吉祥寺を舞台にした ファンタジー映画 ――梅垣義明

 吉祥寺を愛するスタッフや協力者が地元に密着した映画製作から劇場公開までをプロデュースした「吉祥寺で映画を撮ろう!」プロジェクト第4弾が公開される。ヒロイン・波奈美アキを演じる平田薫の父・和義役のWAHAHA本舗の梅垣義明が作品の魅力を語る。

「今回はパティシエ役ということで、自分でもそんなオシャレな仕事をしているように見えるのか不安です(笑)。この物語は自分の大切な人を亡くした人たちのちょっとファンタジーな作品。親子、夫婦、パートナーを亡くした人間が、ある時その人と会える時間を持つことができる。亡くなった人に会えるという設定は、これまでもたくさんありましたが、自分も年をとって亡くなった友達もいますし、死が身近になってくると、いろいろ考えることがありますよね」

 特に親子関係では自身の体験と重なる部分もあったと言う。

「親子なんていうのは、照れもあって言えないこともあるし、近すぎて言うのに勇気がいることもある。僕も親父とはお互いに避けていたし…。なんかね、親父も僕に対して怒る時に目をそらすし、僕も親父のほうを見ない。2人で目線を外してる(笑)。でも本当は、思い切ってぶつからなきゃいけない時もあるんですよ。それがこの映画のヒロイン親子もそうだけど、お互い思うことがあっても、親父は若い女の子は何を考えているか分からない、娘は親父は頑固で面倒くさいって思っている。そんな家族だからこそあるすれ違いに共感できる人も多いのでは」

 亡くなった人で会いたい人はいる?

「たくさんいます。僕のツアーマネージャーだった人。55歳という若さで亡くなったんですけど、ものすごく遊んだし、喧嘩もしたし…。最後に大喧嘩して、結局亡くなる1年ぐらいは会わなかった。それが後悔ですよね。でもそれもぶつかりあったから、そう思えるのかも。会ったら? 酒飲んで大騒ぎしたいですね(笑)」
『さよならケーキとふしぎなランプ』
4月26日(土)〜5月9日(金)吉祥寺バウスシアターで2週間限定ロードショー※26日は初日舞台挨拶あり。詳細は劇場HP(http://www.baustheater.com/)にて