ウルトラマンを多くの人に!「ULTRAMAN ARCHIVES」スタート

「ウルトラQ」の「2020年の挑戦」の一場面。逃げるケムール人をパトカーが追いかける

円谷プロダクションが新プロジェクト発表
「ウルトラマンシリーズ」でおなじみの円谷プロダクションが10月15日、東京都内で会見を開き、今後、新プロジェクト「ULTRAMAN ARCHIVES」を展開していくことを発表した。

 これはコア層ばかりではなく、より多くの人にウルトラマンの魅力を伝えることを目的としたもの。

 昨年8月に代表取締役社長に就任した塚越隆行氏がこの日、報道関係者の前に初めて現れ、今後の円谷プロの方向性において「みんなの大好きなULTRAMANをもっともっと好きになってもらおう」「ULTRAMANの魅力をより多くのみなさんにお届けする」「ULTRAMANを日本発、世界規模のブランドに育てる」という3つのスローガンを掲げた。

「ULTRAMAN ARCHIVES」はこれらのスローガンを具体化するプロジェクトの一つ。“アーカイブ”というとシリーズ作品丸々を収納するイメージだが、今回は『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラセブン』『帰ってきたウルトラマン』というシリーズ初期の作品の中から、厳選されたエピソードをより深い考察と解説のもと紹介していく形となる。第1弾は「ウルトラQ」の「2020年の挑戦」となった。

会見場には高山良策氏作の「ケムール人」人形が展示された

第1弾は「ウルトラQ」の「2020年の挑戦」
 今後、上映イベント、ビデオグラム、出版・書籍、音楽、クラシックアートといった5分野で展開していくのだが、11月17日にイオンシネマ板橋で開催される「ULTRAMAN ARCHIVES」Premium Theaterを皮切りに本格始動。

 イベントでは監督のウルトラQの監督を務めた飯島敏宏氏と漫画家の浦沢直樹氏のスペシャルトークショーと「2020年の挑戦」を上演。当日は全国のイオンシネマ14劇場でライブビューイングされる。

 来年2月には『ウルトラQ』Episode 19「2020年の挑戦」Blu-ray&DVDをリリース予定。こちらには本編映像のほかに、厳選エピソードについての製作スタッフ、キャストによる証言、記録や各界識者の評論などが収録される。

 クラシックアートについては初期ウルトラマンシリーズの怪獣造形で中心的な役割を果たした高山良策氏が当時制作したものの、商品化されなかった作品を初商品化。全7種類の怪獣人形をシリーズ化し完全受注生産する。第1弾として「ケムール人」が予定されている。

「2020年の挑戦」の名シーンをフレームアート化

『ウルトラマン』『ウルトラセブン』『帰ってきたウルトラマン』も順次展開
 また「2020年の挑戦」に登場するケムール人の名シーンをフレームアート化。当時ケムール人を演じたスーツアクターの古谷敏氏のサイン入りで、こちらも完全受注生産する。この2つは11月17日から受注を開始する。

 来年には「ULTRAMAN ARCHIVES VISUAL BOOK 2020年の挑戦」も発売予定で、こちらは11月17日のイベント時に会場で先行販売される。

 今後は2019年秋にかけ『ウルトラQ』の中から「ガラモンの逆襲」「カネゴンの繭」「東京氷河期」を作品化。以降は『ウルトラマン』『ウルトラセブン』『帰ってきたウルトラマン』を順次展開していくという。