UGA SPECIAL INTERVIEW vistlip

『深海魚の夢は所詮、/アーティスト』で新たな挑戦!

 人気ヴィジュアル系ミクスチャーバンドのvistlip(ヴィストリップ)が31日に、ニューシングル『深海魚の夢は所詮、/アーティスト』をリリースする。バンド史上初のダブルA面となる今作は「挑戦の作品」だというメンバーにインタビューした。

——『深海魚の夢は所詮、』が生まれた背景について教えてください。
智「ここのところ、ポップな作品がずっと続いていましたけど、もともと両極端なものをやってきたバンドです。それで、7月7日に結成記念日を迎えて、5年になって、節目というか、ラインをバッとつけたかったんです。バンドも、一時期から、音作りのことをすごく気にし始めて、やっと納得できる音に近いものになり始めているので、今、攻撃的な部分っていうのをやったら説得力があるだろうなって思って、メンバーに提案しました」
——その提案に対してメンバーはどのような感想をもったんでしょうか?
Tohya(トーヤ)「ポップな曲のイメージを覆して、いろんな武器を持ってるんだっていうのを示せるチャンスなんでね。はい、きました!って(笑)」
——制作はどのように進みましたか?
智「最初は慣れてなくて。テンポを少しだけ落とさない?っていう弱い部分もありましたね……正直なところ」
Tohya「ただ、スピード感がなくなって、迫力がなくなっちゃって。だから、今は元に戻してます」
智「チャレンジだったよね。実は、俺、絶対にこのバンドでこの曲やらないだろうって思ってた節があるんです。メタル路線じゃなくて、ラウドだけれどもっとミクスチャーな感じで行くだろう、と思ってたから」
海「メタルっぽいギターとか、激しさとか、攻撃性の強いものって、聞きづらいってとらえられることもあるしね」
智「単純に速いだけの曲、激しいだけの曲になりたくない。そのなかで、vistlipのいいところ、例えばポップなメロディーだったりを融合させて、生まれた感じですね。うるさいだけじゃない激しさが」
——メロディーを大事にしていますね。
Tohya「音楽って、耳に残る、体で感じられるっていうのがメロディーで、理解するっていうのがそれに乗ってる言葉。その2つがあるからこそ、届く。だからそこは、妥協できないです」
海「僕らは、歌があってこそのバンドだからね」
——歌詞ですが、vistlipの状況を歌っているのかな、とも感じました。
智「単純に解釈していただくと、ヴィジュアルシーン全体に対することだとか、そこから付きまとってくるものだとか、それに対しての憤り。それでもこのシーンを愛している自分だったり、そのなかでどうしていきたいか。このサウンドでこのメロディーだからこそ、その感情が表現できました」
——もう1曲の『アーティスト』はポップな要素が感じられる曲ですね。
智「この曲が入ることで、次へのうまい架け橋になるのかなと思います」
——最後にカラオケで歌うときのアドバイスをお願いします。
智「息継ぎの練習をするといいんじゃないですか。あとは多少の無理」
Tohya「自分で限界を作っちゃうとそこどまりなんで。そこを超えるつもりで歌ってもらいたい」
海「そういって、Tohyaは曲持ってくるんだよね(笑)」 (本紙・酒井紫野)

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New Release
『深海魚の夢は所詮、/アーティスト』
通算10枚目のシングル。『深海魚の夢は所詮、』はテレビ朝日系『musicるTV』の10月度エンディングテーマ、『アーティスト』はアニメ『遊戯王ゼアル㈼』のエンディング曲。マーベラスAQLから10月31日(水)発売。初回生産限定の【豪華ブックレット盤】、【アニメ盤】(CD+DVD)、【vister】(CD+DVD)は各1890円、【lipper】は1260円(すべて税込)。詳細はオフィシャルサイト(http://www.vistlip.com/http://www.vistlip.com/)で。