Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ 「みんなで見る夢は現実になる」

 オノ・ヨーコの呼びかけで、ジョン・レノンの命日である12月8日に毎年行われている「Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ」が今年も日本武道館で開催された。オノ・ヨーコ、桑田佳祐、奥田民生、吉井和哉、斉藤和義ほか多くのアーティストたちが集結し、ジョンが残した名曲の数々を歌い上げた。
 
 オープニングからサプライズだった。ジョン・レノンが最新映像技術でバーチャル出演。奥田民生、吉井和哉、斉藤和義をバックバンドに、『ギミ・サム・トゥルース』を熱唱。会場のスクリーンには原発事故の対応を問いかける写真が映し出され、「真実をくれ」というジョンのメッセージがオーディエンスの心に迫ってきた。
 
 奥田民生、吉井和哉をはじめ、BONNIE PINKやLOVE PHYCHEDELICOといった常連組を筆頭に、出演者は魂を込めた演奏で観客を圧倒した。
 
 注目のスペシャルゲストの桑田佳祐は、スーツ姿で登場。自身が選曲したビートルズ・ナンバー7曲を披露した。
 
『ハッピー・クリスマス(戦争は終った)』『パワー・トゥ・ザ・ピープル』『イマジン』をみんなで歌ってフィナーレを迎えた。
 
 コンサートは、 世界の子どもたちに学校をプレゼントすることを目的に行われているもの。過去10回のコンサートで28か国107校の学校を建設。今年は、フィリピンに2校、カンボジア、ネパール、タイ、ベトナム、エクアドル、グアテマラ、ガーナ、セネガルに1校ずつ、 計9か国10校を支援する。当日販売されたチャリティ・グッズの売上金で、東日本大震災で両親を失ってしまった子どもたちも支援するという。