感じてみよう“美術のちから”『カタストロフと美術のちから展』

オノ・ヨーコ《色を加えるペインティング(難民船)》 1960/2016年 展示風景:「オノ・ヨーコ:インスタレーション・アンド・パフォーマンス」マケドニア現代美術館(ギリシャ、テッサロニキ)2016年
 2003年の開館記念展では「幸福」をテーマにした「ハピネス」展を、10周年を迎えた2013年には「愛」に注目した「LOVE展」を開催してきた森美術館が、15周年を迎える記念展にとりあげたテーマは「カタストロフ(大惨事)」。負を正に転ずる力学としての「美術のちから」について注目し、その可能性を問いかける。

 本展ではベテラン作家から気鋭の若手まで、国内外を問わず40組の作品を展示。近年日本でも注目を集める、作品や活動を通して社会に変革をもたらすことを目指す「ソーシャリー・エンゲイジド・アート(SEA)」として、オノ・ヨーコや宮島達男による鑑賞者参加型の作品や、社会的メッセージが込められた美術作品の良作を紹介。また、東日本大震災を契機に制作されたChim↑Pom、トーマス・デマンド、池田学など約10作家の作品を紹介し、風化しつつある震災の記憶をよみがえらせ、議論の再燃を目指す。

 マスメディアとは別の観点、手法によってカタストロフと向き合うことで、新たな可能性を切り開いてきた“美術のちから”に今一度、着目したい。
六本木ヒルズ・森美術館15周年記念展『カタストロフと美術のちから展』
森美術館 開催中〜2019年1月20日(日)


【時間】10〜22時(火曜のみ17時まで。1/1のみ22時まで。入館は閉館の30分前まで)
【休】会期中無休
【料金】一般1800円、大高生1200円、4歳〜中学生600円 65歳以上1500円
【問い合わせ】03-5777-8600(ハローダイヤル)
【交通】地下鉄日比谷線 六本木駅直通 六本木ヒルズ森タワー53階
【URL】www.mori.art.museum