夏といえば甲子園、甲子園といえば『熱闘甲子園』

 日本の夏といえば!?と聞かれたら、真っ先に「夏の甲子園」と答える人は多いだろう。なぜかプロ野球をあまり見ない人でも「高校野球だけは見る」という人はたくさんいる。

 とはいっても朝から晩までテレビの前にかじりついていられるわけでもなく、やはり夜、うちに帰ってからニュースでその日の試合を見るという人がほとんど。そんな人たちが欠かさず見るのがテレビ朝日系の『熱闘甲子園』。実はこの番組はもう30年以上も続いているというバイブル的な存在なのだ。

 キャスターを務めるのは、今年で2回目となる工藤公康、15回目となる長島三奈、今年新たに加わったテレビ朝日の竹内由恵アナウンサーの3人。

 自らも夏の甲子園で活躍した工藤はマウンドを経験した者にしか分からない独特の視点で球児たちの1プレー1プレー、1試合1試合を熱く伝える。

 工藤は「思い起こせば、去年の夏、仲間と一日でも長く過ごしたいという思いでファーストにヘッドスライディングした投手に、感動を覚えたことを今も鮮烈に記憶しています。3年生にとっても2年生にとっても1年生にとっても、今年の夏は一度しかありません。仲間と一緒に情熱を傾けて、本当に思い出に残る、そして悔いのない夏にしてほしいと思っています。かけがえのない仲間たちと過ごす最後の夏、思う存分自分の力を発揮して、一つ勝つごとに力をつけ、たくましく成長していく球児の姿を、僕も一生懸命見ていきたいと思います」と語る。選手に寄り添う独自の視点で試合とその裏にある球児のドラマを取材し、高校野球の魅力を伝える長島は高校球児のお姉さんともいうべき存在。「この夏にしか出会えない、そして見ることができない球児たちの笑顔や涙、一瞬一瞬の姿を、番組を通して熱く伝えていきたいと思います」と番組への意欲を語った。