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海人vsマラット・グレゴリアン戦における一連の騒動についてSB協会とONE Championshipが和解。ともに声明を発表

2025.04.14 Vol.Web Original

 シュートボクシング協会とONE Championshipが4月14日、ともに声明を発表し「ONE 172」(3月23日、東京・両国国技館)での海人vsマラット・グレゴリアン戦に関する一連の出来事において両者間で和解が成立したことを発表した。

 ONEは「ONE Championshipとシュートボクシング協会の和解成立に関する声明」と題した声明で、大会開催後の会見でのチャトリ・シットヨートン会長兼CEOの海人に対する不適切な発言について、シュートボクシング協会と海人と直接会談の場を設け謝罪したことを報告した。

 今回の事象の原因として「計量および試合実施に関するプロセスにおいて、当事者間で認識の相違が生じており、結果として不本意な誤解を招くこととなりました。今回の対話を通じて、両者の立場と見解を共有し、相互理解を深めることができました。今後はこのような認識の齟齬が生じないよう、大会前のルールやプロセスの確認をより徹底し、明確なコミュニケーション体制を構築していくことで合意いたしました」と説明している。

 そして「ONE Championshipは、シュートボクシング協会との建設的な関係を大切にしております。今後も格闘技の国際的発展と、優れた日本人選手の世界的活躍の機会創出という目標に向け努力を続けて参ります」とSBとの今後の関係についても言及。

「ONE Championshipは、すべての選手が公正な環境で競い合えるよう、一貫したルール適用と透明性のある大会運営を堅持して参ります。今回の対話から得た知見を活かし、格闘技の国際的発展と選手の安全確保の両立に向け、より一層の努力を重ねて参ります。 今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」と結んでいる。

SB協会とONEの間で和解が成立。グレゴリアンの体重オーバー→試合中止→チャトリ氏の海人への侮辱的発言……一連の流れを振り返る

2025.04.14 Vol.Web Original

 シュートボクシング協会とONE Championshipが4月14日、ともに声明を発表し「ONE 172」(3月23日、東京・両国国技館)での海人vsマラット・グレゴリアン戦に関する一連の出来事において両者間で和解が成立したことを発表した。

 両者は話し合いの中で、計量および試合実施に関するプロセスにおいて、当事者間で認識の相違が生じたことで誤解が生まれ、今回の結果を招いてしまったことを確認。声明ではその旨とチャトリ・シットヨートン会長兼CEOの海人に対する不適切な発言について、チャトリ氏がSB協会と海人に直接会談の場を設け謝罪したことなどを報告した。

 今回の騒動はグレゴリアンがハイドレーションテストに必要な尿を提出することができず、規定時間内に計量を行うことができなかったことが発端。結局、グレゴリアンは規定時間後に計量を行い、350グラムのオーバーとなった。

 日本の団体では交通事情などで規定時間内に計量を行うことができなかった場合や再計量の際には、ルールに明文化こそされていないものの対戦相手陣営の前で秤に乗ることが慣習となっている。

山田彪太朗が川上叶を破り初防衛に成功。11月のフェザー級S-cupでの優勝を宣言「本当の世界一を証明する戦いをしたい」【SB】

2025.04.13 Vol.Web Original

 シュートボクシング(SB)の「SHOOT BOXING 2025 act.2」(4月12日、東京・後楽園ホール)のメインイベントで行われた「SB日本フェザー級(57.5kg契約)タイトルマッチ」で王者・山田彪太朗(シーザージム)が同級1位の挑戦者・川上叶(龍生塾)を破り、初防衛に成功した。

 今年が創設40周年となるSBは11月24日に東京・国立代々木競技場第二体育館で創設40周年記念大会を開催。同大会ではフェザー級で「S-cup世界トーナメント」を開催することが発表されているのだが、山田は同級王者として「本当の世界一を証明する戦いをしたい」などと高らかに宣言した。

 山田と川上はこれまで二度対戦し1勝1敗。2021年12月の対戦では川上が延長の末、判定勝ち。2023年4月には当時、フェザー級王者だった川上に山田が挑戦し、5R戦い2-0の判定で山田がリベンジを果たすと同時に初戴冠を果たした。

11月の創設40周年記念大会でS-cup開催のフェザー級で魁斗がギリシャの超攻撃型ファイターを完封。植山征紀が復活勝利【SB】

2025.04.13 Vol.Web Original

 シュートボクシング(SB)の「SHOOT BOXING 2025 act.2」(4月12日、東京・後楽園ホール)で今後のフェザー級(57.5kg)戦線を占う3試合が行われた。

 今年が創設40周年となるSBは11月24日に東京・国立代々木競技場第二体育館で創設40周年記念大会を開催。同大会ではフェザー級で「S-cup世界トーナメント」を開催することが発表されている。この日のメインではSB日本フェザー級王者の山田彪太朗が川上叶を破り初防衛に成功し「自分はもちろん日本代表で出るだろうし、本当の世界一を証明する戦いをしたい」などと語った。

 セミファイナルでは同級2位の魁斗(立志會館)がLWC Super Champスーパーフェザー級王者アンゲロス・ヤクミス(ギリシャ)と対戦。魁斗は55戦50勝(18KO)5敗という戦績を持つ超攻撃型ファイターのヤクミスを相手にジャッジ3者とも30-27の完封ともいえる内容で勝利を収めた。

笠原弘希が昨年末に敗れたジャックにリベンジ。笠原直希は1RKO勝ちでスーパーバンタム級王座獲りをアピール【SB】

2025.04.13 Vol.Web Original

 シュートボクシング(SB)の「SHOOT BOXING 2025 act.2」(4月12日、東京・後楽園ホール)でSB日本ライト級王者の笠原弘希(シーザージム)が昨年敗れたジャック・ラーチャーノン(タイ)に延長の末、判定勝ちを収め、リベンジを果たした。

 2人は昨年12月のビッグマッチ「-SHOOT BOXING BATTLE SUMMIT-GROUND ZERO TOKYO 2024」で対戦し、その時も延長にもつれ込み、ジャックが勝利を収めている。笠原は今年2月の後楽園大会で同じタイ人ファイターのコムキョウ・シット ポージョーウォーに1RでKO勝ちを収め、今回のリベンジマッチにこぎつけた。

 1R、オーソドックスの構えの笠原とサウスポーのジャック。笠原が右インロー。じりじりと詰めて左ジャブを飛ばす。そして右インローを立て続け。ジャックは左インロー。ともに前手で距離を探る。ジャックの左ハイをかわした笠原が組み付き、ヒザもジャックはクリンチ。なおも詰める笠原。ジャックはスイッチ。笠原は詰めて蹴り足をつかむと右ストレート。ジャックはオーソドックスに構え、右ミドル。笠原は右ストレート。圧をかける笠原。笠原は左インロー。ジャックの右ハイはスウェーでかわす。じりじりとコーナーに詰めたところでゴング。オープンスコアはジャッジ3者ともドロー。

海人の次戦はGLORY1位のエンリコ・ケール。ONEのチャトリ氏から直接謝罪を受けたことも報告「“こちらが100%悪い”との謝罪をしていただいた」【SB】

2025.04.13 Vol.Web Original

 シュートボクシング(SB)のSB世界スーパーウェルター級王者・海人(TEAM F.O.D)の次戦が4月12日に東京・後楽園ホールで開催された「SHOOT BOXING 2025 act.2」で発表された。

 海人は6月22日に同所で開催される「SHOOT BOXING 2025 act.3」でGLORY世界ライト級1位のエンリコ・ケール(ドイツ)と対戦する。

 海人は3月23日に埼玉・さいたまスーパーアリーナで行われたONE Championshipの日本大会「ONE172:TAKERU VS RODTANG」でマラット・グリゴリアンと対戦する予定だったのだが、グレゴリアンが規定体重をオーバー。その後、両陣営の協議がまとまらず、試合は中止となった。ONEのチャトリ・シットヨートン会長兼CEOが大会後の会見で海人を誹謗中傷する発言を行ったことから、SB側が抗議文を提出、それにONE側が謝罪の声明を出すなどごたごたが続いていた。

シーザー武志会長「たった300と言うなら、オーバーした選手に“たった300なんだから落とせ”と言えばいい」【SB】

2025.04.13 Vol.Web Original

 日本シュートボクシング協会のシーザー武志会長が4月12日、東京・後楽園ホールで行われた「SHOOT BOXING 2025 act.2」のリング上でONE Championshipのチャトリ・シットヨートン会長兼CEOの一連の言動などについての所感を述べた。

 シーザー会長は恒例となっている休憩明けの挨拶のためにリングに上がると「ここに上がるまでには選手は減量という大きな宿題があって、これは本当に厳しい。今は1日前の計量ですが、我々がやっていた頃は当日計量。当日10時頃に計量して、それからちょっと仮眠を取って、食事をしてそこから試合です。そんなこともやっていました。計量というのは契約。この間、ある団体に選手が出ることになっていました。その時に相手が計量の決まっていた時間に来ない。来ても体重オーバーだった。そういうのではやりたくないと選手が拒絶した。そうしたら相手の団体のトップが“300くらいならやれよ”みたいなことを言った。僕は“300くらいならやれよと言うなら、300くらい落としてこい”と言ってやった。僕は間違っていますか? それはこの苦しさを知らない奴が言うこと。僕はその苦しさをよく分かっている。彼らが死ぬ思いで一生懸命頑張っているのに、そんなことをよく言えるなと思って、SNSで厳しい言葉を書きました。和解しましたのであまりこれ以上は言いませんが、減量というのは大変。一生懸命頑張っているが、自分の力には限りがある。だけどファンの皆さんが応援してくれるからみんな頑張れる。これからも選手を応援してやってください」と語った。シーザー会長は前日計量後の会見では規定体重をクリアした選手たちに感謝の言葉を口にすることはしばしば。

 この後にリングに上がった緒形健一SB協会代表が「ONE Championshipのチャトリ代表と先日お会いして、誠心誠意、全面的な謝罪をいただきました。また、この格闘技界を健全な形で発展させていこうと合意しました」と一連のONEとの問題が一つの解決を見たことを報告した。

 シーザー会長は大会後の総括でも「たった300と言うなら、オーバーした選手に“たった300なんだから落とせ”と言えばいい。ちゃんと体重を作って時間通りに来ている選手を責めるのはおかしい」などと元格闘家の視点も交えて語った。

初メインの山田彪太朗が散打ベースのMMAファイターにTKO勝ち。40周年記念大会でフェザー級でのS-cup開催をアピール【SB】

2025.02.09 Vol.Web Original

 シュートボクシング(SB)の2025年第1弾大会「SHOOT BOXING 2025 act.1」(2月8日、東京・後楽園ホール)で山田彪太朗(シーザージム/SB日本フェザー級王者)が初めてのメインイベントでルエル・カタラン(フィリピン/カタラン・ファイティング・システムMMA&フィットネスジム)にKO勝ちを収め、大会を締めくくった。

 今年はSBにとって創立40周年のメモリアルイヤー。前日会見で日本シュートボクシング協会の緒形健一代表が「この2人に明日は託した」とその最初の大会をSBの次代を背負う2人に任せたのだが、セミで虎矢太が川上叶に2つのダウンを奪われ判定負け。彪太朗は大きなプレッシャーの中での試合だった。

 ルエルはONEで活躍したルネ・カタランの弟で散打をベースとしたMMAファイター。

川上叶が2度のダウンを奪って山田虎矢太に判定勝ち。「弟が倒されて黙ってられる兄貴でもないと思うんで」と兄・彪太朗との決着戦をアピール【SB】

2025.02.09 Vol.Web Original

 今年が団体創立40周年となるシュートボクシング(SB)の2025年第1弾大会「SHOOT BOXING 2025 act.1」(2月8日、東京・後楽園ホール)のセミファイナルで山田ツインズの弟でSB日本スーパーバンタム級王者の山田虎矢太(シーザージム)と前SB日本フェザー級王者で現在、同級1位の川上叶(龍生塾)が57.5kg契約で対戦した。試合は川上が2度のダウンを奪っての判定勝ちを収めた。

 今大会は兄の彪太朗がメイン、虎矢太がセミに起用されるなど山田ツインズが大会の顔となっていたのだが、川上が反骨心を見せた格好となった。

 1R、オーソドックスの虎矢太とサウスポーの川上。川上は左ミドル、左インロー。虎矢太は右ミドル。そこに川上は左フックを合わせる。川上は左インローを立て続け。虎矢太は右ローを返す。川上が圧をかけて虎矢太にロープを背負わせる。バックブローの虎矢太に川上が左フックを合わせてダウンを奪う。立ち上がった虎矢太に川上は左ハイ、左インロー。虎矢太は右ボディー。川上は回りながら左インロー。虎矢太は右のカウンター。川上は踏み込んで左ストレート。川上はスイッチを繰り返す。距離が詰まり組み合う。川上の左フックに虎矢太は右を合わせる。川上は左インロー、左ミドル。虎矢太が圧をかけて左右フック。川上は足を使って回る。圧をかける虎矢太が左右のボディー、右インロー。川上も左インロー、右ジャブ。

日本スーパーウェルター級王座獲得の都木航佑「ゆくゆくは海人選手を越せるように頑張っていきます」【SB】

2025.02.09 Vol.Web Original

 シュートボクシング(SB)の2025年第1弾大会「SHOOT BOXING 2025 act.1」(2月8日、東京・後楽園ホール)で行われた「SB日本スーパーウェルター級王座決定戦」で同級1位の都木航佑(キャピタルレイズ fighting GlaNz)と2位のRYOTARO(龍生塾)が対戦した。試合は5Rを戦い抜いたうえで都木が2-0の判定で勝利を収め、SBで初の王座を獲得した。

 2人は昨年2月に対戦し、都木が判定勝ちを収めている。

 1R、ともにオーソドックスの構え。都木が前蹴りでRYOTAROを吹っ飛ばす。圧をかけるRYOTARO。都木はロー。RYOTAROはワンツーからロー。都木はスイッチを繰り返し右ローから右のオーバーハンド、サウスポーから左ミドルを連発。都木の右ローにRYOTAROが右ストレート。都木は左インロー。RYOTAROが圧をかけて左ジャブ、右インロー。都木のローにRYOTAROがワンツー。都木は関節蹴り、前に出てヒザ。都木が左ミドル。RYOTAROは食らいながらも前に出て左フック。

1RKOで復活の笠原弘希が5階級制覇を狙い階級が上の2王者イモト・ボルケーノと奥山貴大に宣戦布告【SB】

2025.02.09 Vol.Web Original

 シュートボクシング(SB)の2025年第1弾大会「SHOOT BOXING 2025 act.1」(2月8日、東京・後楽園ホール)でSB日本ライト級王者の笠原弘希(シーザージム)がコムキョウ・シット ポージョーウォー(タイ/元ムエサイアム パーカン スーパーフェザー級王者)と対戦した。試合は1Rで笠原が戦慄のKO勝ちを収め、復活を果たした。

 笠原はSBでオープンフィンガーグローブマッチ(OFGM)が導入された2023年4月からOFGMで戦い3連勝。昨年4月にはONE Friday Fights.53」に参戦するもワラポン・ソー.デッチャパンに判定負け。そこからケガで欠場し10月に長谷川祐也にKO勝ちを収め再起を果たすが、12月のビッグマッチ「GROUND ZERO」ではジャック・ジャックムエタイにSBでのOFGMで初の黒星を喫した。今回は通常のグローブでの試合だった。

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