ラッパーのSALUがクリスマスに羽田空港でロマンチックなライブ

 ラッパーのSALUが25日、羽田空港にオープンしたライブレストラン「LDH kitchen THE TOKYO HANEDA」で、『SALUのクリスマス ライブ~羽田空港の夜~』を開催した。


 ライブが決まってから、最高のクリスマスになるようにずっと考えていたというSALUは、クリスマスらしく全身真っ白な衣装で登場すると、スツールに腰掛けながら、繊細なピアノの旋律が琴線に触れるスローなバラードナンバー「All I Want」でセットをスタート。大人っぽい選曲と生バンドのリッチなサウンドに、3人のコーラスが入ると、これまでのSALUのライブのイメージとは違い、フレッシュな印象だ。

「ハローダーリン」、ルーツレゲエのグルーヴが心地良い「First Dates」、“もういない君へ”捧げたという「Dear My Friend」とパフォーマンスした後で、SALUは羽田空港での忘れられない思い出を話しだした。

「18歳のある冬の日、深夜の2時頃、僕は羽田第1ターミナルの出発ロビーのベンチで寝ていました。札幌に帰ろうと思って、子どもの頃から買い続けてきたある漫画を全部売って、そのお金で飛行機に乗ったんだけれど、悪天候で着陸ができなくて、そのまま羽田にとんぼ返りしたんです。僕は帰る場所がなかったから、そのままベンチで寝たんですけれど、航空会社の人がお茶とお弁当をくれたんです」

 セットは、「Leaves」「Don’t Forget」、クリスマスソングの「My Love」と続いた。「大人になってから、大事な人に向けて曲を書けるようになった」というSALUの楽曲に、会場からはため息が漏れた。
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