DOBERMAN INFINITYの2PAC愛がだだ漏れに!『オール・アイズ・オン・ミー』ジャパンプレミア

 25歳という若さで逝ったアメリカのヒップホップレジェンド、2PACの真実を描く映画『オール・アイズ・オン・ミー』(12月29日公開)のジャパンプレミアが20日、都内で行われ、ヒップホップグループのDOBERMAN INFINITY(ドーベルマン・インフィニティ、以下ドーベル)が登壇した。

 メンバーは、登壇にあたって本作を一足先に鑑賞。

「見終わって自分がヒップホップに出会った時のことをを思い出しました。『Keep Ya Head Up』をライブで歌唱しているシーンは熱くなりましたね」と、P-CHO。

 KAZUKIは、印象に残ったシーンにレコーディングシーンをあげたうえで、唐突に「みなさんにお伝えしたいのは……ドーベルのレコーディング現場はああいう感じではないってことです」とコメント。それに、KUBO-Cも「すごかった。曲に対してのこだわりがすごくて刺激を受けました」と続いた。かなり刺激的なシーンとみえ、ひとしきりメンバーで盛り上がると、SWAYが「次のアルバムくらいからキレキレで行きたいと思う」と、にんまりと笑ってしめた。

2PACとの運命を熱っぽく語る、GS

 本作の公開を「ずっと楽しみにしていた」と口を揃えるメンバーからは、ヒップホップレジェンド、2PACへのリスペクトや愛がだだ漏れ。「2PACは大好きなアーティストで、一番影響を受けたアーティスト」というGSは、2PACとの出会いを「運命」と熱のこもったトーク。亡くなってから始めてラスベガスを訪れた際、車で2PACが凶弾に倒れたMGMグランドの前をちょうど通りかかったときに『Dear Mama』がラジオから流れ出したエピソードを披露。「サンルーフを開けて窓を全開にして、(ラジオの)ボリュームを最大にして走ったんです。これ、本当の話なんですよ!」と目を輝かせた。

 SWAYは「ずっと文字や雑誌で見て過去を掘るしかなかったので映像で分かりやすく歴史を知ることはすてきだと思った」としたうえで、「2PACの名曲たちがこうやって生まれたんだなだとか、(作られた)当時、名曲もただの1曲だった時、批判されていたとか、1曲1曲に歴史があるんだと思いました。2PACという人間だったり、曲だったり、彼の親だったり……。ヒップホップのいろんなストーリーがリンクするところもある。そういうところも見てくれたら楽しんでもらえると思います。……そしてスタジオのシーンも見てほしい(笑)」と、プッシュした。

 2PACは、アーティストでありながら、人種差別や貧困格差などアメリカが抱える問題に向き合った人物。数々の名曲を世に送り出しただけでなく、俳優としても活躍した。1996年9月13日に、凶弾に倒れ、25歳の若さでこの世を去っている。本作には、スヌープ・ドッグやエミネム、ケンドリック・ラマーらヒップホップスターも絶賛のコメントを寄せている。

— D.I.のメンバーの心に刻まれた2PACの名言 —

「俺は自分を特別だなんて思っていない。隣の男より責任感を持っていると思っている」
P-CHO(写真上段一番左): 特別なのにね、自分を特別だと思っていないといえることがすごい。責任感という言葉が人を強くするというのに共感します。責任感が自分の力になったりすると自分も思っているので、刺激を受けました。

「Only god can judge me (神にしか俺は裁けない)」
GS(写真上段左から2人目):いつ死ぬか分からない人生のなかでリミットっていうのがそれぞれ違うので、1度しかない人生だからこそ、今日を一生懸命生きようと思った言葉なんです。大好きな言葉なので、胸にタトゥーでこの言葉を入れています。それほど影響を受けている言葉です。

「I will spark the brain that will change the world (俺が刺激した脳が、やがて世界を変えるだろう。)
SWAY(上段右):アーティストとして、僕もこういう人間でありたいと思います。(僕も)2PACだったりUSのたくさんのラッパーに脳を刺激されて世界が変わりました。僕のリリックや音楽が人を刺激して、その人をいい方向にチェンジできるアーティストになれたらいいなって思います。

「俺がサグライフを選んだわけじゃない。サグライフが俺を選んだんだ」
KAZUKI(下段左):2PACは、亡くなったときに、僕よりも年が一つ下なのにこんなことを言える。もうすでに名言ぽいというか、言い回しが格好よくて、とても25歳に思えない。25歳になるまでに考えてきたことが深い。

「生きているうちは決して夢を見ることを止めるな。誰もお前の夢を奪い去ることはできない」
KUBO-C(下段右):夢を追いかける強い気持ちがあれば誰にも邪魔されないし、(夢を)叶えるために突っ走ることが自分にとってもいいことだと思うっていう……自分も夢を諦めたりしたくないと昔からずっと思っていたので、この言葉に影響を受けました。