ZST.46 柏崎が藤原破りバンタム級新王者、 宇野、植松組が第二代GTタッグ王者に輝く

 総合格闘技「ZST.46」(5月24日、東京・ディファ有明)のメーンで行われたZSTバンタム級タイトルマッチで、挑戦者の柏崎剛が王者・藤原敬典を5R3−0の判定で破り、第2代王者に輝いた。

 柏崎は現役大学生の19歳。2013年のZST本戦デビュー以来、無敗の快進撃で駆け上がってきた“ZST超新世代のエース”。

 1R序盤、柏崎が放った右ストレートで藤原が尻もちをつく。この一発で勢いに乗った柏崎はタックルからのテイクダウンで着実にポイントを重ね、ポジションを奪ってはパウンドで藤原を削っていく。

 藤原は3、4Rと打撃で反撃。追い込む場面も見られたが、柏崎はパンチをかいくぐり果敢にタックルを仕掛け、藤原の攻撃を止める。藤原は序盤に削られたスタミナロスが響き、終盤は簡単にテイクダウンを許してしまい、終始自らのペースをつかめないまま敗れ去った。
 柏崎は試合後、リングに上がった伊藤とともに「これからはフライ級王者の(伊藤)盛一郎さんとZSTを全盛期みたいにします。目標はK-1と同じ代々木体育館でやることです」と宣言した。

 この日は第二代GT(グラップリング)タッグ王者決定トーナメントの決勝戦が行われ、宇野薫、植松直哉組と戸井田カツヤ、齊藤曜組が対戦。植松が戸井田からアンクルホールド、齊藤から腕ひしぎ十字固めで立て続けにギブアップを奪い、宇野、植松組が勝利を収めた。
 トーナメント参戦決定以降、会見や4月に行われた1回戦後のリングでも宇野との対戦をアピールし続けた戸井田だったが、植松に阻まれ、対戦はならなかった。

 植松は試合後の会見では「総合格闘技ではベルトに縁がなかった。打撃なしではベルトがなかなかなかったので、ベルトを巻けるということは思ってもいなかったので、正直うれしい」と感慨深げ。宇野は意外なことに1999年の修斗ウェルター級以来のベルトとあって、「修斗で佐藤ルミナさんからベルトを取ってからは、HERO’S、DREAM、UFCと決定戦やタイトル戦にこぎつけながらベルトを巻くことはできなかった。ずっと悔しい思いをしてきた。1月の修斗で環太平洋のベルトが取れなかった時に下の娘に“ベルト欲しかったな…”って言われちゃったので今回は取れて良かった」としみじみ語った。