【UGA Special Interview】植村花菜が新曲に込めた音楽への熱い想い

音楽への熱い想いを込めた新曲『My Favorite Songs』

シンガーソングライターの植村花菜がニューシングル『My Favorite Songs / 世界一ごはん』を9月7日にリリースする。『トイレの神様』でその名を全国に知らしめたが、今作では、植村花菜というアーティストがより分かるものと言えそうだ。

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――最新作について教えてください。

「このシングルは『My Favorite Songs』と『世界一ごはん』という2曲の両A面になっています。『My Favorite Songs』は昨年の秋のツアーのために書き下ろしました。一般的に最初の曲はみんなも知っているような曲を持ってきて“つかみ”とすることが多いと思いますけど、そこを弾き語りにしたらおもしろいんじゃないかって」

――お客さんの反応はいかがでした?

「それがすごく良かったんですよ。実はこの曲、ずっと隠れて作っていた曲で(笑)、スタッフに聞かせたのも本番の数日前でした。その時、みんながこの曲は歌ったほうがいい曲だって言ってくれたんです」

――歌詞には植村さんの音楽的な背景や音楽への想いが込められています。ライブが素敵なものになりそうだという予感を与えてくれるし、アーティストとしての決意表明とも思える内容。

「ライブの1曲目、私だったら何を聞きたいかって考えて浮かんだのがこのテーマでした。『トイレの神様』があって、それまで私の歌を聴いたことがなかったり、私自身を知らない人も足を運んでくれたツアーでもあったし、自分の曲を聴いてもらう前に、この人はどうして音楽をやっているのか、どういう想いでやっているのか、そういう部分を伝えることができたら、ほかの作品も聞きやすいというか、分かりやすくなるんじゃないかって」

――その「分かりやすさ」というのは、植村さんのテーマですよね。

「そうなんです。歌詞カードを見なくても耳から入ってくるものだけで分かる音楽。だから、ツアーでこの曲を歌うときは緊張していました。新曲だから他に演奏する曲よりは圧倒的に練習量も少ないんだけど、絶対失敗できないですから。終盤ではリラックスできましたが……今、振り返ってみても、あの時はリリースする日が来るなんて思ってなかった(笑)」

――では、具体的にシングル化するのが見えてきたのはいつですか?

「4〜5月ぐらいです。次のリリース日が決まって、どの曲にしようかって制作をしたり考えていたので。新しく曲も作りましたけど、やっぱりこの曲にってなったんですよね」

――『世界一ごはん』については?

「テーマはずっと温めていたものなんですけど、書いたのはこのシングルを作るタイミングです。番組に出演する際に答えたアンケートで“あなたの涙メシは何ですか?”という質問があって、私の場合は母親の料理だなあって。母親はすごく料理が上手なんです! 料理を含めて母親に面と向かって感謝の気持ちを伝えたことがなかったので、やっと伝えられたって感じです」

――シチューのCMソングにも決まって!

「そうなんです。すごく合うなって思っていたのでとても光栄です」

――この作品でもっと植村さんが分かりそう。ライブで聴きたいです。

「ぜひ! ただ、秋は制作期間なんです。先日、テレビ番組のロケでアメリカのナッシュビルに行ってきたんですけど、とても大きな経験をしたのでそれも曲に反映されていくのかもしれません。自分でも楽しみなんです」

(本紙・酒井紫野)

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New Single 『My Favorite Songs / 世界一ごはん』

音楽への思いをストレートに歌った『My Favorite Songs』と母のごはんをテーマに親子の絆を綴った『世界一ごはん』の両A面シングル。『世界一ごはん』は、ハウス食品『ふうふうシチュー』のCMソング。キングレコードより9月7日発売。1000円(税込)