーウェルター級王者の都木航佑(キャピタルレイズ fighting GlaNz)がサイヤン・ウォーリヤー(ベルギー)を2RでKOで破り、11月に行われる40周年記念大会への出場をアピールした。
都木は2023年9月にSB初参戦を果たすと無敗の快進撃を続け、今年2月にはRYOTAROとの王座決定戦を制し、SB日本スーパーウェルター級王座を獲得。その後も2つの白星を重ね、この試合までに連勝を「9」に伸ばしていた。
サイヤンはプロ戦績が22戦21勝(9KO)1敗という高い勝率を誇る23歳。思い切りのいいパンチ、心をへし折るようなローキックを得意とする荒々しいファイターという触れ込みだった。
海人が進化を感じさせる内容で連敗を2で止め「世界最強」への道を再スタート。40周年記念大会では強敵との対戦を希望【SB】
SB世界スーパーウェルター級王者の海人(TEAM F.O.D)がシュートボクシング(SB)の今年最後の後楽園ホール大会「SHOOT BOXING 2025 act.5」(10月11日、東京・後楽園ホール)のメインイベントでペットマイ・スィアダム.ムーパーラー(タイ)を相手に再起戦に臨んだ。試合は海人が進化を感じさせる内容での判定勝ちで連敗を2で止め「世界最強」への道を再スタートさせた。
海人は5月の「ONE Friday Fights」でモハメド・シアサラニに判定負け、6月にはGLORY世界ライト級1位エンリコ・ケールに判定負けとキャリア初の2連敗を喫していた。
対戦相手のペットマイは100戦近いキャリアを持ち、現在はRWS(ラジャダムナン・ワールド・シリーズ)を主戦場にする26歳。元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級1位という強豪。
SB初参戦の古村光「KNOCK OUTから来たのでしっかり倒して、魅せる。S-cup出場は倒せれば自然と見えてくる」【SB】
シュートボクシングの「SHOOT BOXING 2025 act.5」(10月11日、東京・後楽園ホール)の前日計量が10月10日、都内で行われた。
S-cup最終査定試合となる一戦で対戦する元KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者の古村光(FURUMURA-GYM)は57.25kg、サタントン・チョー.ハーパヤック(タイ/プロムエタイ協会スーパーフェザー級王者)は57.5kgでともに規定体重の−57.5kgをクリアした。
古村は今回がSB初参戦。昨年12月にKNOCK OUTで行われたKICKBOXING JAPAN CUP スーパーバンタム級トーナメント準決勝で森岡悠樹に判定負け、今年4月にカンボジアで行われたクンクメールとの対抗戦にも敗れ連敗となったが、ONEデビュー戦となった5月の「ONE Friday Fights 107」でカイス・モハメッドに1R秒殺KO勝ち。ONE2戦目となった9月の「ONE Friday Fights 124」でもソンサイ・ラオラネサンに2RでKO勝ちを収め、乗りに乗った中での参戦となる。
サタントンはラジャダムナンとプロムエタイ協会の2つのタイトルを保持する強豪。
S-cup最終査定試合に臨む川上叶「ここで負けたらヤバイので絶対に勝ちます」【SB】
シュートボクシング「SHOOT BOXING 2025 act.5」(10月11日、東京・後楽園ホール)の前日計量が10月10日、都内で行われた。
S-cup最終査定試合となる一戦で対戦する川上叶(龍生塾)は57.35kg、牧野騎士(FASCINATE FIGHT TEAM)は57.3kgでそれぞれ規定の−57.5kgをクリアした。
川上は昨年4月に龍聖に敗れ、ケガもあり長期欠場。再起戦となった今年2月の山田虎矢太戦では2度のダウンを奪った上での判定勝ちを収めた。4月には山田ツインズの兄・山田彪太朗の持つSB日本フェザー級王座に挑戦も激闘の末、判定負け。この試合はシーザー武志会長がいったんリングを降りた川上を呼び戻し、山田と川上の2人の手を挙げ、川上の激闘を称えるほどの試合だった。
そして7月には内藤凌太に完封勝ちともいえる内容の判定勝ちを収め、S-cup出場は確定かと思われたのだが、今大会で改めて査定試合が組まれた。
対する牧野はDEEP☆KICK-57.5kg王者で現在はRISEにも参戦中。SBには今年6月に初参戦し、S-cup出場を目指す植山征紀を延長Rでマットに沈めている。
2連敗中の海人が敗因を分析「どのポイントも相手に取られない戦いをやっていく」【SB】
シュートボクシングの「SHOOT BOXING 2025 act.5」(10月11日、東京・後楽園ホール)の前日計量が10月10日、都内で行われた。メインイベントで対戦するSB世界スーパーウェルター級王者の海人(TEAM F.O.D)は69.5kg、ペットマイ・スィアダム.ムーパーラー(タイ)は69.95kgでともに規定体重の−70.0kgをクリアした。
海人は5月の「ONE Friday Fights」でモハメド・シアサラニに判定負け、6月にはGLORY世界ライト級1位エンリコ・ケールに判定負けとキャリア初の2連敗中。再び“世界最強”を求めての再出発となる大事な一戦となる。
対戦相手のペットマイは100戦近いキャリアを持ち、現在はRWS(ラジャダムナン・ワールド・シリーズ)を主戦場にする26歳。元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級1位という強豪。
海人はこれまでチャムアトーン・ファイタームエタイ、ピンペット・バンチャメーク、ペットモラコット・ペッティンディーアカデミーといったタイのトップファイターに敗れており、そういった意味でも試練の一戦となる。
シュートボクシング協会のシーザー武志会長は「海人は今、負けが続いているので、今回が最後ぐらいの気持ちで素晴らしい試合をしてほしい」、緒形健一代表は「逆境を乗り越えて、また世界につながるような次のストーリーを明日は作ってほしい」と檄を飛ばした。
「山田ツインズ」の彪太朗と虎矢太がタイの強豪と対戦。ともに圧倒しながらも倒し切れずの判定勝ちに「気負い過ぎて緊張した」【SB】
シュートボクシング(SB)の双子の王者、山田彪太朗と山田虎矢太(ともにシーザージム)が「SHOOT BOXING 2025 act.4」(8月9日、東京・後楽園ホール)で揃ってタイの強豪に判定勝ちを収めた。
SB日本フェザー級王者の彪太朗は今大会では11月に開催されるS-cup世界トーナメント出場に向けた査定試合として、他団体の日本人ファイターとの対戦が予定されていたのだが、誰も受けてくれなかったとのことでデウン・ジットムアンノン(タイ)と対戦することとなった。デウンは名前の通り、ロッタン・ジットムアンノンと同じジムに所属する選手で、プロ戦績は89戦68勝19敗2分の23歳。プロムエタイ協会フェザー級王座の獲得歴がある。
彪太朗は2022年12月にRISE王者・門口佳佑に判定負けを喫して以降、ここまで9連勝。この間に川上叶を破りSB日本フェザー級王座を獲得。前戦では川上を相手に初防衛を果たしている。
イモトが笠原弘希に大流血レフェリーストップ勝ちで初防衛に成功。「新しい象徴になりたい」と歴代S-cup王者狩りをアピール【SB】
「SHOOT BOXING 2025 act.4」(8月9日、東京・後楽園ホール)のメインイベントで行われた「SB日本スーパーライト級タイトルマッチ」で王者イモト・ボルケーノ(FIGHT SCIENCE)が初防衛戦でSB日本ライト級王者の笠原弘希(シーザージム)と対戦した。試合はイモトがドクターストップによるTKOで勝利を収めた。
イモトは2021年12月に村田聖明との王座決定戦を制し、王座を獲得。2023年からはオープンフィンガーグローブ(OFG)マッチで戦い、芦田崇宏、樋沼朝光に連勝も、昨年はパトリック・ルイヘン、奥山貴大に連敗。奥山戦は2階級制覇を狙ってのウェルター級王座への挑戦だった。そこで負傷し、今回は約1年2カ月ぶりの再起戦となる。
笠原はこれまでフェザー級、スーパーフェザー級、ライト級とSB日本タイトルを3階級で獲得。今回は史上初の4階級制覇を目指しての挑戦となる。イモト不在の中、65kgに階級を上げ、SBだけでなくRISEのリングでも活躍。前戦ではRISEに参戦し「GLORY×RISE LAST FEATHRWEIGHT STANDING TOURNAMENT」の1回戦でロンペットに判定勝ちを収め2回戦に進出している。

