【夏フェス】ADFが喝!「日本よ、今こそ怒りを示せ!」

「日本よ、今こそ、今夜こそ、怒りを示せ! 壁をぶちやぶり真実を語れ!」
  英音楽集団のエイジアン・ダブ・ファウンデイションが7月30日、フジロックで日本に喝を入れた。持ち時間もギリギリのところで、チャンドラ・ソニックが情熱的な呼びかけをすると、ステージエリアにぎっしりと詰まったオーディエンスも怒号を挙げた。何かが動き出しそうな空気だった。
  グループは、英ロンドンのインド・バングラディシュ系のコミュニティーから生まれた。1993年の結成からメンバーは新陳代謝を繰り返し、そのたびにより音楽的な柔軟さを身につけ、彼らのバッググラウンドにつながるエスニックサウンド、ジャングルビート、ダブ、レゲエ、ロック、パンク、ダンスといった要素を次々と吸収。その一方で、強烈な社会風刺や政治的メッセージを詰め込むスタイルは今もなお彼らの軸。かつて本紙でインタビューした時に「自分たちの音楽はニュースなのだ」と語っていたが、それは今も変わっていないことを確認した。
「日本よ、今こそ、今夜こそ、怒りを示せ!」。ホワイトステージから戻る道で、その言葉が何度も何度も繰り返し頭の中に響いた。

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