浅田真央がフィギュアGP全大会制覇

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第1戦、スケートアメリカ最終日は20日、米デトロイトで行われ、女子はショートプログラム(SP)首位の浅田真央(中京大)がフリーも131.37点で1位となり、合計204.55点で初優勝を飾った。
 浅田はファイナルを含むGP全7大会の完全制覇を達成し、男女を合わせて日本人最多のGP通算12勝目を挙げた。

 浅田は冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)では回転不足で転倒するなどジャンプにミスが出たが、表現力を示す演技点でトップとなり、アシュリー・ワグナー(米国)に10.74点の大差をつけた。

 浅田は前日のSPで跳んだ冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の着氷に失敗。リズムが乱れ、連続3回転ジャンプはとっさの判断で、2本目を2回転に下げた。

 転倒のダメージはスタミナにも響き、「後半は足にきて、うまく力が入らなかった」。3連続ジャンプは後ろの2本が回転不足の判定になった。

 補ったのは、スピンとステップだ。計4つすべてで最高難度のレベル4。磨きがかかったスケーティング技術で、表現力などの演技構成点も高得点を稼いだ。終わってみれば、SPとの合計が、バンクーバー五輪で出した自己ベストに早くも約1点差に迫った。