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元ZST暫定王者・坂巻魁斗が初参戦も加藤ケンジの豪腕の前に散る【修斗】

2021.05.17 Vol.Web Original

加藤は1月に藤井に敗れてからの再起戦

 プロフェッショナル修斗公式戦「PROFESSIONAL SHOOTO 2021 Vol.3」(5月16日、東京・後楽園ホール)でかつてZSTでフライ級暫定王者となった坂巻魁斗(パラエストラ柏)が修斗初参戦を果たした。

 坂巻は宮田和幸のBRAVEに所属しZST、DEEP、GRACHANなどさまざまな団体でキャリアを積んできたが、2019年12月のGRACHANでの一戦を最後にいったんキャリアをストップ。その後、パラエストラ柏に移籍し、新たな戦いの場を修斗に求めた。

 迎え撃つ加藤ケンジ(K.O.SHOOTO GYM)は修斗“黄金のバンタム”でしのぎを削ってきた強者。昨年はRIZINで山本アーセンにKO勝ちするなど一躍名を挙げた。しかし今年1月の藤井伸樹(ALLIANCE)との一戦では一進一退の攻防で会場を大いに盛り上げるも“ゾンビ”藤井のグラウンドコントロールの前に苦杯を舐め、今回は再起戦。層の厚い修斗のバンタム級で連敗は大きな痛手となるだけに、ここは必勝を期しての出陣となった。

佐山聡率いる佐山道場がついに修斗参戦。先兵は阿部一二三とも引き分けた男・平沼ヤマト【5・16 修斗】

2021.04.08 Vol.Web Original

アマチュア修斗に拘る異端児・村山大介と対戦

 プロフェッショナル修斗公式戦「PROFESSIONAL SHOOTO2021Vol.3」(5月16日、東京・後楽園ホール)の追加対戦カードが4月8日、発表された。

 3月16日の後楽園ホール大会に修斗の創始者・佐山聡の長男である佐山聖斗氏が来場し、佐山聡率いる佐山道場の選手たちがケージに入り、5月大会から修斗に参戦することを発表した。

 その佐山道場からの先兵として、全日本学生柔道選手権-60kg、-66kg級で代表に選出され、東京オリンピック日本代表の阿部一二三選手とも引き分けた経歴を持つ平沼ヤマトが登場することとなった。

 佐山道場は一般会員を募集せず、スカウトで選手を採用し、少数精鋭で選手を育成している。この平沼も柔道での輝かしいキャリアを捨て内弟子となり、佐山聡の直接指導を受け、打撃の技術も開花。総合格闘家としてのキャリアを踏み出す。

 その平沼と対戦するのはトップアマシューター・村山大介(マスタージャパン東京)。村山は2019年全日本選手権フェザー級準優勝、2020年中四国選手権準優勝と十分な実力を持ち、二度もプロ昇格を受けながら、いまだにアマチュア修斗に拘る異端児。今回が初のトライアウト挑戦となる。

ZST王者・柏﨑がRIZINのバンタム級トーナメント出場希望を表明

2017.05.07 Vol.689

 総合格闘技「ZST.56」(5月6日、東京・新宿FACE)でZSTバンタム級王者・柏﨑剛が今秋開催されるRIZINのバンタム級トーナメントへの出場をアピールした。

 この日の休憩時間明けにフライ級王者・伊藤盛一郎、フェザー級王者・加藤惇とともにリング上から挨拶した柏﨑は「去年11月にZSTのチャンピオンとしてたくさんの期待を背負って試合をしたにもかかわらずふがいない結果になってしまって申し訳ありません。その罪滅ぼしといってはなんなんですけど、RIZINのバンタム級トーナメントに出ます! 有名になるためとかではなく、ZSTを高みに持っていくため、そして強くなるためにRIZINに出ます」と明言した。今後はRIZINからのオファーを待つこととなる。4月に行われたRIZINでは伊藤がRIZIN常連の才賀紀左衛門を判定ながら危なげなく破り、ZSTのタイトルホルダーの実力は示しているだけに参戦の可能性は十分にありそうだ。

 また加藤は5月12日に行われる修斗公式戦に出場し魚井フルスイングと対戦。こちらも「ZSTのチャンピオンとして負けられない試合。プライドを持って試合をしたい」と話した。

11・22「ZST」柏崎がバンタム級王座初防衛 RIZIN出場をアピール

2015.11.23 Vol.655

 総合格闘技「ZST」の13周年記念大会となる「ZST.49~旗揚げ13周年記念大会~」が22日、東京・ディファ有明で開催された。
 メーンではバンタム級王者・柏崎剛に現フェザー級王者の加藤惇が一階級下げて挑戦するバンタム級タイトルマッチが行われた。
 13周年大会という特別な場でZST史上初の現役王者同士の対戦が実現した。

 手を合わせにいった加藤に対し、柏崎がいきなりハイキックを見せるという挑発的な場面から始まったが、試合は柏崎は終始タックルで組み付いてコーナーに押し込みテイクダウンを狙うという展開に。
 コーナーを使ってスタンドに戻し、離れて戦おうとする加藤だが、柏崎はパンチからのタックルでテイクダウンを奪うなど終始主導権を握り続け、最終3Rの終了間際にスリーパーホールドを決め、3分29秒、一本勝ち。初防衛を果たした。
 試合後、柏崎は「ZSTは日本一強い団体とは言えないかもしれないけど、日本一面白い試合を見せられる団体。でもそれだけでは満足できないので、日本一強い団体にしたい。その第一歩として大晦日のRIZINにどうですか? ZST代表として、僕出たいです。よろしくお願いします」とリングサイドで試合を観戦していたRIZINの榊原委員長にアピールした。

格闘家イケメンファイル Vol.26 BRAVEハート 坂巻魁斗(さかまきかいと)

2015.06.08 Vol.644

 デビューから3連勝、いずれも1R1本勝ちで、一躍脚光を浴びた坂巻魁斗。今年高校を卒業し、本格的にプロとして活躍し始めるやすぐに注目選手となった現在の心境は。

「うれしいですけど、プレッシャーも少しあります。これまでは1Rで1本勝ちしてきましたが、全部うまくいくとは思っていません。でも1本勝ちにはこだわっていきたい。応援してくれるファンの方もそうですが、初めて見に来てくれた方は、1本勝ちやKOのほうが勝負が分かりやすいと思うんです。プロ選手としてやらせてもらってますし、そこは狙って行きたいなって思いますね」

 もともとは父親の影響で格闘技を始めたとか。

「影響というか、父親が好きで3、4歳のころから地上波の格闘技を一緒に見ていて、かっこいいなと。それで小学校1年生の時に空手を始めたんです。で、テレビでK-1や総合格闘技を見て魔裟斗選手や山本”KID”徳郁選手にあこがれて、中学校2年生の時に、知り合いに今のジムを紹介してもらい、総合格闘技を始めました。2人とも試合だけじゃなく、いろいろなメディアに出ていて、スター性があった。そんなところもかっこいいなと思います」

 現在3連勝中の坂巻。先月24日に開催された「ZST.46」でも1ラウンドでの1本勝ちを収めた。

「前回の試合の決め技は足関節だったんですが、練習ではそればかりやっていたんです。ジムの人にも足関節で決めるかも知れないと宣言していてうまく決まったので、やってきたことができたなという気持ちでした。自分は空手出身なので、打撃はもちろん得意ですが、寝技も自信がある。現在所属しているBRAVE GYMの宮田(和幸)先生がレスリングのオリンピック代表だったため、ジムのレスリング力のレベルが高く、その中で練習してきたので、どちらもできるという自負はあります」

 坂巻の入場曲はAKB48。ぱるること島崎遥香推しは格闘技界では有名だ。

「ぱるるのファンだって言っておけば、いつか会えるかなっていう淡い期待もあります(笑)。AKB48は中学校1年生の時から好きで、ぱるるが入ってきた時に、すぐにぱるる推しになりました。夢はチャンピオンとしてぱるるに会うこと。塩対応とか言われていますが、そこがいい。媚びてないというか、自分を貫き通して、周りに流されていないところがかっこいいなと。今度の総選挙? もちろんぱるるに投票しました(笑)。プライベートでの息抜きもライブに行ったり、暇があれば握手会にも。たまにオタクの仲間とオフ会もしています(笑)」

 そんな坂巻が今年中にやりたいこと。

「ベルトに挑戦して、ベルトを巻きたい。勝ち負けは分からないけど、とりあえず挑戦できるところまで持っていかないと。まだ若いので、今のうちにやっておきたいんです。勝っても負けてもいい経験になると思いますし。もちろん、チャンピオンは狙っていますよ。他団体でも10代でベルトを取るというのは、なかなかいないですし、それによりもっと注目されると思うので。そしたらまた1歩ぱるるに近づける(笑)」

 総合格闘技、また主戦場としているZSTの魅力。

「総合格闘技は寝技があるのが魅力ですね。立ち格闘技もすごいですけど、総合はグローブも小さいし、1本勝ちがある。また展開が早いので、見合っている時間があまりなく、攻防が多いので面白い。休める時間がなく、動いている時間が多いので見ていて飽きないと思います。また、ZSTは他団体さんよりスピーディーでアグレッシブな展開が多いと思います。試合内容や結果を見ても、1本勝ちやKO勝ちの試合が多いと思うので、格闘技を知らない人も楽しめるのではないでしょうか。自分はKOか1本勝ちを鮮やかに決めて、スカッと勝つ試合を見せたいです。1Rで勝つと“もうちょっと見たかった”って言われることもありますが、印象に残ると思うので。自分はフライ級のセンターを目指してますから(笑)」

ZSTフライ級の新星・坂巻「格闘技で有名になってぱるると共演」

2015.04.13 Vol.640

 総合格闘技「ZST.45」(12日、東京・新宿FACE)で上原佑介に1Rで一本勝ちを収めた坂巻魁斗が13日、一夜明け会見に登壇した。坂巻はこの春まで高校生だった18歳。フライ級で実績のある選手に2連勝と一気にタイトル戦線に名乗りを上げる存在となった。
 坂巻は前日の試合について「一本かKOで勝つことを意識していた。相手は極めが強いので自分も極めてやろうと思っていた。プラン通りに試合を進めることができた。腕十字に移行されたときはヒヤっとしたがいつも練習でやっているとおりに脱出できたので、そこ以外は危機は感じなかった。次はチャンピオンの伊藤盛一郎選手と対戦したい。できれば年内には挑戦したい」と語った。
 ZSTの上原譲代表は「即タイトルマッチでもいいとは思う。ただ2月に上原選手にも勝った矢島選手が練習環境が変わったことで今とても充実している。この勢いのある若い坂巻選手と大ベテランの矢島選手の試合があったうえでもいいのではないかとは思っている」と話す。相手が伊藤になっても矢島になっても好勝負必至の試合となることは間違いない。ZSTのフライ級戦線に殴り込みをかける坂巻に注目が集まるところ。
 ちなみにAKBヲタである坂巻はぱるる(島崎遥香)推しで「格闘技で有名になっていずれはぱるると共演」という野望も持つ。そのためにもフライ級のベルト奪取は必至だ。

ZST.45  GTタッグ王者決定トーナメントで宇野組と戸井田組が決勝進出

2015.04.13 Vol.640

 総合格闘技「ZST.45」が12日、東京・新宿FACEで開催。「第二代GT(グラップリング)タッグ王者決定トーナメント」の準決勝2試合が行われ、戸井田カツヤ、齊藤曜組と宇野薫、植松直哉組が勝ち上がり、「ZST.46」(5月24日、東京・ディファ有明)で行われる決勝に駒を進めた。
 総合格闘技でタッグマッチというZSTならではの試合形式。ルールは15分一本勝負。タッチは5回まで。時間内に勝敗がつかない場合はジャッジ3人による判定となる。
 戸井田、齊藤組はZST代表チームである牧野仁史、太田裕之組と対戦。参戦会見からその独特な話術とたたずまいで他チームを翻弄してきた戸井田、齊藤と「ZSTのグラップリングが一番すごいことを証明したい」という思いを持つ牧野、太田という、ある意味水と油の2チーム。
 戸井田組はじゃんけんで先発を決めるパフォーマンスで戸井田、ZST組は牧野が先発で試合が始まった。
 握手を求めてきた牧野の腕をいきなり極めにいくなど、ゴングが鳴ると戸井田も試合モードに切り替わる。5回のタッチをいかに使うかも勝敗を左右するこの試合形式。現役から離れておりスタミナに不安のある戸井田は齊藤に任せる時間を長くし、自らは要所を締める作戦を取る。しかしコーナーに控えているときも「俺、もうタッチしないから極めちゃえ~」 といった“口撃”で参加。揚げ句に“牧野コール”を要請するなど、会場をトイカツワールドに染め上げる。ギロチンチョークのイメージが強い齊藤も、足関節で牧野と渡り合うなど優勢に試合を進め、判定で勝利を収めた。
 牧野、太田もそれぞれ得意の足関節、腕関節を繰り出し、中盤には太田が戸井田をフロントチョークでタップ寸前まで追い込む場面もあった。試合後もまだまだ体力が残っていることをアピールしたが、老練な戸井田の作戦にペースを狂わされた格好で、準決勝で姿を消すこととなった。
 宇野、植松組は勝村周一朗、伊藤盛一郎の師弟タッグと対戦。ベテラン3人に先日ZSTフライ級王者となった伊藤が交じってどんな戦いが展開されるのか、興味深い一戦となった。
 先発は宇野と伊藤。圧倒的にキャリアで勝る宇野が細かい動きでペースを探ろうとすると、伊藤は飛びつき逆十字を狙うなど躍動感あふれる動きで“らしさ”を見せる。しかしこの試合に最も“らしさ”を見せたのは植松だった。伊藤を足払いで転がし熱くさせるやバックを奪い瞬時にバックドロップで投げ捨てるなど、“国内一の技術”といわれる動きで若い伊藤を翻弄。ゴング間際には足関節を極めにかかるなど、不安視されていたスタミナも問題なく15分を戦いきった。極めかけている段階でタッチされるなど一本を取ることはできなかったが、判定で勝利を収め、決勝に駒を進めた。

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