SSFF & ASIA 2013グランプリ受賞 次回作は東京が舞台?

映画監督ガブリエル・ゴーシュ
 今年も華やかに開催された、アジア最大級の国際短編映画祭『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)2013』。その頂点・グランプリに輝いたのは、イギリスのガブリエル・ゴーシュ監督。

 ゴーシュ監督はケルン・メディア芸術大学などで学んだのち、2013年には英国国立映画テレビ学校を卒業し、フィクション制作の修士号を取得。2012年に製作した『Mwansa The Great』は英国アカデミー賞の最優秀短編作品賞にノミネートされている。今回、ゴーシュ監督が出品した作品『人間の尊厳』は、16分の中で社会的なテーマと人間的なドラマを見事な視点で描き出した秀作。授賞式では、公式審査員の宝田明も「すべての要素にすばらしいものがあった。申し分のない作品」、同じく森理世は「作品を見て、ただ楽しかった、感動しただけではなく、細部に至るまで才能を感じさせられた」と絶賛。受賞後、ゴーシュ監督は「今回、日本に来たのも初めてで、アジア自体も初めての経験で、ヨーロッパ固有のテーマを扱ったこんな小さくパーソナルな作品が、日本の皆さんに響き、また審査員の皆さんにも響いたことが信じられないことで、今回の受賞に対して非常に興奮しています。映画というものはやはり万国共通でパワーのある言語なんだと改めて感じました」とコメントを寄せた。本映画祭の優秀賞受賞者は、東京都の協力のもと、東京を舞台にした映画を製作するチャンスが与えられる。ゴーシュ監督の次回作は、ここ東京の物語になるかもしれない。
『人間の尊厳(THE MASS OF MEN)』
55歳、無職のリチャードは、職業安定所の約束に3分遅刻、それを理由に担当者は予約をキャンセルしてしまう。生活費すらままならないリチャードは、何とか食い下がろうとするのだが…。
【上映】ブリリア ショートショート シアター(横浜みなとみらい)各部門受賞作と合わせて上映中