腕利き宣伝マンが猛プッシュ コレよ、コレ! 小林聡さん

伝説のキックボクサーvs虎

 全日本キックボクシングで活躍した元キックボクサーの小林聡。現役時代は「野良犬」というあだ名を持ち、今でも多くのファンの記憶に残る存在だ。そんな小林が映画『名無しの十字架』を企画・製作。12月1日から銀座シネパトスで公開されることになった。 
「原作は郷一郎さんという方の小説なんですが、読んだときに“これは絶対世に出したいな”と思ったんです。それで手紙を出したら3日後に電話が来ました。僕のことを見ていてくれたみたいで“あこがれていた格闘家からそんなこと言われてうれしい。これは小林さんの作品なんで好きにしてください”って言われたんです。そのうちに、角川で文庫本になることになりまして映画化の話をもっていかれちゃうかなって思っていたら、郷さんが、“映像のプロジェクトは全部小林さんに任せているんで”って言ってくれたんです」
 小林の役柄はかつて虎と戦ったとされる伝説のキックボクサー。
「首輪をしていない虎の撮影はハリウッドでしか許可が下りないようで、ハリウッドまで行ってきました。虎とにらみ合うシーンがあるんですが、首輪のない虎とそこまで対峙したのは日本人では初めてだって言われました」
 郷さんとのエピソードを聞くと小説も読みたくなってきました。
「映画を見ると、なるほど、こう来たかって思いました。原作を読んでから映画を見てもらうと2度面白いと思います。文庫本は22日に角川から出ますので」
 1日から公開だから、みんな早く読み終えないといけませんね。

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『名無しの十字架』 監督:久保直樹 出演:神尾佑、松尾れい子、小林聡他/アークエンタテインメント配給/12月1日より銀座シネパトスにて公開