海老蔵が千利休を怪演 映画『利休にたずねよ』  

20130711b.jpg 映画『利休にたずねよ』の完成報告会見が10日、都内会場で行われ、主演の市川海老蔵、利休の妻・宗恩を演じた中谷美紀らが出席した。斬新な切り口で、利休の「美」を描く歴史スペクタクルがここに誕生する。海老蔵は「若い方にも見ていただきたい。芸術が恋愛とかの普通なところから始まって、成長していく過程が描かれている」とPRした。

 


 会見早々、応答中に海老蔵の茶々が入った中谷は「なにせ利休を演じるのが"平成の狼藉者"の海老蔵さんということで、反対をする意見が周囲にあったんですよ」と渋めのコメントで応戦。会場の笑いを誘った。

 


 海老蔵の父である故・市川團十郎との共演も、この映画のみどころのひとつ。撮影当時を振り返り、海老蔵は「(團十郎の演じる利休の師・武野紹鷗を)研究したうえで父の主張する形というのがあったのですが、体調が芳しくなかったんでしょうね。監督がシーンの相談で(南座公演中の)楽屋を訪れたとき、二つ返事で"うん"と言った。こわかった」。そして「この映画が公開するときに自分の命があるかないかということをいささか認識していたんじゃないか」と秘話も明かした。

 


 このほかにも、伊勢谷友介、大森南朋ら、豪華なキャストが脇を固める。12月7日から全国東映系でロードショー。