UGA SPECIAL INTERVIEW サカナクション

『夜の踊り子』で再び “マジョリティ”に向かう

ダンスミュージックとロックが出会った独自の楽曲で人気を集めるバンド、サカナクションが、28日、ニューシングル『夜の踊り子』をリリースする。数々のヒット曲を生み出している東京モード学園のCMソングとしてオンエア中の楽曲だ。「サカナ(クション)らしさを強く意識した」というこの曲について、‘“バンドマン”でボーカルの山口一郎に聞いた。

——夏はさまざまなフェスに出演。フジロックにも初出演しましたね。

「気持ち良かったし、緊張しました。今年、ドラマの主題歌をやって、次にこの『夜の踊り子』っていうCM曲があって、自分もSMAPさんに楽曲を提供したり、サカナクションはマジョリティに向かってきたんで、フジロックに出演が決まったときに、なんでサカナクションが出るんだよみたいな声もあって、斜めに見られることもあるんじゃないかなって思ってたんですよ。だから、そういう人にパンチを与えられるものにしたいと思ってました。洋楽好きの方とか、外国の方とか見に来てるし、アウェイ感もありましたけど、終わった後にツイッターを見てみたら、意外と良かった、侮ってたとか、あって」

——パンチを与えられた?

「その空間を楽しませてくれるミュージシャンに対してオーディエンスは喜んでくれる、自分たちが全力を出しさえすれば応えてくれるとのが分かりましたね」

——『夜の踊り子』も演奏したとか。

「ツアーファイナルでもプレーしてるんですけど、その時から反応が良くて。(フジロックでも)心配はしてなかったです。これから、巷で流れていくことで浸透していくと思います」

——ところで、この楽曲の生まれた経緯について教えていただけますか?

「はじめにモード学園さんのCMソングの書き下ろしの話をいただきました。モード学園側の期待に応えなければ名がすたると思ったし、同時に自分たちのストーリーの一部としてもしっかりしたものにしなくちゃいけないと思って臨みました。もともとは、僕らの今年の最初のシングルになる予定でしたし、緊張感のあるなかで制作しました」

——どんなことに気を配って制作したのですか?

「SMAPさんに提供させていただいた『Moment』を作る時にも意識したことなんですけど、“この曲、サカナクションだね”って分かってもらえるようなものってことです。メロディーについても、歌詞についても。いつもの調子ではあるんだけれど、外に向けるんだっていう意識は強かったです。ただ、外に行きすぎてもだめだし、難しすぎてしまうと期待に応えられない。そこをうまくバランスをとっていこうと思ってました」

——難しかったところはありますか?

「う〜ん、レコーディングのお弁当がおいしくなかったってことぐらいかなあ(笑)。でも、いつだって難しいです。いつだって完成したとは思わないし、出来上がってからもいつだってもっとこうできたって思いますから」

——さて、最後にこの曲をカラオケで楽しむ人もいると思うんですが……。

「気をつけること? そうですね、うまく歌おうとしないことかなあ、自分らしく歌ってくれたらいいと思います」
(本紙・酒井紫野)

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New Single『夜の踊り子』

ビクターエンタテインメントより8月29日(水)発売。初回限定盤(CD+DVD)1890円、通常盤1200円。ともに税込。初回限定盤のDVDに収録された「SAKANAQUARIUM 2012 ZEPP ALIVE“ALONE”」は、観客がいない状況でパフォーマンスを取りおろした異色映像。ライブを見るベストポイントから、細部まで心を配って演出されたステージングを堪能できる。リリースの詳細およびバンドの最新情報は公式サイト(http://sakanaction.jp/http://sakanaction.jp/)で。