岡本太郎の史上最大のスケールの大規模回顧展! 貴重な“里帰り”作品も「展覧会 岡本太郎」

岡本太郎 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団

 昭和を代表する芸術家・岡本太郎の最初期から晩年までの代表作・重要作を網羅する、史上最大のスケールの岡本太郎回顧展。岡本作品のほぼすべてを所蔵する川崎市岡本太郎美術館と岡本太郎記念館の全面協力のもと、主要な代表作・重要作が勢ぞろいするほか、国内各地の美術館からの出品作品を加え、岡本芸術の全容に迫る。

 18歳でパリにわたり、芸術家を目指した岡本太郎。そのパリ時代の作品を主に紹介する第一章では《空間》、《傷ましき腕》、《コントルポアン》(東京国立近代美術館蔵)という代表的初期作品4点を一挙展示。

 さらに、パリから帰国後、日本美術界の変革を掲げ「夜の会」を結成。前衛芸術運動にまい進した時代の代表作、《太陽の塔》につながる縄文時代や呪術的なエネルギーに触発された作品群、そして「芸術は大衆のもの」とした岡本太郎の既成を超越した想像力が、広く人々に大きなインパクトを与えたパブリックアートやオブジェなど、まさに岡本太郎芸術の真髄に迫る内容となっている。

 また、本展では、太郎の初期の表現にふれられる貴重な絵画のひとつ、《露店》(1937/49年、ソロモン・R・グッゲンハイム美術館蔵)の出品も決定。岡本太郎が芸術家としての基盤を作った1930年代のパリ滞在期の作品は、戦災ですべて焼失し、当時の作品の内容は、1937年にパリで発刊された初めての画集『OKAMOTO』(G.L.m.社)に掲載のモノクロの図版と、戦後に太郎自身が再制作した4点からしか伺うことができない。今回展示される《露店》は、1983年に太郎本人によりグッゲンハイム美術館に寄贈されて以来、日本国内では実物を見ることができなかった貴重な作品に出合える機会をお見逃しなく。

岡本太郎 《犬の植木鉢》 1955年 川崎市岡本太郎美術館蔵 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団
「展覧会 岡本太郎」東京都美術館[東京展]2022年10月18日(火)~12月28日(水)
【時間】9時30分~17時30分(金曜日は20時まで。いずれも入室は閉室の30分前まで)
【休】月曜
【料金】一般1900円、大学生・専門学校生1300円、65歳以上1400円、高校生以下無料 ※日時指定予約必要
【問い合わせ】050-5541-8600(ハローダイヤル)
【交通】JR上野駅「公園口」より徒歩7分
【URL】https://taro2022.jp/