スポーツ祭東京フィナーレ part2 7年後の五輪に夢のせてEXILEと中学生が踊る!!

 東京がスポーツに沸いた約2週間を締めくくったのは、福島と東京の中学生約300名とEXILEのメンバーによる、エネルギッシュで希望に満ちたダンスだった。彼らのパフォーマンスは、選手、会場に居合わせた人の心を大きく揺さぶった。中学生たちは、東京五輪が開催される2020年には日本の主な担い手。彼らの踊った『Rising Sun』は、2020年に向けてのさわやかなキックオフにもなった。

 ダンスを披露したのは、EXILEのUSA、TETSUYA、そしてNAOKIが中心となり、二十一世紀倶楽部とともに行ってきた復興支援・交流事業「中学生 Rising Sun Project 夢の課外授業 SPECIAL」に参加した中学生たち。東京・八王子市立城山中学校、同・八雲学園中学校、同・新宿区立西早稲田中学校、同・東村山市立第4中学校、同・調布市立第7中学校、そして福島・伊達市立月舘中学校の全校生徒96名からなる、約300名だ。月舘中学校の伊藤成美さんは「毎日、昼休みなどを利用して練習してきました。今からその練習の成果を出せるよう、全力で踊りたい」と、あいさつし、意気込みを語った。

 プロジェクトの集大成ともなる舞台。ダンスには、USA、TETSUYA、NAOKIをはじめ、EXILEのメンバーも加わった。メンバーは、スタジアムからの大きな拍手と、充実した表情のアスリートたち、そして少しだけ緊張した面持ちの中学生たちに迎えられて登場。中学生たちと軽くアイコンタクトを交わし、いよいよスタート。曲に合わせて300人超の右手がゆっくりと挙がっていく様子は壮観。遥か前方を指す人差し指が示すのは、夢、そして希望——。そんな想いが詰まったダンスは、選手を、会場を、中学生を、そして彼らをダンスレッスンしたEXILEメンバーをも感動させた。「すてきなダンスパワーをもらえました。飛んでいきそうなくらいステップが踏めた」と、TETSUYA。他、メンバーも「楽しかった!」「背中にみんなの元気を感じた」「2020年にもつながる日になったと思う」などと語り、いつものコンサートとはまた違った手ごたえに息を弾ませていた。

「ダンスの力で東北のみんなに何かできないかという想いで夢中でスタートさせたプロジェクトでしたが、始めて良かったと心の底から思えた」と、USA。「ダンスや音楽の力は人とつながっていることを確認できるすばらしいもの。踊ることによって、中学生のみなさんの自信につながったり、仲間との絆を深められたりできたらと思う。今日感じた、この気持ちを忘れずに、これからも広げていきたい」と、語った。

NULL
みんなでダンス! 踊って日本を元気に!
復興支援&交流「中学生 Rising Sun Project」


『Rising Sun』のダンスパフォーマンスは、復興支援・交流事業「中学生 Rising Sun Project 夢の課外授業 SPECIAL」の集大成として行われたもの。東日本大震災を受けて、子どもたちに夢や挑戦する気持ちを持ってもらうことを目指して行われているプロジェクト「夢の課外授業」(主催:二十一世紀倶楽部)の活動の発展型としてスタートした事業で、EXILEおよび、EXILEらが所属する株式会社LDHとタッグを組み、EXILEやEXILE TRIBEのメンバーたちが、被災地や都内、メンバーの地元の中学校でダンスの授業を実施。TOKYO HEADLINEも後援として参画してきた。

 2012年5月には、「被災地を元気に」「ダンスを用いた教育プログラムの発展を支援」するための、夢の課外授業「創る・伝えるプロジェクト」もスタート。USAとTETSUYAがプロジェクトリーダーとなり、ダンス授業の教材を制作。岩手県釜石市立大平中学校で5回の授業も行った。また、同年8月には、その成果を発表する「中学生 Rising Sun Project〜夢の課外授業スペシャル〜」が神奈川・八景島で開催され、大平中学校と神奈川県の中学生500名超が一斉に『Rising Sun』をダンス。HIROほかEXILEメンバーも飛び入り参加し、盛り上がった。

「夢の課外授業」については、二十一世紀倶楽部公式サイト(http://21club.jp/http://21club.jp/)で。 

写真:「中学生 Rising Sun Project〜夢の課外授業スペシャル〜」の様子(2012年8月)