『UFC JAPAN 2013』シウバが劇的KO勝利

『UFC JAPAN 2013』が3日、さいたまスーパーアリーナで開催された。メーンではPRIDEで活躍したヴァンダレイ・シウバが約6年半ぶりに日本で戦い、ブライアン・スタンを2R4分8秒、TKOで破った。
 ノーガードの打ち合いから、スタンのパンチでぐらつく場面も何度かあったが、2R、右ストレートから返しの左フックでダウンを奪い、パウンド4発でKO勝ちを収めた。
 シウバへの声援で埋め尽くされた会場。途中、2度スタンの攻撃がシウバの下腹部を襲うと、会場は大ブーイングでシウバを後押しした。
 今大会の発表時に「最後の試合は日本でやりたい」というシウバの発言があったことから、今回の試合で引退するのではないかという噂も流れたが、試合後の会見でシウバは「この仕事を辞めるつもりはない」と引退説を否定。ひとまずシウバファンは一安心だ。

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 セミファイナルでは元K-1王者のマーク・ハントはステファン・ストルーブと対戦。3R1分44秒、TKO勝ちでUFC4連勝となった。この試合まで4連勝でヘビー級ランキング9位に位置するストルーブを破ればランキング入り、そしてヘビー級王座挑戦が現実味を帯びてくるとあって、ハントにとっては負けられない一戦だった。213センチとUFC史上最長の身長を誇るストルーブに対し、35センチの身長差があったものの、ハントは強烈なフックを顔面に当てる。グラウンドに引き込まれても、しのぎ切り、逆に有利なポジションを奪って見せた。そして3R、スタミナが切れたストルーブに右、左のフックの連打を浴びせTKO勝ちした。
 試合後の会見では「トップファイターが相手だろうが、なんだろうが、上を目指したい」と王座への意欲を見せた。