2020年東京五輪で野球・ソフト復活の可能性

 国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長が19日、会長就任以来初めて来日した。20日に東京都内で記者会見し、2020年東京五輪で野球・ソフトボールが実施競技入りする可能性について「個人的には(実施競技数に)柔軟性を持たせていいと思うが、ほかのIOC委員の考え方にもよる」とし、IOC内で議論を重ねる必要性を説いた。バッハ会長は、来月のIOC理事会や来年2月にソチで開く総会でこの問題を協議するほか、IOC内に作業部会を設けて可否を検討する案を提示。一方で、五輪の実施競技は大会の7年前までに決定すると五輪憲章で定められており、「何らかの変化をもたらしたいと考えるなら、『7年ルール』を変える必要がある」と指摘した。

 また、改築費などが問題となっている新国立競技場(新宿区)の計画については「五輪スタジアムがスポーツ施設としての役割を果たすことが大事だ」と述べ、当初の計画通りに8万人収容など国際基準を満たした改築が行われることに期待を寄せた。