SearchSearch

『オッペンハイマー』と合わせて見たい舞台が3月16日から上演。原爆の開発に従事した米国の科学者を題材とした舞台『イノセント・ピープル』

2024.03.14 Vol.Web Original

 演劇ポータルサイトとして長く演劇ファンに親しまれている「CoRich舞台芸術!」が初めて舞台公演のプロデュースを手掛けた『イノセント・ピープル 〜原爆を作った男たちの65年〜』が3月16日から東京・池袋の東京芸術劇場シアターウエストで上演される。

 同作は2010年に劇団昴で上演され、2013年にも再演されている作品。今回はCoRich舞台芸術!が「名作リメイク」として再上演するという試み。

 物語は原子爆弾の開発に従事した米国の科学者ブライアン・ウッドら5人の若者の生涯と第二次世界大戦後も朝鮮戦争、ベトナム戦争、イラン・イラク戦争と戦争を続けたアメリカの姿が重ね合わされ進んでいく。アメリカの戦後65年を日本人の脚本家、畑澤聖悟が描いた異色作。

 上演は3月16~24日。くしくも先日行われた「第96回アカデミー賞」では「原爆の父」と呼ばれたアメリカの物理学者ロバート・オッペンハイマーを題材に描いた映画『オッペンハイマー』が作品賞を含む7冠に輝いた。こちらは3月29日から日本での上映が始まるのだが、合わせて見てみることで、原爆、紛争、それに伴う人々の機微といったものをさまざまな角度から考えるいい機会となるかもしれない。

話題の舞台『HiGH&LOW THE 戦国』の千秋楽公演ライブ配信が決定! SPカーテンコールも

2024.02.10 Vol.Web Original


 舞台『HiGH&LOW THE 戦国』(2月25日まで、THEATER MILANO-Za)の千秋楽公演(2月25日)のライブ配信が決定、さらにスペシャルカーテンコールが実施されることも発表された。ライブ配信は、CL、Hulu、U-NEXTで行われ、見逃し配信はない。

 人気シリーズ「HiGH&LOW」を舞台化した作品。時代を戦国時代に置き換え、5つの国がそれぞれの正義を貫くために刃を交える。

キャストには、GENERATIONSの片寄涼太、THE RAMPAGEのRIKU、藤原樹、浦川翔平、宝塚歌劇団の水美舞斗と瀬央ゆりあら個性豊かな面々が揃う。また、プロダンスリーグ「D.LEAGUE」のダンサーや、メンバー全員が世界大会のチャンピオンタイトル保持者のパフォーマンス集団「RAG POUND」のメンバーも加わった、ダンスと殺陣で表現するアクションシーンは本作の見どころになっている。

チケットの販売は2月25日の12時30分まで。

 

東京駅をバックに野外劇「マハーバーラタ ~ナラ王の冒険~」を上演【東京芸術祭】

2023.09.17 Vol.Web Original

 東京芸術祭実行委員会が「東京芸術祭 2023」(9月1日より開催中)で上演される野外劇、SPAC-静岡県舞台芸術センター「マハーバーラタ ~ナラ王の冒険~」の詳細を9月15日に発表した。

 東京駅丸の内中央口から皇居前内堀通りを結ぶ行幸通りに特設ステージを設け、10月19~23日に上演する。東京駅を背景とする形となる。

 東京芸術祭総合ディレクターである宮城聰氏が演出を手がける本作は2003年に初演されて以降、世界各地で上演されてきた。2014年にはアヴィニョン演劇祭の公式プログラムとして招聘され、かつてピーター・ブルックが発見した「ブルボン石切場」にて上演。壮大で創意に富んだ演出や絵巻物のように美しい舞台は注目を集め絶賛された。その伝説の舞台が東京のランドマークである東京駅を背景に、行幸通りに舞台を移し、生演奏と俳優たちの動きと語りが三位一体となった天上の祝祭劇・東京芸術祭 2023バージョンとして上演される。

「MITAKA“Next”Selection 24th」が9月1日スタート。今年は「劇団アンパサンド」と「排気口」の2劇団

2023.08.26 Vol.755

 三鷹市芸術文化センターの名物企画「MITAKA“Next”Selection」が今年で24回目を迎える。

 2000年代に出演した劇団を見回すと、猫のホテル、動物電気、ONEOR8、ポツドール、ままごと、サンプル、モダンスイマーズ…当時、新進気鋭といわれた若い劇団の名が並ぶ。今でも劇団として変わらぬ活動を続けている者たちがいれば、解散・活動休止し、それぞれがまた新しい劇団を作り活動を続けるといったケースも多く、この企画が日本の演劇界に与えた影響の大きさを感じざるを得ない。

 この企画はプロデューサー的な立場でかかわる三鷹市スポーツと文化財団の演劇企画員の森元隆樹氏が立ち上げたもので、出演する劇団については森元氏をはじめとしたスタッフたちが公演に足を運び、自らの目で見て、脚本や演出に優れていると思った劇団に声をかけ、出演してもらうというスタイル。

 そんな“目利き”たちが今年、送り出してくれるのが「劇団アンパサンド」と「排気口」の2劇団。

 劇団アンパサンドは2016年に作・演出を務める安藤奎が立ち上げた劇団。当初、構成員は安藤のみで公演の都度、俳優を集める形を取っていたのだが、2021年にはこれまでも多くの公演に出演していた俳優の菅原雪、深見由真が劇団員となった。コロナ禍で長く劇場公演を行えない時期には「渋谷コントセンター」で活動を続け、昨年は年3回の本公演を行った。

 安藤の作る作品は現代社会のスケッチの技巧と展開が予想できない独自の物語力が魅力。

劇団鹿殺しの世界最小衣装のお芝居「ザ・ショルダーパッズ」が上演スタート。「本多劇場でやることに意味がある」

2023.07.14 Vol.Web Original

 劇団鹿殺しの2023本公演「ザ・ショルダーパッズ この身ひとつで」が7月13日に東京・下北沢の本多劇場で開幕した。

 この「ショルダーパッズ」というのは市販の肩パッド2枚を縫い合わせた世界最小の舞台衣装のこと。座長の菜月チョビによると「ザ・ショルダーパッズはこの最小限の果てに、演劇の創造性と観客の想像力を最大限に高めようとする夢のような試み。男性の衣装は2枚の肩パットのみで、シンプルな肉体と、想像力の翼のみを武器に、演者と観客、双方の世界を無限に解放することに挑戦します」とのこと。

 鹿殺しは2000年に大阪で結成され、2005年には劇団員全員で上京。東久留米の一軒家にメンバー全員で共同生活をしながら、演劇活動を行っていた。劇場での公演はもちろん、ライブハウスでのパフォーマンスや路上パフォーマンスで徐々に認知度を高め、2012年に紀伊國屋ホールに初進出を果たすなど劇団としても大きく成長。昨年、活動20周年を迎えたのだが、この20年というのは現在活動中の劇団の中では相当長い部類に入る。

BALLISTIK BOYZ深堀未来が“若君”、紺野彩夏が“唯”に!「音楽朗読劇 アシガール」出演

2023.07.05 Vol.web original

 

 人気漫画『アシガール』を原作にした「音楽朗読劇 アシガール」(8月5日、6日・全3回公演)のキャストが発表。本田望結、紺野彩夏、増田俊樹、深堀未来(BALLISTIK BOYZ) 、草川拓弥 (超特急)の出演が決定した。

 森本梢子による人気漫画『アシガール』を原作にした音楽朗読劇。ひょんなことから戦国時代にタイムスリップした女子高生・唯が若君・羽木九八郎 忠清と恋に落ち、彼を守るため足軽になって奮闘する姿を描くタイムスリップ・ラブコメディー。

 今回、各日程のキャストが発表。8月5日の公演では、唯役に本田望結、若君役にアニメの声優の増田俊樹。6日の公演では、紺野彩夏が昼夜両部で唯役を演じ、BALLISTIK BOYZ のボーカルで今回が舞台・演技ともに初挑戦となる深堀未来が昼の部、人気グループ超特急のメンバーでもある草川拓弥が夜の部で若君を演じる。

 脚本・演出は朗読劇「私の頭の中の消しゴム」「君の名前で僕を呼んで」の岡本貴也。音楽監督は土屋雄作が務め、生バンドによるライブ演奏で『アシガール』の世界を盛り上げる。

 本田望結は「役者人生 16年目にして、念願の朗読劇!映像や舞台とは違う、朗読劇ならではの絵をお客様に想像していただき完成する仕組みにとてもワクワクしています!」と期待を寄せ、増田俊樹は「唯と若君が苦難を乗り越えた先にある未来は!?腹が決まったら参れ!」と盛り上げるコメント。

 紺野彩夏は「唯のおっちょこちょいだったりする愛されキャラを、私も皆さんに愛されるような演技で丁寧に作り上げていきたいです」と意気込み、深堀未来は「にアシガールの世界観を存分に感じでいただけるように全力で頑張り、自分の役をしっかり演じて朗読させていただきたいと思います」と気合十分。草川拓弥は「今回は朗読劇だけではなく、生バンドをいれた音楽との融合もあります。自分も普段からステージに立っている人間なので、どんな世界観になるのかとても楽しみです」と、コメントを寄せている。

「音楽朗読劇 アシガール」は8月5日夜、6日昼夜の全3公演、江東区TOYOSU PITにて開催。チケットは7月5日12時よりオフィシャル先行で販売スタート。一般チケットは7月22日10時より販売を開始。

天才数学少女が巨大テロ組織に挑む ミュージカル『浜村渚の計算ノート』

2023.06.26 Vol.web Original

 先日制作発表会が行われたミュージカル『浜村渚の計算ノート』。原作は青柳碧人の同名小説で、作者が中学生から「数学なんか勉強して、一体なんの意味があるの?」という問いへの答えに困り、自分なりの答えを見つけてみようと書かれた作品。読者からは「数学が苦手でも楽しめて、好きになる本」と高評価を受けている。

 物語は数学が学校教育から排除されたため、数学者が結成したテロリスト集団が数学の法則を使ったテロ事件を起こしている世界。次々と引き起こされる事件を数学を愛してやまない女子中学生の浜村渚が、数学の知識を使い立ち向かっていく…。

 制作発表会に登壇した主人公・浜村渚役を演じる桑原愛佳は今回初主演。桑原は「明るく楽しいカンパニーで、どうしたらお客さんに楽しんでもらえるかを話し合って、先輩方に学んで行きたいと思います」と初主演・初座長への思いを語った。

ダイアモンド☆ユカイ「俺は仏に向かって進んでいます!」ミュージカル『浜村渚の計算ノート』制作発表会

2023.06.15 Vol.we original

 ミュージカル『浜村渚の計算ノート』の制作発表会は東京・渋谷で開催された。原作は青柳碧人の同名小説で、作者が中学生から「数学なんか勉強して、一体なんの意味があるの?」という問いへの答えに困り、自分なりの答えを見つけてみようと書かれた作品。読者からは「数学が苦手でも楽しめて、好きになる本」と高評価を受けている。

 物語は数学が学校教育から排除されたため、数学者が結成したテロリスト集団が数学の法則を使ったテロ事件を起こしている世界。次々と引き起こされる事件を数学を愛してやまない女子中学生の浜村渚が、数学の知識を使い立ち向かっていく…。

 制作発表会に登壇した主人公・浜村渚役を演じる桑原愛佳は今回初主演。桑原は「明るく楽しいカンパニーで、どうしたらお客さんに楽しんでもらえるかを話し合って、先輩方に学んで行きたいと思います」と初主演・初座長への思いを語った。

芸劇eyesに選出。演劇ユニット「ピンクリバティ」の『点滅する女』が6月14日から上演スタート

2023.06.09 Vol.754

 ピンクリバティは昨年惜しまれつつ解散した「劇団子供鉅人」に所属していた山西竜矢が在籍中の2016年に旗揚げした演劇ユニット。山西が脚本・演出を務め、リアリティーある日常生活の風景や言葉が奇妙な世界と混ざり合っていく、不穏かつ幻視的な作風が特徴的で、暗部の多い照明設計によって生み出される、絵画的な空間演出にも定評がある。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2020年こそ中止となったが、コンスタントに年1回ほどの公演を行い、今回で7回目の公演となる。2021年11月に浅草九劇で上演された『とりわけ眺めの悪い部屋』は浅草九劇賞・特別賞を受賞。山西は同年には自身初となる長編映画『彼女来来』で若手監督の登竜門 MOOSIC LABにて準グランプリ含む三冠を達成し、NYで開催される日本映画祭JAPAN CUTSでは新人部門最高賞の「大林賞」を受賞。その後も長久允監督・森田剛氏主演の短編映画『DEATH DAYS』のメイキングドキュメンタリー『生まれゆく日々』の監督・構成、ドラマ『今夜すきやきだよ』の脚本など、ジャンルを越えて活躍している。

 今回は東京芸術劇場が才能ある若手団体とタッグを組み上演する「芸劇eyes」に選出。ある一家のもとに亡くなった長女が別人の体を借りて帰ってくるという、一風変わった設定で送る家族にまつわる物語。田舎町で暮らす一家と、彼らを取り巻く人々の姿がブラック・ユーモアを交え軽妙に描かれる。

タニノクロウ作・演出 2021年上演『虹む街』のその後を描いた『虹む街の果て』が5月13日から上演開始

2023.05.10 Vol.754

 庭劇団ペニノの主宰で劇作家・演出家のタニノクロウは 2021年6月にKAATで『虹む街』という作品を上演した。同作は当初は神奈川県民と一緒に舞台を作ることを目指した作品だったのだが、折からの新型コロナウイルス感染症の感染拡大のため、県民を対象としたオーディションを断念。その中でタニノはオンラインで飲食店経営者、お寺の住職、葬儀屋、教職者といった人たちから話を聞いたり、横浜の飲食店街に足を運んだりとコロナ禍でもできる範囲で取材をする中で横浜の野毛をモデルにした飲食店街の一角を舞台とした作品を作り上げた。作品には実力者俳優に加え、神奈川県民を中心とした多様な国籍の人たちが出演し、多国籍な街の風景を表現。そしてコロナ禍という状況を逆手に取り、ほとんど台詞を発しない“寡黙劇”に仕立て上げた。 

  今回の『虹む街の果て』 はそのリクリエーションで、タニノ曰く「前回から10年、20年、100年と時間が経ったら街にどんな風景や時間が流れているのかを想像しながら作り直します。コインランドリーやスナック、パブ、飯屋、タバコ屋などの100年後、それらの果て、生活の果て、人間の果てを描き、破壊的なリメイクを目論んでいます」とのこと。 

 初演とは対照的な音や音楽であふれる世界を創造し、新たに公募で県民からの参加者を選出。また「この街の中にさまざまな人が出入りした痕跡を残したい」というタニノの思いから 4月中旬には稽古場でのイベントも開催した。作品作りの過程も含め、前回は成し遂げられなかった「県民参加劇」を作り上げた。公演中も開演前に舞台上のセットを中まで見学することが可能となっている。 

東京と福岡の2都市で上演決定 TEAM RevArt 第7回公演『恋砂―れんさ―廻』

2023.03.03 Vol.web original

 幅広いジャンルで活動する制作団体「TEAM RevArt 」が「コロナ禍のダメージに負けず前を向き、演劇の熱を消さない為、また小さな舞台でも演劇が充分楽しめる事を実感してもらう」をテーマに、第7回公演『恋砂―れんさ―廻』を東京と福岡の2都市で上演する。

 今回は、東京公演をダブルキャストとして『縁』『結』と2チームで、福岡公演は東京公演のキャストをシャッフルした公演となる。

『縁』チームは、『崖の上のポニョ』でポニョ役として声優を務めました神月柚莉愛とTEAM RevArt主宰の男澤博基を筆頭に三尾周平、飯田和之といった実力派の俳優が出演。

 また東京ガールズコレクションがプロデュースする令和時代のスターを発掘するガールズオーディションプロジェクト「DUO presents TGC AUDITION 2020」でグランプリに輝かれました上妻美咲も出演致する。

『結』チームは飛香まいと子役時代より数々の舞台に出演している若手俳優の寺尾歩武を主演に据え、中崎りつか、木嶋智哉といったお馴染みのキャストが作品を盛り上げる。

Copyrighted Image