7・30RIZIN 矢地と真珠が合同練習。ともに打撃での決着を予告

会見の終わりは揃っていつもの矢地のポーズでフィニッシュ

「RIZIN FIGHTING WORLD GRAND-PRIX 2017 バンタム級トーナメント 1st ROUND -夏の陣-」(7月30日、さいたまスーパーアリーナ)に出場する矢地祐介と真珠・野沢オークライヤーが21日、都内で合同公開練習を行った。

 この2人は先だって放送されたRIZINの公式ラジオ番組「FIGHTING RADIO RIZIN!!」(FM NACK5 毎週土曜日19時35分~)での共演をきっかけに意気投合。今回の合同練習につながった。

 先に矢地が1R2分のシャドー。時折笑顔を見せながら、パンチを中心に軽快な動きを見せた。真珠は1R2分のミット打ちを披露。強烈なパンチ、キック、飛びヒザに、後ろ回し蹴り、空手仕込みの変則的な軌道のキック、バックエルボーといった多彩な打撃を織り交ぜ、集まった報道陣を驚かせた。

練習後にポーズを決める矢地

 練習後に行われた会見で矢地は「ワクワクしてしようがない。過去最高のコンディション。注目度も高いのでなおさら」と話せば、真珠も「早く7月30日になってほしい。早くリングに上がりたい」とともに試合へ向けてのモチベーションの高さを見せた。

 矢地はDEEPライト級王者の北岡悟と対戦。矢地、北岡ともに元UFCファイターのダロン・クルックシャンクを下しての対戦となるが、試合については「勝ったほうが相手のキャリアとかレコードを全部かっさらえる。そういう意味では夢と夢のつぶし合いだし、戦争みたいなもの。今回は旧時代の選手と新時代の選手との時代と時代をかけた戦いのように思っている。自分が高校生のころに第一線で活躍していたのが北岡選手。あこがれもあったしリスペクトもしています。でも言い方は悪いんですが年寄りだし、いつまでも昔の選手が居座っていても面白くないし、多分ファンも飽きてくると思うので、そろそろ俺みたいな若くてイケてる選手がああいう旧時代の選手を倒して、格闘技界を盛り上げていかないとダメかなって思います。自分で言うのも嫌なんですが、俺が勝っていかないとRIZINが盛り上がっていかないと思うし、日本の格闘技界も新しい選手が出てこないと盛り上がってこないと思う。そういう意味で言うと俺もそうだし、メーンの(堀口)恭司も旧時代の選手と新時代の選手の戦いという構図がはっきりしているので、新時代のニューウェーブの選手が勝って盛り上げていきたい」と話した。

真珠の鮮やかなバックエルボー

 真珠はアメリカのシーナ・スターと対戦。スターについては「すごい経験があって40試合くらいやっているとうかがってます。アグレッシブな選手。私もアグレッシブなタイプなんですが、コーチにはもう少し落ち着いて、と言われてます。きれいな技を見せるのが目標です。でもリングに入ってゴングが鳴ると、ワクワクしちゃってバーッと出て行っちゃうんです。本当はもう少しミット打ちみたいにきれいな技を見せたいんですが、どうしても試合になったらクレイジーになっちゃいます(笑)」などと話した。

 ミット打ち中には派手な回し蹴りや強烈なバックエルボーを繰り出し、練習の最後には鮮やかな回転技“真珠トルネード”(RIZIN曰く)を披露。「バレエをずっとやっていたので回るのは好きです」と笑顔の真珠。バレエで鍛えた体幹の強さがなせる業だ。

 フィニッシュについては、矢地は「相手のテイクダウンだったり寝技の仕掛けをつぶして、立ち技でフィニッシュしたい」、真珠は「私の相手はパウンドか寝技でしか負けたことしかない。立ったままでフィニッシュしたのは40試合の中で1人だけしかやっていないので、私もスタンドでフィニッシュしたい」とともに打撃での決着を約束した。

 また矢地はこの日の真珠の動きについて「しなやかだしスピードもあるしビックリしました」と感想を述べ、総合格闘技の試合でリングで戦うのが初めての真珠に「リングだと相手の手が奥まで入るのでクラッチされやすい。そこはやっぱ気をつけなきゃダメ」とアドバイスを送った。