小池百合子のMOTTAINAI 第8回



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夏と同じようにさまざまな工夫が必要な冬場の節電





 立冬を迎え、確実に冬の足音が聞こえるようになりました。





 3月の福島第一原発事故による計画停電や電力不足は日々の生活や経済に大きな影響を与えながらも、みんなの努力により何とか夏場を乗り越えることができました。





 東日本大震災が発生したその日、帰宅難民となった人々の整然とした姿は世界から絶賛されました。暴動や略奪が生じなかったことは、多くの国では考えられないことだからです。一人ひとりの節電努力で国家的危機を乗り越えたことも、絶賛されるべきことです。





 ただし、暑さを凌ぐための冷房で電力需要が午後2時ごろの数時間にピークを迎える夏場と違い、これからの冬場対策はさらにやっかいです。





 冬の電力需要のピークは1日2回。気温の低い朝夕に迎えます。特に、夕方午後5〜6時には夕食の支度に照明、暖房とトリプル要素が需要を伸ばします。さらに、冷房と比べ、暖房はエネルギー消費が約3倍増えます。CO2も3倍です。





 昨年は2月14日のバレンタインデーに5150万kwの最大電力需要を記録。今年は、東電管内で福島原発はもちろんのこと、柏崎原発などの原発が次々に13カ月ごとの定期検査に入ります。ストレス・テストを含め、安全確認をし、再稼働させない限り、来年春には日本中の原発が停止することになります。原発依存の高い関西電力や九州電力では5〜10%の節電が必要とされますが、東電管内は数値目標を伴う節電は求められずに済みそうです。





 とはいえ、夏と同じようにさまざまな工夫が必要です。まず、暖房の設定温度は2度抑えて、摂氏20度にすれば7%の節電が可能です。夏場に活躍した扇風機を天井に向けて回せば、上部の温かい空気を部屋に循環させることができます。





 夏とは逆に、外の寒い空気の断熱のためにペアガラスにする、厚めのカーテンにする、なども効果が高くなります。





 それでも寒い分は1枚多く着こみます。要はウォームビズです。昔から「頭寒足熱」と言うように、靴下の2枚ばきや湯たんぽの活用で足元を温かくする工夫をします。





 家の中での事故は各部屋の温度差に起因するものが多く、なかでも風呂場での事故が8割を占めるといいます。いわゆるヒートショックを防止するため、風呂の熱気を前もって脱衣スペースにまで広げる工夫もよいでしょう。鏡が曇ることは少々ガマンするとしましょう。





 一番の幸せは熱燗に鍋料理で体を内から温めること...。さっそく今晩にも、いかがですか?





(自民党衆議院議員)